幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

お正月には凧あげて・・・

2025-01-18 | 日記

正月が明けて、1月後半から2月、一年で最も寒い季節といえよう。

カルガモがやってくる公園の池には氷がはるようになった。

 

北風が冷たく、外で遊ぶ子供たちの姿も見ない。

ましてや、凧あげや、コマ廻しなんて、遠い昔のことになってしまったようだ。

いい年をしてと笑われるかもしれないが、風のある日には凧を出して泳がせている。

 

自分で作ったものではない。

平戸(長崎県)に旅行に行ったときに、おみやげ屋さんで買ったシンプルな構造のものである。

「鬼羊蝶(おにようちょう)」といい、伝統的な魔除けの意味がある凧だという。

豪快な鬼退治の図柄が描かれたホンモノは、もっともっと大きなもので、風を受けてブ~ンと唸りを上げるのだそうだ。

その迫力は比べるべくもないが、この可愛らしい凧にも魔除けの力が潜んでことを信じて楽しんでいる。


紅葉の玉川上水~昭和記念公園

2024-11-25 | 日記

各地からの紅葉の便りに誘われて「国営昭和記念公園」(東京都立川市・昭島市)を歩いてきた。

とにかく広い。

交通手段としてJR、西武鉄道、多摩都市モノレールが使え、パンフレットを見ると8つの入口が書かれている。

 

ウォーキングに程よい距離なので、ちょっと遠回りではあるが西武鉄道の玉川上水駅から玉川上水の遊歩道を歩くルートをとった。

上水の両側の木々の緑は少しずつ色づき、早いものから少しづつ落葉が始まっている。

さらさらと行く流れを横目に見ながら、湿り気の残った土の上を歩くのはとても気持ちが良かった。

 

樹木には「コナラ」が多くみられ、たくさんのドングリが落ちている。

条件が良いところに落ちれば、芽を出し大木に育つかもしれない。

・・・と思いながらも、しょっちゅう「ベキッ」と踏みつぶしてしまうのである。

 

玉川上水で一汗かき、ようやく昭和公園の「砂川口」ゲートに到着した。

この公園には何度か来ているが、いっぺんに全てを周ろうとするとヘトヘトになってしまう。

今日は、紅葉のきれいな「日本庭園」と、「かたらいのイチョウ並木」の2カ所だけにした。

 

日本庭園は紅葉がちょうど見頃を迎えている。

空の青や森の緑と相まって、赤や黄色のモミジが、えも言われぬ美しさを見せている。

しばらく、ただじっとこの「ながめ」に浸っていたのだった。

 

日本庭園を楽しんだ後は「かたらいのイチョウ並木」へ。

イチョウの葉を投げたりしてはしゃいでいるカップルなどを尻目に、こちらは「語らう相手」のない一人散歩である。

ひとりもいいもんだ。

イチョウの色づきは見頃迄もう少しで、落ち葉もまだ「散り積もる」ほどにはなっていない。

 

ジャンパーを着て出かけたのだが、歩いている間に熱くなり背中にはうっすらと汗をかいた。

上着を手に持って歩く人も目につく陽気となり、とても和やかな初冬の一日を楽しむことができた。

 


ノルディックウォーキング教室に参加

2024-11-17 | 日記

先日、「ノルディックウォーキング教室」に参加した。

その日ゴール地点になっていた多摩湖は東京都の水瓶である。

その水を境浄水場まで引く水道管が敷設された上は遊歩道となっており「狭山・境緑道」と呼ばれている。

道路の両側には各種の樹木が植えられていて、もう少し経つときれいな紅葉が始まる。

そこを5km弱歩くのがその日のコースであった。

 

