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幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

日本百名城を巡る旅・福山城

2024-11-30 | お城

広島県の城跡を巡る旅をした。

広島県からは「福山城」、「郡山城」、「広島城」の三か所が百名城に選定されている。

初日に訪れた「福山城」は、なんとアクセスのよいことか、新幹線の福山駅を出るとすぐ目の前が城の石垣である。

 

かつて国宝に指定されていた天守は、残念ながら空襲で焼かれてしまったという。

スロープを上っていくと「筋鉄御門(すじがねごもん)」をくぐる。

よく見ると帯状の鉄板が、柱や門扉に鋲で打ち付けられている。

 

門から中に入ると「本丸」であり、正面に堂々とした5層の天守(再建)が現れる。

手前の広場には、かっては御殿があったのであろうが今は何もなくなっている。

 

天守(福山城博物館)の最上階から見下ろしてみる。

先ほど入城してきた「筋鉄御門」の隣には3層の立派な「伏見櫓」と、手前には「鐘櫓」が見える。

逆の方向に目をやると、南東の隅には「月見櫓」が見える。

すぐ向こうはJRの福山駅である。

本丸を二の丸、三の丸が囲む構造は「輪郭式」といわれる。

今はその姿を失ってしまったが、駅のあたりは内堀があり、その先には三の丸が続いて二の丸を囲んでいたはずである。

そばに建つビル群を見ると、お屋敷が並んでいたであろう往時をイメージすることは難しい。

 

本丸から東側の御門を下り見上げると、こちらからの天守の姿も美しい。

 

福山城の石垣は、現在残っているのは殆んど昔のままだとのことである。

福山城の石垣は、少しばかり加工をして、互いの石の接する面を平らにする「打込接」という技法が使われているという。

石工の加工の跡が残る面白い石が見つかった。

〇が彫られていて、中に、なにか文字でも彫られているようにも見える。

 

多くの遺構が失われてしまっているとは言え、本丸と二の丸が昔の姿をよく残しているのではなかろうか。

失われてしまった部分を補いながら、想像を膨らませ、築城時の姿を思い描くのも城跡巡りの楽しさの一つである。

 

 


牡蠣のおいしくなるころ

2024-11-26 | グルメ

寒さが増して、身入りが良くなった牡蠣がおいしい季節になる。

いつもお世話になる「橙や」さんのメニューでは、北海道の厚岸産が「生」と、広島産が「フライと山椒煮」とでお薦めとなっている。

 

お通しのサバの南蛮漬けで、ビールでフライの出来上がりを待つ。

 

和風ドレッシングのじゃこサラダは日本酒にもOK。

 

フライはアツアツの出来上がりを、タルタルソースを付けて口に放り込む。

牡蠣のもう一品の「山椒煮」は、こちらは山椒の実をいれて甘辛く仕上げてある。

もちろん縮んでしまうほど火を通してなく、牡蠣のふっくらとした食感を味わう。

 

その後は、料理も何品か頼み日本酒に替える。

「陸奥八仙」(青森)をぬるめにつけてもらう。

 

牛筋の煮込み。

あっさりとした味付けで、ビールにもお酒にも合う。

 

飲んだあとの締めは、うどん+ミニ海鮮丼のセット。

温、冷のいずれかのうどんに、小ぶりの海鮮丼か天丼を組み合わせ、小鉢、お新香がつく。

といっても、一人では無理で妻とシェアして十分である。

 

朝晩は気温が下がり暖かいものがうれしい季節になる。

だが、寒い季節であっても、日本酒の後には冷たいうどんあるいは蕎麦ののど越しが好きである。


紅葉の玉川上水~昭和記念公園

2024-11-25 | 日記

各地からの紅葉の便りに誘われて「国営昭和記念公園」(東京都立川市・昭島市)を歩いてきた。

とにかく広い。

交通手段としてJR、西武鉄道、多摩都市モノレールが使え、パンフレットを見ると8つの入口が書かれている。

 

ウォーキングに程よい距離なので、ちょっと遠回りではあるが西武鉄道の玉川上水駅から玉川上水の遊歩道を歩くルートをとった。

上水の両側の木々の緑は少しずつ色づき、早いものから少しづつ落葉が始まっている。

さらさらと行く流れを横目に見ながら、湿り気の残った土の上を歩くのはとても気持ちが良かった。

 

