57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

SL神戸シリーズ第3戦SSクラス 中村海斗くん優勝!

2020年07月21日 | 中村海斗選手とご一家

7月19日の日曜日、神戸スポーツサーキットにて、SLカートミーティング第3戦が開かれました。
激戦のSSクラスでは、応援している中村海斗くんが優勝。
その模様をレポートしていきましょう。

レース当日の華やかな雰囲気。しかし、パドックの中は、レースの準備で忙しそうです。


この日は梅雨明けを感じさせるようなスカッとしたお天気。絶好のレース日和です。最高気温31℃
今日は”アツい”レースになる予感がしますね。
まずは、いつもお世話になっている中村さん、横山さんのパドックへご挨拶。

手前の車が中村海斗くん、奥のブルーと赤のカラーリングが横山あきとくんのマシン。
ボクが勝手に応援している、中村海斗くん、シャシーはトニーカートを使ってます。マシンをよく見せてもらいました。

フロントフェアリングの内側はこんな感じ。これをみただけで、『むむっつ!!』と気づいた方は、相当なカートファンですね。

全日本選手権の時などに適用される、フロントフェアリング規定(他の車と追突したりすると、フロントフェアリングが沈み込む仕組み)用の、取り付け部品が今回は無し。フレームに直接、フェアリングが取り付けられています。フロントフェアリング規定は、今回ありません。
レースでドッグファイト、1位をもぎ取って、やったぁ~、と車検場に帰ってきた時、フロントフェアリングが沈み込んでると……。
『はい、ペナルティ! 5秒、加算です。』ズドーン!
あれは、落ち込むよね。😭😭

トニーカートのペダルを見て、改めて『シンプル イズ ベスト』を貫いている、と思いましたね。また、海斗くんパパにハンドリングについて尋ねると、「海斗は、瞬時に反応してくれるクルマが、好きみたいやね」ということで、若干、オーバーステア気味にセッティングしてあるそうです。
ボクも、以前オーバーステア気味のレンタルカートに乗ったことがあります。フロントが予想以上に切れ込む、同時にリアが滑り出す、という調子で、いつスピンするかわからない。てこずった覚えがあります。

さて、隣のカデットクラス、横山あきとくんの決勝の時間。
次が、SSクラス中村海斗くんの出番です。
この日の海斗くん。午前中のセッションは
タイムトライアル 44,981-で1位。ただひとり、44秒台です。

予選ヒートも 『1位』

今まで、何回も中村海斗くんのレースを見ていますが、これ、完全に彼の勝ちパターン。ビタっとハマってますね。
”海斗くん、こりゃ、勝っちゃうぞ……”
優勝を意識し始めると、見ているこっちがもう、ソワソワ、ドキドキ。心拍数半端ない。

『まっ、まあね、お、落ち着いて行けば、ぜっ、ぜったい、だ、ダイジョウブ、だからね😅😅』

と、ボクは引きつった笑顔で、海斗くんとガッチリ握手。
本人の方がよほど落ち着いてましたね。
いよいよSSクラス決勝レース。

グリッドにカートが並びます。ポールポジション、ゼッケン44番 中村海斗選手!

日傘を指しているのが、海斗くんママですよ!
スタート30秒前、レースクィーンのお姉さんが華やかですね。

決勝レースの模様は、下の動画をご覧くださいませ。
2020 SL神戸シリーズ 第3戦 SSオープン 決勝

今回のレースは、まさに海斗くんの『横綱相撲』でした。

ウィニングランを終えて、車検場に戻ってきた海斗くん。
早速オフィシャルキャメラマンが駆け寄ります。

やっぱり、『1位、優勝』は注目のされ方が、別格ですね。
海斗くんパパも一緒にハイチーズ!! おっ、横山あきとくんも、一緒だね。

レースが終わって、リラックスした表情の海斗くん。

右側の海斗くんパパも最高の笑顔です🤗🤗
お父さん曰く、
「ボクは今日、なんにもしてへん。カートにガソリン入れただけ!」とのこと。
その嬉しさは、息子の海斗くんが、たんに『1位を獲った!』というだけではなさそうでした。
それは、彼が体幹トレーニングなど、日頃の地味な練習をこなし、自ら努力して、勝利を獲りに行ったこと。
海斗くん自身のココロ、技術、身体、全ての成長が、こんな素敵な結果となって表れた。
その喜びの笑顔だろうと感じました。
結果がなかなか出なくて、悔しいことや、悩んだり、辛いこともあるでしょう。
それでも、若い人が全力を出し切る『カートレース』は、やっぱり見ていて気持ちいい! 清々しい!
『モータースポーツ』って、本当に人間のスポーツなんですね👍👍
取材にご協力いただいた中村様ファミリー、皆様ありがとうございました。お疲れ様でした!

