時々あることだが、2,3日前から喉に違和感を感じていた。
昨日、起き抜けに体温を計ってみると、平熱より1.5度高い。
熱、のどの痛み、咳、頭痛、すべて風邪の症状だが、これらはコロナの症状とも共通すると聞いている。
呼吸科のクリニックを受診すると、問診のあと「PCR検査」をすることになった。
容器の指定の位置まで唾(唾液)を取ってくるように指示された。
テレビで見るような、鼻に長い麺棒を押し込まれるのはイヤだと思っていたが、これなら痛いとか、苦しいことは何もない。
長さ12~13cmぐらいだろうか、手の指の太さぐらいの透明の容器である。

指定の量はおそらく数CCぐらいであろうか、容器の下の方にたまるわずかな量である。
ただ唾を出せと言われてもそうそう出せるものではない。
ようやく溜まると看護士さんに渡すが、その時、看護士さんは漏斗(じょうご)の部分を外し、キャップを被せてきっちりと閉める。
取り外した漏斗はすぐにビニール袋に密閉し、安全に破棄するのだという。
医師から容器を渡されてから、唾を溜めるとき、漏斗を外すとき、キャップを閉めるとき、そのすべての動作に人の手が触れないように処理される。
かつ、これらの作業はクリニックの屋外に出て行い、他の患者と接しないようにしている。
おそらく検査が終わるまで、この容器に、患者はもちろん、関わる人の手が触れることはないのであろう。
一夜明けた今朝、処方された解熱剤が効いて熱も下がり、少し食欲も出てきた。
不安な気持ちでクリニックからの電話を待った。
心配だった検査の結果は「陰性」(コロナではなかった)と電話をいただいた。
不幸にも感染してしまい、治療に当たっておられる方の一刻も早い回復をお祈りする。