樹木には「コナラ」が多くみられ、たくさんのドングリが落ちている。

条件が良いところに落ちれば、芽を出し大木に育つかもしれない。

・・・と思いながらも、しょっちゅう「ベキッ」と踏みつぶしてしまうのである。

 

玉川上水で一汗かき、ようやく昭和公園の「砂川口」ゲートに到着した。

この公園には何度か来ているが、いっぺんに全てを周ろうとするとヘトヘトになってしまう。

今日は、紅葉のきれいな「日本庭園」と、「かたらいのイチョウ並木」の2カ所だけにした。

 

日本庭園は紅葉がちょうど見頃を迎えている。

空の青や森の緑と相まって、赤や黄色のモミジが、えも言われぬ美しさを見せている。

しばらく、ただじっとこの「ながめ」に浸っていたのだった。

 

日本庭園を楽しんだ後は「かたらいのイチョウ並木」へ。

イチョウの葉を投げたりしてはしゃいでいるカップルなどを尻目に、こちらは「語らう相手」のない一人散歩である。

ひとりもいいもんだ。

イチョウの色づきは見頃迄もう少しで、落ち葉もまだ「散り積もる」ほどにはなっていない。

 

ジャンパーを着て出かけたのだが、歩いている間に熱くなり背中にはうっすらと汗をかいた。

上着を手に持って歩く人も目につく陽気となり、とても和やかな初冬の一日を楽しむことができた。

 


おもしろい「タネ」

2024-11-20 | 花木

公園の木々は色づき始め、珍しい木の実が落ちていることもある。

拾ってタネを取り出してみるとそれぞれ特徴があり、その言い伝えなどを調べて見るとなかなか面白い。

「まさか~?」と思いながらも、その言い伝えを信じてみるのも一興であろう。

 

何週か前に採ってそのままにしておいた「カラスウリ」。

タネは大黒様のもつ「打ち出の小づち」の形に似ているといわれ、そういわれればそう見える。

財布に入れておくと金運に恵まれるとか・・・?

 

無患子(ムクロジ)の実は、今も時々落ちている。

実は乾燥すると半透明になり、中のタネが離れ振るとカサカサ音がする。

皮を破ると黒豆のように真っ黒なタネが出てくる。

調べて見ると、昔、果肉は石鹸代わりに使ったようであり、タネは羽根つきの羽に使われたという。

また、タネは災厄除けのお守りになるとか・・・?。

 

最近見つけたのが「せんだん」。

「せんだんは双葉より芳し」と言われるあの「せんだん」らしい。

タネを採り出すと固くて変わった形のタネが出てきた。


エミテラス所沢の「すしえもん」

2024-11-18 | グルメ

所沢は西武鉄道の池袋線と新宿線が交わるところであり、近年その変化が著しいように見える。

特に駅周辺は大きく変わりつつあり、9月にも新たな商業施設「エミテラス所沢」がオープンした。

9月に開業した直後に一度行ったことがあり今回二回目となるが、目当ては宇和島に本店のある「すしえもん」。

カウンターとテーブル席が設けられた、回転寿司とファミレスの良さを兼ね備えたようなお店である。

 

今年はまだ暖かい日が続き、ビールがうまい。

宇和島といえば「鯛」が真っ先に思い浮かぶが、私は、ビールのつまみに「生もの」は好きではない。

そこで、とりあえず「カリカリじゃが芋サラダ」と「あなごのから揚げ」でビールを流し込む。

 

寿しは水産会社が母体というだけに、ネタは新鮮で豊富である。

タブレット端末から好きなものを注文すると、サーッとレーンを走るトレーで注文の品が運ばれてくる。

 

まずは、活〆真鯛、すしえもんブラザー(鯛とはまち)、マグロ(赤身)。

 

かんぱち、甘えび、しめさば。

 

北海道産生ウニ。

 

酢飯は口当たりが良く、思った以上に食べられる。

カッパ巻きで〆めてみると、結構な数の皿が積みあがっていた。

リーズナブルな価格設定で「時価」は無いので、その日の財布の中身と相談しながら寿司を楽しめるのはうれしい。

但し、ファミリー客も多く時によっては騒がしく感じるが、それを承知して訪れる必要があろう。