令和2年11月16日(月)午前10時10分頃、明通寺に到着。
明通寺は福井県小浜市にある真言宗御室派(おむろは)の寺院です。
真言宗御室派(おむろは)の総本山は京都の「仁和寺」。
福井県内の建造物で唯一の国宝がある「明通寺」には国宝が2棟あります。
山号:棡山(ゆずりさん)
宗派:真言宗御室派
本尊:薬師如来(重要文化財)
創建年:大同元年(806年)と伝えられる。
開基:坂上田村麻呂と伝えられる。
国宝:本堂、三重塔
大型バス駐車場から松永川に架かる朱色の棡橋(ゆずりはし)を渡ります。
山門への石段を登る。
石段から眺める山門。
振り返って山門を見る①
振り返って山門を見る②
国宝「明通寺本堂」
この本堂は正嘉2年(1258)今から700余年前鎌倉時代中期に
当寺中興頼禅法印によって再建されたものである。
単層入母屋造で桁行5間(正面14.72m)梁間6間(側面14.87m)桧皮葺きである。
内部は梁間6間の中央に菱格子欄間と格子戸の間仕切りを入れて前後を内外陣に分けている。
所々に新様式と珍しい手法を施し大陸様式を摂取しながら和様美を具えた優秀な密教建築である。
大正10年6月から解体して大修理を行い、大正12年2月に復元完成。
昭和28年新国宝に再指定された。
国宝「明通寺三重塔」
三重塔は、文永七年(1270)中興頼禅法印の時代に再建されたものである。
礎石、縁束石ともに自然石で、漆喰叩きの上に建てられたこの塔は、
方三間三重塔婆で、回りたるきつき出組物は各重とも和様三手先を用いている。
総高22.12m、建坪17.46㎡で、塔のシンボル相輪の高さは6.92m。
同時代の三重塔としては特に軒の出が深く、安定感があり和様の端正優美な塔で、
鎌倉時代のこの種の塔婆の典型といわれるものである。
初重内部は、四天柱内を内陣とし、正面に釈迦三尊、背面に阿弥陀三尊を安置し、
四天柱及び四方壁に十二天像壁画が施されている。
昭和28年国宝に再指定された。
「三重塔」から見る「本堂」
庫裡の庇、せり出しにより庇の出が深いですね。
社寺建築の斗組、このせり出しは二手先でしょうか。
庫裡前から中庭門を見る。