「健康長寿を目指すためにフレイルにならないようにする」、これまでも何度か話題にしてきたことです。
今回は、BMI (ボディマス指数)と健康長寿の関係です。
BMIは肥満度を評価する指標で体重と身長から次の計算式で求めることができます。
BMI = 体重 (kg) ÷ (身長 (m)) の2乗
日本肥満学会では、BMIが22を適正体重(標準体重)とし、統計的に最も病気になりにくい体重とされています。25以上を肥満、18.5未満を低体重と分類しています。
数値が大きいのは肥満と判定されて身体に良くないことは明確なのですが、私は会社の健診ではいつも20前後(自宅の体組成計は20以下)で、痩せ気味と認識はしていたのですが、小さいと栄養が足りてないのかな?と思うくらいで、さほど気にしてはいませんでした。
ところが、先月11月15日に早稲田大学の研究グループから「高齢者が健康長寿でいられるBMIは22.5~23.5である」との論文が発表されました。
Is a higher body mass index associated with longer duration of survival with disability in frail than in non-frail older adults? (International Journal of Obessity,. 2024 Nov 15. doi: 10.1038/s41366-024-01681-6)
論文の概要は、日本の高齢者約1万人を対象に調査研究を行った結果(2011~16年に実施された京都府亀岡市での研究の一環)、フレイルでもフレイルでもない高齢者のどちらでも、BMIが22.5~23.5で最も介護認定を受けるリスクが低く、18.5未満は介護認定を受ける前に死亡する可能性が高く、BMIが27.5以上では何らかの不自由な状態になりながらも12.5ヶ月長生きできた、というものです。
論文は、BMIの値にかかわらずフレイルのある人は、フレイルのない人に比べて長生きできないので、不自由なく長生きすることを優先するべきと締めくくっています。
先日、職場の健診で19.1との結果が出て、ドクターからもう少し体重を増やしましょうと言われたばかりです。
やべぇ、太らなきゃ!
ちなみに適正体重は次の計算式で求められ、私の適正体重は約60kgであり、あと8kgは体重を増やしたいところです。
適正体重 = (身長m)2 ×22
体重を増やしたい、でも肥満にはなりたくない
最近、酪酸菌が痩せ菌として注目されています。調べてみると、酪酸菌の一つクロストリジウム・ブチリカムが腸内で酪酸を生成し、これがエネルギー代謝に影響を与えるらしいのです。(酪酸は、免疫と炎症を調整する細胞も活性化することが知られています。)
つまり、酪酸菌が多いとエネルギー代謝を活発にするから痩せる、ということです。
ん? そう言えば、私の腸内細菌相を調べた結果では、酪酸菌が少なかったけど、何で痩せているんだ、と疑問に思っていました。
以下が腸内細菌相を調べた時のアップです。
シン・腸活時代 2 「はて、私の菌相は?」2024-07-09
シン・腸活時代 3 「運動は菌相を良くするのか?」2024-07-10
それで、酪酸菌が少ない場合でも痩せることはあるのか、と調べてみましたが、どうも見つけることができません。
Copilotに聞いてみると、「痩せ過ぎ(低BMI)と酪酸菌の関係についても研究が進んでいる」と答えが出るのですか、引用根拠を見ても、そんなことは一つも述べられてない!Copilotは当てにならないようです。
でも、何となく(全く根拠はないですが)、酪酸菌で腸内のエネルギー環境を整えると、肥満にならない程度に体重は増やせるのかな、と勝手に思っています。
今後の課題ということで、今日はこの辺で。