ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

クレイン・ハーバー

2004年11月27日 | ゆきちゃんの日記
由紀子は月に一度、
土曜日にクレインハーバーという所で
いろいろな活動をさせてもらっています。
 
活動の名前がないので日記に書きづらい・・・と、
リーダーの方にお話したら、
この名前を使ってもいいとOKをいただきました。
 

今回はピザ作りとしり取りゲーム! 

親は原則的に付き添わず、
由紀子のみの参加になります。 

それでは、様子がわからないではないか・・・と、
思われるでしょうが大丈夫!! 


活動が終わった後で、
きちんとメールでその時の様子を教えていただけるのです。

これは本当にありがたいと思います。 

さて、そのメールから解ったことですが・・。
o(*^-^*)oニコ 
 

ピザ作りでは、

包丁を使わせていただいたり、
生地を伸ばさせてもらったり
いろいろな経験をさせてもらっています。 

母とやると、どうしても私が先回りしてしまい、
なかなか冒険をさせてやれませんが、
親と離れるとかなり意欲的にいろんなことに挑戦しようとするようです。
 
今回はちゃんとお土産の分もありました。(笑)
 
とても、おいしそうで、ピザ好きの母は大喜び!!・・・と、
言いたいのですが、

前回の日記に書いたように

母は急性大腸炎になって、
やっと回復したところです。

まだ、ピザが食べられる状態ではない・・・

全くついていない母です。(泣) 
 

しりとりゲームは・・。 

実は今、しりとりゲームが由紀子のプチ・マイブームです。(笑) 

ターザンのビデオを見ていたときに、
「ゴリラ」という言葉を連発していたので、

その後に「ラッパ」「パイナップル」と私が言葉をつなげて遊んでいたら、

しりとりの意味が少しわかってきたようで、
かなり長く続けることができるようになりました。
 
先日などは「ル」の付く言葉が解らなくなったと言って、
自分でことば辞典の「る」の項目を引いたりして
ビックリさせてくれました。 

でも、最後に「ん」がついてはいけないことや、
同じ言葉を2度言ってはいけないなどの
ルールはまだ教えていません。 

クレインハーバーでどんな遊び方ができたのか、
母は興味心身でした。 
 

お迎えに行ったときに、
お部屋にしりとりゲームをやった後が残っていました。 

紙にそれぞれ違う色のマジックで、
自分が言った言葉書いてずっと、
言葉がつなげてあるのです。

・・・ごりら らっぱ パイナップル・・・ 
 

視覚的な情報が強く入ってくる由紀子にとって、
これはとても解りやすくていい方法だと思いました。

_(#‥# ) ナルホド・・ 
 

ここからはリーダーの方からのメールの抜粋です。 

『しりとりについては、ルールの説明
(最後の文字が”ん”はダメ、同じ言葉を2度使えない等)を書きながら行い、

時々それを確認しながら行ったことと、
出た言葉を書いていったのが良かったのか、
由紀ちゃんが今までしていたルールに固執することなく、
その時のルールで取り組めたようです。 

若干の勘違い(”ん”が途中に入ってもダメと思ってました。)はありましたが、
何度か説明するうちにわかりかけたところでした。』 



家に帰ってからも、しりとりゲームは続きました。(笑)
 
2人でやっていると、
『「ん」はダメだよ!』と、言いながら
一生懸命に次の言葉を考えていました。

こうやって、また遊びの世界が広がっていくんだなぁ~と、
うれしくなった母です。 
 
そうそう、今回の活動の番外編です。o(*^-^*)oニコ 

送って行って、別れる時のことです。 

母が「ゆきちゃん、後でお迎えに来るからねぇ~!」と声をかけたのに、
由紀子は本を読みながら背を向けたまま
「は~い!」と冷たくバイバイでした。 

「いいよ!いいよ!冷たいんだから~!」
 
そんな言葉を残して私は会場を後にしました。 

そして、お迎えの時です。 


玄関を開けて「こんにちは~!」と声をかけたら、
部屋の中から由紀子が飛び出してきました。 

「おかあさんだ!!」

ヾ(*゜▽゜*)ノ  

なんとも、わざとらしい歓迎です。(笑)
 
きっと、私が帰った後に
自分がとった態度がまずかったと思ったのでしょう(笑)
 
自閉症の人には冗談が通じにくいので、
私がわざとがっかりして出て行った事を
本当の事だと思ったのかもしれません。 

でも、こんな気持ちが持てるようになったこと、
不器用ながら私に配慮をしてくれた事を
私はとてもうれしく思っています。


=END=
コメント
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