青葉の季節には初ガツオ。
コロナの影響で足の遠ざかっている「橙や」さんで、久しぶりの夕食。
お通しに出たのは、チーズ豆腐。
上に乗った枝豆の色が鮮やかで、ビールも進む。
「本日のおすすめ」の中から、この季節らしいものをオーダー。
おいしそうなアスパラ、そして「新」のつくものから、新じゃがとベーコンの炒め物、新玉ねぎのかき揚げを加える。
アツアツのかき揚げは、口にすると新玉ねぎの甘さが広がり、いくつか入っていたソラマメも初夏を感じさせる。
これはおいしかった。
目当てのカツオのタタキは、たれではなく「塩タタキ」。
何年か前、高知旅行で「塩タタキ」を食べて以来、もっぱら塩にしている。
おろしにんにくを載せて、厚く切られた切り身をほおばりながら、芋焼酎のお湯割りをぐびッといく。
コロナの感染も下火になりつつあるのか、少しずつ夜の人出も増えてきたように見える。
それでも、まだまだ手指の消毒はもちろん、会話は小声で最小限にと気を遣う。
友人のSさんは、娘さんのいるロンドンにたびたび行くそうだが、あちらではマスクをしている人をほとんど見ないという。
日本も早くそうならないかと心待ちにしている。
なんの気遣いもなく、呑み、食べ、話し、大声で笑う。
そんな呑み方が、私には一番おいしく感じる。