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神秘的な力を持つとされ、世界各国で数百万人の信者から生き神として崇められたインドのサティヤ・サイババ氏が24日、生まれ故郷である同国南部プッタパルティの病院で死去した。数え年で86歳だった。
報道によると、サイババ氏は1カ月前に病院に入院。死因は多臓器不全としている。
サイババ氏は、多くの国で学校や病院を運営。信者はインドの有力政治家をはじめ大物実業家やボリウッドのスターなど、その数は世界中で600万人と推定されている。
インドのシン首相はサイババ氏の死について、すべての人にとって「修復できない損失」として追悼した。(ロイター)
何もないところから粉を出したり、人の体から臓器を取り出していたサイババ氏が亡くなられた。死因が多臓器不全というから何の因果か。
信者にとっては計り知れない痛手であろう。今丁度カラマーゾフの兄弟を読んでいるのですが、ゾシマ長老死去の項で、アリョーシャの心情と同様のことが信者の中で起こっていることであろう。それは神秘の死、聖者の腐敗、神の消滅である。
そして信じるものを失うことで新たな価値観を見つけるのである。
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