ブリといえば、脂がのった12月~1月の寒ブリが一番だとされる。
まだ間に合うだろうと「すしえもん」さん(所沢市)に出掛けた。
今年は「ブリ」が豊漁だと伝えられるだけあって、おいしいブリを食べることができた。
もちろん他の物もいただいたが、やはり今回の狙いは「ブリ」。
握り二貫と切り落としの軍艦がセットになった「ブリ三昧」の一皿。
一切れが贅沢に大きく厚いのは豊漁のせいだろうか、思わずほほがゆるむ。
「すしえもん」さんの経営は宇和島の水産会社とのことである。
地元宇和島は鯛の産地であり、本日のおすすめにあった戸島の活〆の鯛は外せない。
たっぷりと大きなネタが載っている。
鯛のプリプリした身がたまらない。
続けざまに頼んだブリ。
そして、傍にあるブリとタイ一貫ずつの皿は「すしえもんブラザーズ」。
鯛とブリの二種類のネタが組み合わされた一皿。
一昔前、目の前で板前さんが握り、寿司の載ったお皿がレーンの上を回っていく回転寿司が多かった。
その頃に比べると、今の回転寿司はネタの豊富さ、新鮮さなどは格段に異なるように感じる。
お店の形態も、回転寿司の気軽さを残し、進化(ハイテク化)した形になっている。
雰囲気はファミレスに近く、手元のタブレット端末で好きなものを注文する。
寿司が出来上がるとトレーに載ってレールの上を目の前まで走ってくる。
回転寿司では、誰も手を出さない皿が回り続けるというようなこともあったが、この形式だとそれは無い。
私のように高級店には縁遠いものにとっては、形はどうあれ、リーズナブルな値段で、新鮮な寿司を腹いっぱい食べられるお店があるのは何よりである。