次回はカデットクラスをレポートしますね。

写真、本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
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SL神戸シリーズ 第3戦 SSオープンクラス 中村海斗くん初優勝!!

2018年05月08日 | 中村海斗選手とご一家
2018年 SL神戸シリーズ 第3戦 SSオープンクラス 決勝ヒート

ゴールデンウィーク最終日。5月6日の朝。
神戸スポーツサーキットに到着。
「ええ天気やなぁ~!」
絶好のレース日和です。

やっぱりレースの日は、車が多い。
レーシングチームのトランスポーター。カートを運ぶため、みなさん、ワゴン車が多いですね。
さて、サーキットに到着すると、ぼくは真っ先に中村海斗くんご一家のピットに向かいました。
「おはようございま~す、アマミヤでございます。きょうもよろしく」

「おっつ、また、あの怪しいオッちゃんがきたぞ」という表情の海斗くん。(写真中央の少年ですよ)
するどいな。やっぱり昨年のSL神戸シリーズ・カデットチャンピオンは洞察力が半端ない。
その”怪しいオッちゃん”アマミヤは、極秘ルートを使って、ある情報を手に入れていたのです。
『海斗くんが新しいマシンに乗るらしい……』

海斗くんのパパ。その新車を楽しそうにセッティングしてます。
ゼッケンは44番。昨年、全日本ジュニアカデットクラスを戦ったナンバーです。

シャシーメーカーはエナジー。イタリア製ですよ。カートの本場なのですね。

左ブレーキ、右アクセル。そのフットレスト(というのかな?)
軽量化のためでしょうか、肉抜き穴があけられてます。
それに「Energy」のロゴが型抜きされてますね。
「良い仕事してますネェ~」
泣かせるなぁ~!

上の写真。朝の練習走行の前。レース当日ですよ。
レースに参加する選手は、キッズを始め、ティーンエイジャーの子供達が多いです。
親御さんとしては、当然、ドライバーの子供達本人より、緊張感でピリピリのはず。
それが、この和やかさ。
海斗くんファミリーのピットは、いつも楽しげな雰囲気なんですね。
それは、ぼくがカートレースの取材を始めた昨年から、変わらず感じていることです。
カートレースというのは『レーシングチーム』として活動しています。

手前のマシンはカデットクラスの西田未来くんの車。ただいま連勝中。絶好調です。
中村海斗くんと同じ「チームナガオ」に所属しています。ちなみに以前ご紹介した、キッズレーサー、横山輝翔(あきと)くんご一家のピットはお隣さんです。

あきとくん、れーすはじまるよ!
***
朝一番、神戸スポーツサーキットのオフィシャル勢揃い。
長尾社長からご挨拶があります。

続いて、ドライバーズミーティング。

みんな、コースに集まってね!

レースの模様はインターネットで生中継されています。

ネットライブ配信『FRESH!』神戸スポーツサーキットのサイトはこちらから。
過去のレース動画もフルでご覧になれますよ。
***
中村海斗くんは、昨年のSL神戸シリーズカデットックラスチャンピオン。
しかし、今年から、一つ上のクラスにステップアップしました。
彼は、小学6年生にして、大人と同じ車格の、シャシーをドライビングするのです。
冬のシーズンオフ。その大人たちと同じマシンで練習する海斗くん、中村さんご一家を、僕はサーキットで、目撃していました。

そして、シーズン開幕。
SL神戸シリーズ戦、そして、全日本のジュニアカート選手権に海斗くんファミリーは参戦。
『レースは試合』です。
勝ったか、負けたか、の厳しい世界です。
流石のカデットチャンピオンも、開幕当初は良い結果は出ませんでした。
そして今回のレース。
新しいマシンを投入。その模様は動画でご覧ください。
***
レース結果は以下の通りです。

中村海斗くん、ほんとによく頑張りました。

(写真は動画サイト「FRESH!」よりお借りしました)
そして海斗くんを勝利に導いた、海斗くんパパ、ママ。
本当におめでとうございます。

うれしさ爆発の海斗くんパパ。
カメラ目線の『イチバン』ポーズ。キマってますね!!


