57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

初めてのウェット体験

2017年07月27日 | ウェット走行について

さて、全日本の取材と原稿書きで右往左往しておりましたが、自分のレンタルカートの「走り」はどうなったか?

実は、6月29日、レンタルカートに乗り始めて、初のウエット走行を体験しました。
写真は小雨の降る、神戸スポーツサーキット。



一度雨の中での走行を体験してみたいと思っていました。
自宅を出るときは小雨がしょぼついていました。
しかし、神戸スポーツサーキットに到着したところ、雨は止んでしまいました。
その時の走行記録です。



***
10時42分に1回目のコースイン
この時雨はやんでいました。
コースは若干濡れている状況。
そのためか、徐々に路面が乾いてきて
このスティントのベストラップ、1分08秒596が出ています。
***
この後一旦ピットイン。
この後、待望の雨が降り始めました。
「やった!! 雨だ!!」
と、内心小躍りしたくなる気分。
なにせ、この日はわざわざ、ウェット走行を体験したくてやってきたのです。
もちろん、カッパを着て準備万端。
このあと、11時43分から再度コースイン
波瀾の第二スティントです。
結果は
スピンしまくり。
それがまた、
オモロイ!!
また、レンタルカートに乗り始めて、
『最も激しいコースアウト』を体験。
雨はやや強くなってきました。
路面はびしょ濡れ。
僕は直線でアクセル全開。
4コーナー直前で、ハードレインでの感触を試すためにフルブレーキ。
右ハンドルを切った直後、コントロールを失い、スピン。



車は雨の路面を滑って「DUNLOP」のロゴのあるスポンジバリアーにもろに激突!!
水と泥と草を頭からかぶる、
スポンジバリアー自体が、一個ぶん、コース外側へはじき出される
という衝撃でした。
しかし、さすがはスポンジバリアー。
僕の体はなんともありませんでした。
***
まったく、雨の中、大のオトナが何をはしゃいでいるのか?
と、ひんしゅくを買いそうですが。
だって「たのしいんだもん」レイン走行!!

何が楽しいか?
実は、
「体が楽」
なのです。
というのも、レインになると、タイヤのグリップが圧倒的に少なくなるのです。
横Gが少なくなる。
当然体への負担が少ない。
ということなのです。
そのぶん高速でコーナーを曲がれないので、当然タイムは落ちるんですが。
雨の中、レンタルカートで走ると、今まで以上にいろんなことを発見できました。

それは、ドライの時よりも「繊細な」テクニックが必要ということ。
急ハンドル、急ブレーキ、急アクセル。
全てスピンに直結します。
「滑った!!」
と思った瞬間、逆ハンドルで、車体を立て直す。
何周かするうち、そんなテクニックも体で覚えて行きました。
また、雨の日は余計に
「荷重」と「トラクション」
ということが大切だとわかりました。
「車はハンドルを切ると曲がる」
と僕は今まで思っていました。
ところが、カートで、しかもレインの状況では
その常識が通用しないのです。
路面のグリップが低い。
コーナーでハンドルを切る。
曲がらない。
こういう場合、リアタイヤに体を預けるようにして荷重をかけます。
そして、勇気を持ってアクセルオン!
すると車は曲がってくれます。
「ああ、車というのはアクセルで曲がるんだ」
という気づきがありました。
つまりは、「前へ蹴り出す力」かっこよくいえばトラクションですね。
この力を与えて上げないと、車は曲がりたい方向に曲がらない、ということ。
リアタイヤが滑った!!
とおもったら、すかさず、アクセルオン!!
このとき、いわゆる「ドリフト状態」になっています。
僕のような運動神経鈍い人間が
「ドリフト」を体験できる。
たしかに「ドリフト」にはまっている人の気持ちが、わからなくはないなぁ~。と思いましたね。
車が滑るのをハンドルとアクセルで立て直す作業は、なんとも楽しい。

ただ、これは「目的と手段」の考え方でしょうね。
ドリフトするのは「速く走るための一つの手段」であるのです。
カート中級、上級ドライバーになれば、まあ、こういうテクニックも”あたりまえに”持ってますよ、ということですね。

***
雨のカート走行というのは、例えれば
二輪の「オフロード走行」に似ているのかもしれません。
二輪のオンロードの選手たちは、日頃のトレーニングでオフロードを走ったりします。
オフロードの場合、
それは車体が滑る感覚、それをどう立て直すのか、というバランス感覚を体に染み込ませるためなのですね。
***


ドリフトのような「離れ業」「曲芸」も、レンタルカートをサーキットで走らせる醍醐味ですね。
もし、一般公道でやろうものなら、即、事故に直結、車も自分も病院と警察にピットインです。

また、どうやってタイヤを温めてゆくかも大切です。
僕がピットレーンに帰ってくると、神戸スポーツサーキットのスタッフの方が
「おっつ」
という声を上げてニヤリとしました。
「タイヤ温まってるじゃないですか」
車を降りてタイヤを見ると、濡れた路面を走っていたタイヤ、その表面が「乾いています」
手を当てて見ると温かい。
「豚もおだてりゃ木に登る」
そのとおりで、スタッフにおだてられた、わたくし、アマミヤは、これに気を良くして、無謀にも、別の日に、2回目のウェット走行を体験することになるのです。
(つづく)

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レーシングカートのフロントフェアリングについて

2017年07月24日 | 2017全日本選手権

カートは大雑把に分けると
「レンタルカート」(誰でも気軽に乗れます)

