2017年(平成29年)10月17日の午後、総務常任委員会行政視察で直方市役所を訪問後、
宿泊地の延岡市へ向かいました。
延岡市と坂井市は2006年(平成18年)に姉妹都市提携の調印をしています。
これは、1979年に旧丸岡町が延岡市と姉妹都市となったものを、
延岡市の編入合併と坂井市誕生を機に改めて調印したものです。
延岡市と旧丸岡町の関係は、有馬家が延岡藩を78年間、丸岡藩を176年間治めたことで、
文化・生活・風俗など多くの共通点があり、歴史的に密接な関係を持つことから、
丸岡城築城400年にあたる昭和54年(1979年)に姉妹都市の盟約を結びました。
総務常任委員会行政視察で18日の午前中に延岡市役所を訪問し、
「延岡駅周辺整備事業及び基本計画について」研修を行いました。
近年、多くの地方都市で見られる風景として、商業エリアの郊外化により寂れた駅前や空き店舗の増加などがあげられます。
延岡市でもそのような問題に対処するため、平成23年度に市民を中心とした駅まち市民ワークショップを開催し、
駅前空間の使い方や活動の内容について意見集約・駅まち会議での検討を経て、延岡駅周辺整備基本計画としてまとめていました。
そして整備を進めている延岡駅前複合施設では、TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブが指定管理となることで
若い世代の利用も多くなりそうで、にぎわいの拠点となる複合施設からの回遊性を高め、
駅まちエリア全体へのにぎわいの創出につなげていけるような可能性を感じました。
市の玄関口としての延岡駅周辺整備事業は、商業を柱としたまちづくりでは無く、市民活動を豊かにすることで賑わいを創出することを目指し、
駅前複合施設を整備するものであり、人口減少の中でも駅周辺に賑わいが創出できることを期待しております。
平成28年、延岡駅(巻頭の写真は改築中の延岡駅)の乗車客数は約1200人/日。
平成27年、坂井市のJR春江駅・丸岡駅の乗車客数は、それぞれ約1000人/日。
坂井市玄関口の整備も重要といえます。
視察後、電車の待ち時間を利用し、延岡市の職員さんの案内で「南洲翁寓居跡(なんしゅうおうぐうきょあと)」を訪問。
2018年の大河ドラマ「西郷どん」に関係あるお勧めの場所でした。
宮崎県には西郷隆盛ゆかりの地が沢山ありますが、
その代表的な一つが、延岡市にある「西郷隆盛宿陣跡 資料館 (西郷南洲翁寓居跡)」とのことでした。
「西郷隆盛宿陣跡(西郷南洲翁寓居跡・旧児玉熊四郎宅)」は、
西南の役(1877年・明治10年)、最後となる延岡、和田越の決戦に敗れた西郷隆盛が、
明治10年8月15日から17日の夜の可愛嶽突破(明治10年8月17日午後10時)まで宿陣したところで、
西郷隆盛が本陣とした民家を資料館として保存しているものです。
昭和8年12月5日に史跡として宮崎県指定をうけています。
これまでPTA時代から数回、延岡市を訪問していますが、
明治初期に起こった日本国内最後の内戦「西南の役」の歴史に初めて触れることが出来ました。