***一部の写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018
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SL神戸シリーズ 開幕戦 SSオープンクラス 決勝

2018年03月17日 | 中村海斗選手とご一家
2018年 SL神戸シリーズ 開幕戦 SSオープンクラス 決勝ヒート

3月11日の朝、神戸スポーツサーキットに到着すると、僕はまず、中村さん、横山さんのピットへ直行。


「アマミヤでございます。昨日に続きまして、今日もよろしくお願いいたします」
朝のご挨拶。
中村海斗君パパ、いつも気さくですねぇ。

「こちらこそ、よろしく。どうぞ、自由に写真とか撮っていってください」

本当にありがたいです。
なお、隣のピットは先日ご紹介した、横山さんご一家のピット。

朝のピット風景。オレンジ色のツナギが海斗君パパ。マシンの準備で忙しいです。


横山あきと君のご家族と、中村さんご一家は、家族ぐるみのおつきあい。
中村海斗君は昨年、ここ神戸スポーツサーキットの『SL神戸シリーズ・カデットクラス 年間チャンピオン』なのですよ😲‼️

今年から、彼はカデットから、ひとつ上のクラス『SSクラス』へステップアップ。
今回はそのデビュー戦となります。
SSクラスは強豪ひしめく激戦区です。年上の人たちと一緒に戦うクラスなのです。
ここで、小学生の海斗君が、一体どんな走りを見せるのか?
これは『激アツ』のレースになりそうですね。
さあ、朝の練習走行。ピットアウト、その直前の様子。


海斗君パパが話しかけます。それを見守る横山さん。


海斗君、落ち着いてます。なにしろ、彼は昨年、全日本ジュニア選手権のカデットクラス で、全国ランキング4位の選手なのです。
コースを数周回走った後、一旦ピットイン。
海斗君パパ、タイヤの空気圧をチェック。

改めて見ると、ドライビングポジションが美しいですね。

練習走行の後、タイムトライアルに入ります。
***
その結果が電光掲示板に表示されます。

車番44番の海斗くんは、五番手。
車番5番の柿本一樹選手(チーム KRファクトリー)

単独、驚異の44,990 !(◎_◎;)
ドライバーズシートの上で、一体どんな景色を見てるんだろう?!
やっぱり、SSクラス、すごいです。
***

さて、いよいよレース本番。選手たちはコースインの場所に列を作って並びます。
この日はちょっと肌寒かったですね。
神戸の日中の最高気温は11,9℃。最低気温は3℃でした。


SSクラスの選手たち。
エンジン始動。コースインです。


コースを一周した後、グリッドにつきます。海斗君集中している感じ。
こういう時、一人のメカニックとして、また、一人の父親としての海斗くんパパ。
息子に何を話すのだろう……。
なんか、みているこっちまで、胸が熱くなります。
***
レースの様子は上の動画をご覧ください。
結果は以下の通り。


***
レース終了。みなさん、お疲れ様でした。
車検場に海斗くんが帰ってきました。


カートスタンドへ、よいしょっと車を持ち上げます。
カートは大人二人で持ち上がる重さ。70Kgぐらいでしょうか。

レースを終えて、ピットに戻ってきた海斗くん。

SSクラスデビュー戦5位という結果に、彼は今、何を想うのか?
それでも8ポイントはゲットしました。

***

この日の午後、僕は中村さんのピットへ取材のお礼のご挨拶。


海斗くんパパ。
一言だけ、つぶやくように

「ふがいないとこ、みせちゃってね……」

やっぱり悔しそうです。

「次、がんばってね」

僕は海斗くんに声をかけました。
「うん」
と頷く海斗くん。
愛車のマシンを、きれいに掃除している姿が印象的でした。

***
ここで緊急ニュース!!
中村海斗くん。そして海斗くんパパ、ママ。
全日本の『2018年 ジュニアカート選手権』参戦決定!!
参加クラスは昨年のカデットから、これも一つ上の「ジュニア」クラスへ、ステップアップ。

全日本開幕戦は4月1日です。

僕も陰ながら応援します。

***

そして、将来の日本のトップレーサー、世界のトップレーサーを目指す子供達。
僕は、このブログを通して、本当に微力なんですが、熱く、アツく、応援したいと思います。
全国のみんな!!
頑張れ!! いい走り見せてね。


