最後に追記があります。
みんなみんなご無事で居ますか?
お怪我はされていませんか?
ご家族と連絡がとれていますか?
私の方は何の被害もありません。
横浜で独り暮しの娘が帰宅出来ずに
職場で他のスタッフと一緒に一夜を過ごしたそうです。
仕事が休みの時じゃなくて良かった!と言っていました。
もしも、家に独りでいた時なら、どうして良いか解らなかった!と。
「うんうん、そうだね本当だね…」
どんなに心配しても、すっ飛んで助けに行けない距離に住む親。
近くのお友達や職場の方々が
どんなにか娘の頼りになって下さっているか…
本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。
ブログ友の宮城に住むkaoさんとコタくんの安否がとても心配でした。
彼女のブログは10日の午前中に更新していました。
その直後に震災に遭ったのです。
コメント欄は安否確認のコメでいっぱい。
私も何度も何度も通いました。
そして昨日、kaoさんのお友達からkaoさんは無事で居ると
ご報告のコメが入り
今朝の夜中にはお嬢さんから「生存報告」のコメントがありました。
3日目でやっとお母さんと連絡が取れたみたいです。
電気もガスも水道も止まった状態で自宅に居るとのことでした。
もう、涙が溢れて止まりません。
ご無事で良かった!の安堵とともに
お子さん達が3日も連絡が取れずにどんなに不安でいらしたか
ライフラインの途絶えた中で凍えて暮しているのでは…
食べるものはあるのかしら?
きっと、kaoさんはコタくんを残して
自分だけ避難所へは行けなかったのでしょう。
クリスマスのときにトナカイのコスプレをして
私達を癒してくれたコタくんをみなさんも覚えているでしょうか?
災害があると、いつもいつも思います。
残されたわんこ達の悲痛の叫び。
そんな映像を見る度にmomoを抱きしめて
「お母さんは絶対にmomoと一緒だよ!」と誓います。
だって、momoは私の娘!
娘を置き去りにする母親は居ません!
ここへ越して来て間もない頃に、近所の公園を散歩していて
「犬は入れないように!」とお叱りを受けたと主人から聞きました。
近所のお友達からも同じことを聞いたことがあります。
リードを放していた訳ではなく、ただ普通に歩いていただけだったそう。
公園にさえ入ってはいけない犬が
避難所へ連れて行ける訳がありません。
私も主人も、もしもの時はmomoと過ごします。
心に決めています。
momoの命より私達の命の方が尊いとは決して思っていません。
だって、家族なんです。
momoは私達の娘なんです。
10年前、私の母が亡くなった時は主人はどうしても仕事の都合がつかず
私一人で葬儀へ出席しましたが
その年の初盆のときはmomoをペットホテルへ預けて家族で帰省しました。
momoはとてもナイーブな子なので
ケージに入れないで自由に預かってくれるトリマーさんを近所で見付けて
1ヶ月も前から練習に通いました。
最初は仲良しのドンちゃんに付き合って貰って1時間だけ。
次の日はmomoだけで1時間。
そのトリマーさんちにもトイプーが居て、意気投合したらしく
そこに行くよ!と言うと大喜びのmomoでした。
ほぼ毎日通い、少しづつ時間を長くして前日は5時間の練習です。
何の問題も無く、安心して預けられると思ったのですが…。
いつもなら自分からピョンとトリマーさんへ飛びつくmomoだったのに
当日の朝は違いました。
ブルブル震えて私にしがみ付いて離れません。
完全にバレていました。
置いて行かれることがちゃんと解っているのです。
毎日電話で様子を聞いていました。
ご飯を食べないと言ってました。
3日目に吐いたと。
5日間預けて迎えに行きましたが
その後は下痢が始まり、どんどん酷くなってトイレ一面の下血が。
もちろん、病院へは通っていましたが中々良くならずに
結局は完治するのに1ヶ月ほどかかったのでした。
もう、こりごりでした。
もう、2度とmomoを他人に預けることはしないと決めました。
ところが、次の年に主人の母が亡くなったのです。
横浜から札幌へ行かなければなりません。
側に住む義妹が葬儀の手配を全てやってくれました。
私達はmomoを連れて飛行機に乗り
大雨の中、お通夜の30分前に葬儀場へ着きました。
「ペットは入れません」
当然です。
そんなことは分かっています。
必死で事情を説明しました。
「決まりですから!」
「分かりました。では私はこの子と家で待っています。
葬儀には主人と娘だけで出席します」
義母はきっと許してくれると思いました。
「……解りました。それでは例外としましょう。
どうぞ奥様もわんちゃんもお入り下さい」
葬儀場の方へ私の堅い決心が伝わり
こんなわがままを許して頂いたのです
momoは娘の膝の上で1番後ろの席に居ました。
最後まで「わん」とも言わず大人しくしていました。
どのスタッフの方もmomoに優しく接して下さり
葬儀に参列して下さった方々からは「癒された」と言って頂けました
もちろん、これは主人が喪主だったから許されたことです。
でも、誰より義母は喜んでくれたに違いないと信じています。
災害に遭ったときは
誰もが辛く苦しいです。
全ての方がそれぞれの事情を抱えて避難しています。
「犬を連れて来るなんて非常識だ!」と考える方もいらっしゃるでしょう。
ところが昨日、TVで宮城の避難所が映ったとき
ミニチュアダックスを抱いた女性が大勢の人の中に居ました。
もう、胸が熱くなりました。
「ありがとう!皆さんありがとう!」とTVに向かって叫んでしまいました。
誰からも非難されることなく、避難所に居られるようでした。
救助隊の方がわんこを救助していたと主人が言っていました。
自分が辛いときでも
周りの方の辛さも理解してあげられる人間でありたいと思いました。
被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
どうかどうか、これ以上の災害が起きないことをお祈りしています。
「コタくん、みんな! どうか、負けないで…」
追記
昨日、kaoさんご本人からkaoさんのブログへコメが入りました!
ご心配下さった皆さん、本当にありがとうございます。
- 無事です! (kao)
- 2011-03-14 10:19:05
- メール頂いた方、
- 電波が時間を追って悪くなり返事が送れなくなりすみません。
家族もコタも無事です!
今給水車に並んでいます。
パソコンはまだ繋がりません。
ご心配頂いた皆さん本当にありがとうございました。
皆さんのコメント読んで涙が出ます。
また様子見てコメント致します。
取り急ぎご報告とお礼まで。
kao