2020年(令和2年)5月27日午後5時20分頃、坂井市役所から帰宅途中にある、
大河ドラマ「麒麟がくる」の明智光秀にゆかりの地、時宗「称念寺」を参拝してきました。
明智光秀は、斉藤道三・斉藤義龍の親子の争い(長良川の戦い)で道三方につき敗れ、
越前に逃れた光秀は称念寺の門前で寺子屋を開き、10年間住んでいたといわれています。
また、明智光秀の三女・明智たまこ(後の細川ガラシャ)は称念寺の門前にて生まれたとも伝えられています。
時宗「称念寺」
次の看板には以下の文章が記載されています。
雌伏(しふく)の地
夫婦で暮らした地とされ、黒髪の美談と句碑が残る。
「称念寺」坂井市
越前に逃れた光秀は、称念寺門前で寺子屋を開いて暮らしを営み、
やがて薗阿(えんな)上人の推挙で、朝倉氏に仕官したともいわれている。
光秀宅で連歌の会を催した際、妻の煕子が美しい髪を売って費用を工面した美談が伝わる。
それを題材に松尾芭蕉が詠んだ句碑がある。
明智光秀は世紀の謀反人で敗者となったことより、残されている資料も極めて少ないため謎が多いようですね。
称念寺の門前では「寺子屋」や夫婦愛の「黒髪伝説」が伝えられ、光秀は良い人柄であったことがうかがえます。
称念寺にて伝承されている「黒髪伝説」。
その話をもとに松尾芭蕉が詠んだ句が
『月さびよ 明智が妻の はなしせむ』
大河ドラマ「麒麟がくる」の影響での観光客増加に備え、
境内の北側には駐車場と観光トイレを整備中で完成間近です。
駐車場と観光トイレの背後に見える高架は、工事中の北陸新幹線高架です。
完成すれば「称念寺」の東側を北陸新幹線が通ります。
大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公、明智光秀は越前(福井県)と深いかかわりを持ちます。
坂井市丸岡町長崎にある「称念寺」もその中の一つであり、多くの観光客の予約も入っていたようですが、
新型コロナウイルス感染の影響を受けて多数がキャンセル状況であり残念です。