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海斗くん、ただいま調整中。

2018年02月28日 | 中村海斗選手とご一家
さて2月24日に最速ラップを出した僕は、翌日25日の日曜日も、神戸スポーツサーキットへ向かいました。自分の走りに、いい感触を得ていたからです。
これなら、ラップタイム、さらに更新できるかも。
そんな思いがあったのはもちろんですが……。
もう一つ大切なことがありました。
中村海斗くんのご一家に、お話を伺うことです。

中村海斗くんは昨年、2017ジュニアカート選手権FP-Jr Cadetsクラスで全国ランキング4位
そして、『SL神戸シリーズ カデットクラス チャンピオン!!』 という見事な結果を残しました。

(神戸スポーツサーキットの休憩室ギャラリーに写真が飾られています)
前回1月には、出力の上がったエンジン、SSクラスにグレードアップしたシャシーに乗る海斗くんを取材させていただきました。
全く新しいマシンへの変更。
これはレーシングドライバーにとって、極めて大きな出来事。
ましてや海斗くんは、まだ小学生なのです。
そんな事情もありまして、海斗くんパパからは、今年の全日本選手権へのエントリー確定のお話は、まだ、いただけていませんでした。
あれから1カ月余り。
さあ、海斗くんの走りはどうなっているのか?
日曜日、ピットに向かうと、僕の狙いは的中。
やはり中村さんご一家、練習に来られていました。

「こんにちわ、アマミヤでございます」とごあいさつ。
海斗くんパパにお話を伺います。
「どうですか、海斗くん? 調子の方は?」
すると、海斗くんパパ。

「うん、だいぶ慣れたかな」

おおっ。これはすごいぞ。
中村さんご一家を、昨年から取材させていただき、ご家族皆さんのキャラクターも、僕の勝手な推測ながら、徐々にわかってきました。

海斗くんパパは、見た目は、強面なんですが、意外に慎重派。
強気な発言をしたり、虚勢を張ったりしないのです。
それは、海斗くんパパが、カートの整備を自らやってのけているからでしょうね。
これは機械屋さんに共通した部分でもあるのですが。
(実は僕もかつて、金属機械関連の営業マンだったのです)
「こうやれば、機械は良くなる」
「そんなことしても、機械の性能は上がらない」
それが分かっているんですね。
だから、取材させていただいても確信の持てないことは
決して「ええカッコしない」のです。

海斗くんは何周か走って、ピットイン。
その都度、海斗くんパパがマシンの微調整をします。
これは、シャシーの強度を調整しているのだそうです。
OK!! セッティング完了 


海斗くんが走っている間、タイヤを拝見させていただきました。

海斗くんパパ。笑いながら
「中古のタイヤをかき集めてきたんですゎ」
海斗くんパパ御用達の「マイクロバス」には、スペアタイヤがいっぱい入ってました。

なお、このマイクロバス、元々は介護施設で使われていたそうで、そのため、丁度いい具合に、リアゲートにリフトが付いているのです。

今、海斗くんが走っているタイヤは、だいぶくたびれた中古タイヤとのこと。
僕は今更ながら、初めて『レース用タイヤ』の本物に触らせてもらいました。
その柔らかさ、薄さ、にびっくり。
ほんとにベコベコなんです。

これなら、小学生の女の子でも簡単にグニャッと曲げられそうです。


そんなタイヤを履きながらの海斗くん。実に淡々と走ってます。
僕の手元の時計では46秒台で走ってました。
(ちなみに、去年、海斗くんが全日本第3戦の神戸で優勝した時のタイムは、48秒540 でした)

モータースポーツの春はもうすぐ。
シーズン開幕戦が、いよいよ始まりますね。

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2018年、中村さんご一家のシーズンスタート

2018年01月18日 | 中村海斗選手とご一家
1月14日の日曜日、神戸スポーツサーキットへ。
今年2回目です。
ちょうどピットで「中村さんご一家」にお会いできたので、新年のご挨拶。
車の向こう側が海斗君とパパの姿です。

中村海斗君は、昨年
「全日本ジュニアカート選手権 FP-Jr Cadets部門 ランキング4位!!」
 なんと、日本で4番目に早い『小学生』なのですよ。


これが公式発表。
「日本自動車連盟」日本の車に関することの”総本山”
あの天下の『JAF』
そのHPに海斗君の名前が載ってます。
また、昨年、神戸SLシリーズ戦では、見事『シリーズ・チャンピオン』に輝きました。
そんな海斗君のご家族を、昨年から密着取材させていただいております。

