知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

この本に日本が腐っていく理由が書かれている。

2023年01月28日 | スキルアップ


一番搾り、淡麗グリーンラベル、氷結などキリンのヒット商品を次々に生み出した
 敏腕マーケター前田仁氏のストーリー。

この中で、ブラジル投資などを行った社長に対し、
 反対して諫めていたことが原因で干された
という話がでてきます。

前田氏は現場や顧客を重視し、 
 社内政治には無関心。
ヒットを連発することから、
 信奉者が多い
ものの、
 妬みや自分の考えに自信を持っているため、敵も多い。

ヒットを生み出すコツは、
 常に現場を重視し、顧客の考えに敏感になること。

出世する人は、
 上司や権力者にすり寄るのが上手い人。

上司にかわいがられ、無難に派閥を見極め、失点しないのが上手い人がトップに立つと、
 ヒットは生まれず、
 ヒットが生まれないことの責任逃れは上手い
ので、
 会社がどんどん衰退していく。

現に、ブラジル投資は大失敗し、キリンが窮地に立たされることになった。
前田氏の判断の方が正しかったということ。


こういう社内政治が上手く、結果が出せない人が社長になるということが、
 大企業ではよく起こります。

現場や顧客に目が向いていないので、
 売れ行きがよい商品を開発できない。

こういう人の思考は、
 商品開発部の開発がうまくいかず、
 営業部がしっかり売らないから、
 売れ行きが悪いんだ
と他人を批判し、
 自分に責任があるとは考えない。

そのくせ、
商品開発部が考えたヒットしそうな案は、
 前例がない
 コストが高い
など、
 難癖を付けて潰す。

前田氏がヒットを連発できたのは、
 こういって潰しにかかってくる社内勢力を駆逐できた
ことに理由があるとのこと。

こういう異端児がヒットを生み出す。


この社内政治ばかりに目を向け、
 顧客を見ない
という衰退の構造は、
 官僚組織

 自民党などの政党
にも、通じると思います。

これが、
 日本が衰退している元凶
です。

キリンの衰退時とそっくりです。

リーダーシップがなく、国民の指示も人気もなかった岸田氏が首相に選出され、
 案の定、財務官僚と中国のいいなり。
韓国に対しても、再びホワイト国にしようとしている。
自衛隊の哨戒機事件はうやむやにして、
 徴用工の問題の解決のご褒美とする意味
です。

本来、顧客である国民の声は聞かず、
 増税や新たな負担を押しつける。

長男など身内重視。
広島サミットも地元票固め。

規制緩和や減税など、
 ビジネスをやりやすくする
 国民が暮らしやすくする
という方向には向かわない。

格差是正は、
 豊かな国民から取って、貧困世帯にばらまく
という
 頭を使わない方法ばかり。

成長分野に投資して、
 長期的に回収する
というアイデアもない。

投資したとしても、
 利権が絡む
ので、
 結局は、失敗に終わって、税金を無駄にする。

このあたりは、
 クールジャパン機構を検索する
とよく分かります。

こういった組織を立て直すには、
 現場や国民のことが分かっている実行力のある政治家
が必要ですが、
 自民党は、未だに森や二階といった重鎮が、票と金を通じて発言力を持っている
ので、不可能です。

長い時間をかけて、政党中心の選挙制度を作り、
 比例代表制など政党に所属していないと当選し難くし、
 政党交付金など政党には、大金が流れるようにした。

そして、その票と金を
 重鎮が握れるようにして派閥に影響力を有している。

当然、国会議員は、自らの恩恵を手放すことはないので、
 比例代表制や政党交付金を廃止する法律
を作ることはない。

国会議員の数を減らすことも、
歳費を削ることも、経費を明確にすることすらしない。

詐欺グループ並の緻密な計画がここにあります。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 知の悪用と倫理観。 | トップ | 不毛の国会、不毛な議員。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

スキルアップ」カテゴリの最新記事