真の動物福祉牧場を目指して

チベット侵略の現実

チベットが1950年まで約300万の人口を擁する独立国であった事は、国連や周辺国が認める現実でした。

しかし中国は一貫してその現実を認めず、チベットはモンゴル帝国に統治された経歴があるので、それを我田引水して統治権を主張しております。

それは「当事者との協定によっても確定されている」と主張しますが、その協定が結ばれたのは東チベットで完全にチベット軍を撃破し、ラサの滑落が目前の時に無理やり結ばせたモノです。

こうした「武力による統治権の変更」を国連は当然認めず、4回に渡って中国に統治権を返すよう通達しましたが、中国共産党(ドン)はそれを無視し続けております。

ダライ・ラマは59年までチベットに踏みとどまってドンと交渉を続けましたが、ドンは共産革命をチベットでは急激に推し進めないという協定をも破り、それは民衆の猛烈な反発を買ってチベット全土で反乱が相次ぎました。

ダライ・ラマはその争いを収める為に、インドに亡命政府を建てて約十万のチベット人と共に祖国を逃れました。
この過程は「ダライ・ラマ自伝」やチベット亡命政府が発行している「チベットの現実」などに詳しく書かれており、第三者(イギリス人ジャーナリスト)による「Hungry Ghost (餓鬼)」でも詳しく追求されております。

この侵略統治に於いて、人為的な飢餓や民族浄化によって100万人もの犠牲者が出たと報告されており、チベット文明は徹底的に破壊されました。

しかしドンはこの侵略を完全に「美化」しており、それはダライ・ラマやチベット文明に「汚名」を着せるコトで文脈を成り立たせています。
人口の1/3を殺されてなお、先祖から引き継いだ誇り高き文明を貶められるのは堪えられるコトではなく、焼身自殺が相継ぐ背景になっております。

もっと悪いのは、ドンが全国の学校で子供たちにその「美化」と「汚名」を「知れ」と強制している点で、それに反論するどころか疑問を持っコトすら許されない社会になってしまってます。

これは中国の学問と教育を決定的に歪め、今でも無数の子供たちの「知る」意欲と権利が穢(けが)され続けています。
次回はこの情報統制について、今一度論じてみたいと思います。


コメント一覧

yukioiimura986
ロシアへの経済制裁はどこまでロシア人に影響するのか気になります。
ロシア経済は破錠すると言うアナリストもおり、そうなったらまたソ連崩壊が起こるかも知れないと...
この問題はまだどうなるか判らないので書けませんが、ソ連と中国が共に崩壊したら善いかと思います。
プーチンは現代のヒットラー
ロシア軍によるウクライナでの蛮行は私も怒りを隠せません。ウクライナがチベットのようにならないようにしたいです。原油高、穀物高を全世界で耐えましょう。
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