インストラクタの指導でストレッチ体操をしたあと、30人ほどの参加者は一列になりポールを使って歩いた。

紅葉にはまだ早かったがリタイアする人も無く、揃って多摩湖に到達し長い堰堤を渡り切った。

ノルディックウォーキングは単なるウォーキングに比べ運動量が2割ほど増え、良い「有酸素運動」なのだと説明があった。

一人でそれをやるとなると億劫なのだが、大勢で歩くことによりイヤになることなく歩き切ることができた。


「茶道」の奥深い世界の入口へ

2024-11-04 | 日記

昨日、「お茶」を教えている叔母に頼み、そのお稽古を見学させてもらった。

もとより全くの素人なので、作法の一つ一つはもちろん、用語すら初めて聞くことが多かったが楽しい一日であった。

 

お部屋(茶室)に入ると、床の間には掛け軸が下がり、菊やムラサキシキブが活けられている。

今は畳が敷かれているが、一か所の畳をあげると床に炉が切ってあるという。

隅にお湯を沸かす炉が置いてあり、季節により使い分けるのだが、今回はこちらを使うとのことである。

セットされたこの一体は、木(杉の焼き板)、火、土(炉)、金(釜)、水から成るという説明もしてもらった。

水差しには「雁の群れ」の絵が描かれていて、「秋」にマッチしたものである。

 

お茶入れは、「唐松」がデザインされた「紋唐松」の蒔絵が施されたもの。

お値打ちなものに見える。

残念ながら、私にはその価値を見る目は持ち合わせていないので、恐る恐る手に取ってみる。

 

お菓子の器にも「すすき」が描かれて、季節を感じさせるものである。

 

その他、茶杓、茶わんなど「お道具」に関するポイントをお聞きしてから、お稽古の様子を見せていただく。

お弟子さんについてはシロウトの私がコメントは出来ないが、茶道の流れはしっかりマスターされているように見えた。

ときどき「お道具」を置く位置などの微調整をされていたようだが、大きな問題ではなさそうであった。

 

ここで点てたお茶を、私たちにも振舞っていただいた。

座る位置を決める、出された甘いお菓子を食べる、口をつける前に茶わんを回して正面をずらす、最後、ズー(ツー)という音を立てて呑み干す。

そして、お茶碗をもとに戻す。

もちろん、基本的な動作は教えていたのだが、全て手とり足とりのフルサポートを受けながらのお作法であった。

 

何も知らない私にとっては全てが初めてで、先生にもお弟子さんにもご迷惑だったろうと思う。

しかも、正座ができない行儀の悪い客であったが、快くお稽古の場所に立ち入らせていただき、とても良い経験ができた。

今まで「茶道」というものに触れる機会はなかった。

今回の体験で、それは、作法はもちろん、茶道具、掛け軸、生け花、季節への感性など、広くかかわる奥深いものであることが理解できた。

叶わぬことではあるが、もう少し若かったら、信長や秀吉の時代に気持ちを馳せ「茶の湯」を学んでみたいと思った。


便利なカードも間違えると・・・

2024-04-24 | 日記

電車やバスに乗る時、プリペイド・カードの使える範囲が拡がり便利になった。

日頃、JR東日本の「Suica」を使っているが、地方の私鉄やバスなどでも、共通して使える路線が増えているのは有難いことだ。

但しこれは鉄道やバスの話である。

 

先日、四国(愛媛県・松山市)へ旅行したときである。

自宅から羽田までに使う私鉄二路線、JR山手線、松山空港から市街迄のリムジン、松山市内の路面電車、そのすべてに「Suica」が使えた。

出発地から目的地まで、現金を出す必要はなく便利である。

 

また、予約している飛行機に乗る場合は、「航空会社の会員カード」を使って搭乗している。

その時は、読み取り機にカードをタッチしても、ボワーンという電子音とともに開くはずのゲートが開かなかった。

スムーズなお客の流れが、当然私のところでストップする。

「機械のトラブルか?」と、不満顔で職員の顔を見ると苦笑いしているではないか。

自分も手に持ったカードを見て、その場を笑って誤魔化すしかなかった。

読み取り機に「Suica」をタッチしていたのだった。

「カードの大きさが同じだから間違うんだよ」などと、なんの言い訳にもならないことをつぶやいてドジな自分を慰める。

そのとき私の後ろに並んでいたお客さんに、お詫びを申し上げる。