知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

シンプルな行政システムのメリット2

2011年04月23日 | 国家論
独占は、選択肢がないから、
 サービスが悪くても、買わざるを得ない。

そうなると、
 暴利をむさぼる輩が出てくる。

それは、まずいから、独占禁止法が規定されている。

そう、選択肢の存在。
言い換えると、
 競争の存在。

これが、実は消費者にとって、不可欠であるということ。

競争があるから、
 生産者は努力をして、質がよくて、手頃な価格で押さえよう
とします。

アイデアを振り絞って、コストを削減する。

コストが削減できれば、
 手ごろな価格でサービスを提供できる
からです。

過剰包装をなくしたり、プレゼント用の人に値段をプラスするだけでも、
 コスト削減
につながります。


これを、国家に当てはめます。
過剰なサービスをしない。
シンプルな組織にして無駄を省く。

これだけでも、かなり、
 手頃な税(価格)で行政サービスを提供できる
ようになります。


これが、僕の国家思想の根本にあります。
こういうリバタリアン的な発想は、「小さな政府」と言われています。


そして、国家の権限をどんどん小さくして、
 シンプルな行政システムにしていく。


ただ、小さな政府には、問題もあります。
一つが、弱者をどうするかということです。

この問題を考える際には、考え方を整理する必要があります。


一つは、格差は生じて当然であると言うこと。
むしろ、過度の格差是正(結果の平等)は不平等につながるということ。

その反面、格差の固定化や、機会さえ与えられないということは、許されないと言うこと。
生まれた瞬間に、死ぬまで貧乏となるといった奴隷的な社会は許されない。


これが、結果の平等と機会の平等という話。

努力した人が、成功して、よりよい暮らしをするのは当然。
努力しないで遊んでいたキリギリスが、よい暮らしができないのは当然。
これは、結果は、平等ではなくてもよいと言うこと。

ただ、だれでも努力できる環境にあるということは必要であるということ。


確かに、そうかもしれないけど、
いくら努力しなかったからとはいえ、飢えて死んでしまうのは、かわいそうだ。
人としてどうなのか?

これが、福祉主義の発想。こういう人は保護する。
これがセーフティーネット。

ただ、お金を与えるのではなく、原則として「できる仕事」を与えるようにする。
「お金は、与えられるものではなく、稼ぐものである」という原則を徹底する。


では、教育や努力する機会さえ与えられない人にはどうしたらよいのか?
これが、公共サービス。
 教育は、従業員教育もそうですが、投資です。
 利益を生み出す国民が10%でも誕生すれば、国は反映する。


それ以外の子ども手当などのばらまきは、大きな国家として、無意味。
行政サービスも徹底的に削減する。

さまざまな施設があります。その維持管理費は、莫大です。
一度も使ったことのない施設のために、多額の税金を払っているわけです。

一度も使ったことのないゲストルームのために、
 膨大な管理費を払うマンションの住民
と同じようなものです。


プレゼント用に買う人のために、きれいな箱、リボンなど丁寧に包装する。
それは、無料。
しかし、本当は、自分用に買う人が、その箱とリボン代を払っているということ。

つまり、
 国家が税金を使って、いろいろな施設を作れば作るほど、
 使わない人は、損をしている
ということ。

これが、平等?

利用しない方が悪いという意見もあるかもしれないですが、
 人の個性は、それぞれなので、利用しない
のも自由です。

アニメの殿堂はつぶされましたが、
 アニメを見ない人、殿堂に興味がない人
にとっては、損をしないですんだということ。

税金の最大の問題点は、
 国庫に入った瞬間に、自分のお金である
という認識が消えるということです。

 税金がもらえるんだったら、申請しないなんてもったいない。
という思想に切り替わる。

そうなると、
 コスト意識が低くなる
わけです。

そのため、無駄が多くなり、費用対効果も悪くなる。

財政破綻の根本的な理由は、
 まさにここにあります。

 税金を大切に使っていない。
 公共サービスに過剰に期待しすぎる。


まず、行政システムをシンプルにする。
過剰な行政サービスをやめて、
 受益者負担の原則
を徹底する。


でも、それでは、
 公共サービスが不十分になってしまう
のでは?

その点を民間が自分たちの手で行っていくわけです。
それが、ソーシャルビジネスや、
 FREE
の発想です。
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