気さくな海斗君パパ、いつも優しく人当たりの良い、海斗君ママ。
海斗君は、小学生にして、昨年の全日本選手権の最終戦まで、熾烈なチャンピオン争いを戦い抜いた、全国でもトップクラスの選手です。
***
さて、海斗君のピット。
うん? このマシンって……。あれ? なんかいつもと違うような……。
海斗君パパにお訊きすると、

「うん。マシン、変えた。」

と『男前』な返事が返ってきました。
海斗君ママが詳しく話してくれました。
***
なんでも、所属するチームのはからいもあって、
チームのエース、三澤拓真選手のマシンを、譲り受けることになったそうです。
マシンを見てみましょう。
これ、昨年、全日本選手権FS-125クラスをひとシーズン、戦い抜いたマシンですよ。
ほら、ハンドルには、三澤選手の激闘の痕跡が……。

このクルマ、競馬に例えれば、サラブレッドみたいなものですかね。


「綺麗だなぁ~」
おもわず、ため息が出ます。
「速さを研ぎ澄ますと美しくなる」
そういうマシンですね。シャシーメーカーは「Energy」
なおエンジンはカートのスタンダード「YAMAHA KT100」に載せ替えてます。

これは昨年、海斗君も使い慣れたエンジン。
しかし、今年はひと味違いますよ。
何が変わったか?
キャブレターの口径が大きくなりました。
そのぶん、エンジンが吸い込む混合気の量が大きくなる。
当然パワーがアップします。
このパワーアップした車を、小学生の海斗君がどう乗りこなしてゆくか?
なお、シートは海斗君の体型に合わせた、完全オーダーメイドの一品モノ。

シートの後ろには車両規則に則って、車重を合わせるために、ウェイトをつけてますね。


また、彼の腕の長さに合わせて、ステアリングには「スペーサー」と呼ばれる丸い部品を4個重ねてアジャストしてます。


そしてカートにとって最も重要な要素と言える「タイヤ」
今回はブリヂストンをはいてます。


昨年までこの車に乗っていた三澤拓真選手。
その特性を知り抜いている彼が、実のお兄ちゃんのように、丁寧に海斗君にアドバイス。

(なお、三澤拓真選手は、神戸スポーツサーキットの「レンタルカート初心者向けビデオ」にも登場してますよ)
チームにとって、FS-125のエース、三澤選手から、カデットクラスのエース、中村海斗選手へ、まさにバトンが引き継がれた感じですね。
当然、周りの大人たちの期待や、夢も膨らみますね。


「プレッシャーもすごいだろうなぁ~」
僕だったらとてもじゃないが、
「緊張で押しつぶされるだろうなぁ~」
なんて思っていると、
当の本人、海斗君は、いつものように、割と
「のほほ~ん」
「ほんわか」してます。

今から走るんだよ、もうちょっと緊張したら?
と、こっちが心配するぐらいリラックスしてます。
まあ、これぐらい肝っ玉が据わってるからこそ

『全日本で戦える選手』なのですね。

***
さて、カートのレースにも年齢、エンジンの種類、などによって、クラス分けがあります。
昨年、海斗君は、小学生が多く参加する「カデットクラス」に参戦。
全日本4位という結果を残しました。
そして、新しいマシンを得た。
カテゴリーが変わります!!
***
さあ、どうする。
海斗君パパに聞きました。


「このシーズンオフやね。それで判断します」

ー多くを語らずー。

またもや『男前の答え』が返ってきました。
カッコいいな、海斗君パパ。

SLシリーズ、そして、今年の全日本選手権。
海斗君の答えは、もうちょっと先になりそうです。
***
さて、ここで。
昨年5月に、僕はレンタルカートを始めました。
そして中村さんご一家との出会いがありました。
本当にラッキー! 
「物書き」として、
「モータースポーツ」を愛する者として、
なんと幸せなことだろう、とおもいます。
他にも福岡の坂上真海選手や、たからづかの福井大貴君ご一家、それにキッズの横山あきと君ご一家、安藤さん親子など、本当に素晴らしい出会いに感謝いたします。
これらの出会いは「レンタルカート」ならびに「神戸スポーツサーキット」がなければ、あり得ないことでした。
改めまして、2018年、皆様、今年もよろしくお願いいたします。

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