昨日の続き、の前に、
最近既製服でよく見かけるデザインの、
簡単なワンピの試作をしてみました。
裾丈の長さを変えれば、
チュニック、ブラウスにもなります。
(仕上げは、まだこれからです。)
来月の無料体験会で、
希望する方に作って頂こうと思っています。
昨日の続き、(中級編Ⅱ)
ロックミシンの差動についてです。
ニットは伸びる素材ですね。
洋裁では、
ニットを縫えるのは上級者と言われてきました。
普通に縫うと伸びてしまって、
上手く縫えないからです。が、
ロックミシンの「作動」を使うことで、
ニットの伸びを抑えながら、
縫い合わせまで出来るようになりました。
とても便利な機能ですが、
ではどうして差動を使うと、
ニットが伸びるのを防げるのでしょう?
その答えは、
ロックミシンの押え金具を外して、
その下を覗いてみましょう。
ギザギザの送り歯が、
前後にあるのが分かりますね。
通常この送り歯は、
前後に回転するように動いて布を送り出します。
「差動」が、N、の時には、
どの送り歯も同じ動きをします。
「差動」の数字を大きくすると、
前後の送り歯が違った動きになり、
布を送るのを押えて、
ニットが伸びるのを防いでいるのです。
言葉では分かりにくいと思います。
ロックミシンをお持ちの方は、是非、
差動を4まで上げて、
送り歯の動きを観察して見て下さいね。
差動の仕組みはともかく、
これを利用することで、生地にギャザーを寄せたり、
いせ込んだりすることも出来ます。
ただしニットや生地の、厚みや材質により、
ギャザーの分量や、出方が変わりますので、
必ず、試し縫いが必要になります。
下の写真は、薄地の綿ニットで試してみたところです。
左下が、差動を3にして縫ったところ、
右上は、差動を0.6にして縫ったところです。
差動だけでは思うようなギャザーが出せない、
もっとたくさんのギャザーを寄せたい・・、
そんな時は差動だけでなく、違う方法もあります。
その方法はまた次回に。。
ご覧頂きありがとうございます。
応援ポチもよろしくお願いいたします。