国立極地研究所の「南極・北極科学館」(立川市・東京都)を見学した。
映画にもなったので、「南極観測」が行われていることは知ってはいたが、大雑把な知識しか無い。
この科学館には、南極・北極の調査研究の歴史や成果などが分かる、多くの展示物が公開されている。
もちろん専門家でない私にとっては、上っ面の理解しか出来ないにしても面白く見学できた。
科学館の入口
建物は、コンクリート打ちっ放しのすっきりとした作りである。
入り口のそばには、南極から持ち帰った岩が置いてある。
建物の脇に廻ると樺太犬の銅像がある。
展示室に入ると、極地観測に必要な施設、器具をはじめ、採取した岩石、動物のはく製などが所狭しと並んでいる。
マイナス何十度という、極寒の世界で行う観測を想像しながらじっくりと見学した。
中でも雪上車に興味をひかれた。
その大きさは想像していた以上で、電気機関車にも見えるような大きさである。
パネルには、その性能の説明がある。
6.4リッターのディーゼルエンジンで、4人乗り、リッター当たり250m、最高速度30km。
遠距離の走行時は、燃料を積んだ何台ものそりを引いて走ったという。
かって移動手段として使われていた「犬ぞり」
大地、氷、大気、生物など、広範囲に調査が行われていることが分かった。
極地の観測データは、地球の将来の環境問題の予測にも役立つらしい。