ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

情緒障害児研究大会

2004年11月05日 | ゆきちゃんの日記
情緒障害児研究大会に参加してきました。 

その中で、学校での実践報告がとてもいい発表で、
聞いていてうれしくなりました。 

今日発表をした先生は、
4年前に初めて特殊学級を受け持ったということでしたが、
今は専門家を前に研究発表をされるほどすばらしい活動をされています。 
 

その先生の発表の中で、
多動の子どもA君と、
人と関わることや外で遊ぶことを嫌う子どもB君を
同時に受け持ったときの話がありました。 


初めのころ、
教室に居ることのできないA君を1日中追いかけまわる生活が続き、
B君に関わることができずにいたそうです。 

その二人の子どもを同時に
教室の中で指導をするにはどうしたらいいのか? 

ずっと悩んだ末に、
共通の趣味であるテレビゲームを教室に持ち込むことを
決心したといわれました。 

そのことを許可した校長先生もすごいです。

 
そのゲームを通して多動の子どもには
教室にいなければならない時間があることを体感させ。

動かない子どもにはA君と一緒に遊ぶことで
人と一緒に遊ぶことの楽しさを実感させたと言われました。 

もちろん、ゲームが必要なくなるように工夫もされて
1学期の中ごろには教室からゲームがなくなったといわれていました。
 
その後は、ちゃんと教室でお勉強ができるようになり、
後半は交流学級での勉強も可能になってきたという発表でした。
 
かなりの努力と工夫をされた結果ですが、
本当にすばらしい!!! 

そして、その後に県の教育委員会の先生の話がありましたが、
この研究発表を受けて、
これからの障害児教育には発想の転換が必要だと言われました。
 
※文字を書くのが苦手だかOA機器に強い子どもには、
作文をパソコンで書かせることもOK 

※音に過敏な子どもにはヘッドホーンを使うこともOK
 
※たとえゲームであったとしても、
教育的な背景があればOK 

と、話をされました。 
 

なかなか、この発想の転換が先生方には難しいのかもしれません。 

このような研究大会をきっかけに、
いろんな先生が障害児の理解を深めてくれるといいなぁ・・・と、思う私です。


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コメント
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