とレースに出場するための
「レーシングカート」(それなりの技量と体力も必要です)



にに分けてよろしいかと思います。
***
今回神戸スポーツサーキットで行われた全日本選手権。
その規則書を読んでいて、興味を惹かれたのが
「フロントフェアリング」です。
車で言えば
「バンパー」ですね。
材質は樹脂でできていて、それだけでも、カートが衝突した時、衝撃を和らげる機能があります。
写真は「エナジージャパン」チーム
の競技用レーシングカート

メカニックの方にお話を伺いました。
「規則書には、フロントフェアリングが正しく装着されていないと、ペナルティがありますね」
さらには、もっと興味深いのが
フロントフェアリングはコースインする直前
『”ドライバー”あるいは”メカニック”が、車検員”監視下”の元「組み立てエリア」で装着しなければならない』
と決められているのです。
「これはどういうことでしょうか?」
とお尋ねしました。
メカニックの方が明快に答えてくれました。
「フロントフェアリングは、衝撃を与えると、後ろにスライドする構造になっているんです。」
下の写真、フェアリングとフレームの間に黒い樹脂製の取り付け部分が見えると思います。



シャシーのフレームとフェアリングの間に溝のようなものが四ヶ所見えますね。
その部分がいわゆる「緩衝装置」になっている。
車が何かにぶつかるとフェアリングには前から後ろに力がかかる。
そのとき、この溝の部分に、フェアリング本体がはまり込む、という仕組み。
***
これをレース直前に選手自身、あるいはメカニックが、「正しい位置に取り付ける」という規則。
そしてレースが終了。
車検があります。
そのときフェアリングが
「斜めになっていた」あるいは
「後ろに押し込まれていた」
ということは……
みなさま、おわかりでしょうか?
つまり、レース中に
「どっかにぶつかりましたね?」
というのが一目瞭然なわけです。
***
カートレースのほとんどは
「イコールコンディション」で行われます。
出場するすべての車は
「タイヤが同じ」
「エンジンも同じ」
「燃料も同じ」
これは何を意味するのか?
当然”団子レース”になる、ということです。

***
つまりは
タイムトライアル、および決勝レースの結果は
「ドライバーの腕の差」
である、という厳しい現実がつきつけられている、ということです。
***
なおかつ、フェアリングは、ドライバーやメカニックが、車検員監視下の元「レース前に」「正しい位置」に取り付けている
訳ですから、車検の時、
もう言い訳はできません。
「何かにぶつかった」ことの証明になります。
***
極端なことを言いましょう。
自分は前の車を抜きたい。
レースなんだから当然です。
だから相手の車にぶつけて、リタイアさせてしまえ!!
ぶつけまくって周りの車をスピンさせまくれば、自分は1位になります。
***
当然これは危険な行為。
そこでペナルティが課される訳です。
接触した相手がスピンしたり、コースアウトでリタイヤすると、当然オフシャルにもわかってしまいます。
ところが、それと分からないような、微妙な接触、もしかすると「単独スピン」とオフィシャルが判断してしまうような場合。
それを公正な判断、スポーツマンシップに則ったレースとするための手段。
それを象徴しているのが
「フロントフェアリング」の装着、なのだと思うのです。
***
なぜ、ここまで厳格なのでしょうか?
僕も当初そう思いました。
全日本で戦う若い十代のレーサーたちは、明日の日本のレース界を背負って立つ人たちです。
それには、もちろんレーサーとしての技量はもちろん、フェアプレイの精神が求められます。
さらに現代のモータースポーツにおいて何が最も重視されるか?
F1やスーパーGTをよくご覧になっている方はお分かりでしょう。
ズバリ「空気力学」です。


1,000分の1秒を争うモータースポーツの世界において、いまや空気力学が勝利を左右すると言っても過言ではありません。
F1やスーパーGTのマシンをよくご覧ください。



実に細かな「フィン」要するにひれですね。
それがいくつも取り付けられています。
「こんなもん、なんでひつようなのか?」
と素人目にはおもいますが……

各メーカー、各チームは空洞実験によって、最適と思われる空気の流れをつくろうとします。
それを突き詰めて、「理詰め」で出来上がったマシンがサーキットに持ち込まれます。
ですから、その「小さな空力パーツ1個」がなくなっただけで、
もう、マシン本来の操縦性、速さは、実現できなくなるのです。
空力パーツをなくさないようにするには……。
答えは簡単。
「接触しないこと」なのです。
***
レース中は当然激しいバトルがあります。
しかし、21世紀のモータースポーツ、そのレーサーたちには、極めて高度なテクニックが要求されているのです。
毎週放送されている「スーパーGT」を見ればよくわかります。
レースで接触したマシン、ドライバー、チームは、必ずといっていいほど、順位を下げてしまいます。
最悪リタイアとなります。
最高速度300㎞に近い速度で闘う中、
「接触をせずに、前の車を抜く」
という、極めて高いスキル。
それを実現できるドライバーのほとんどは「カート出身者」だということ。
***
モータースポーツを最初に見始める人たちは
その
「スピード」
「サウンド」
そして
「派手なスピン」
とか
「クラッシュ」などに目が行きがちです。
***
車間距離を保って、それでいて、接触も起こさず、なおかつ、いつのまにか前の車を抜いている。
そんな「目立たない・地味なレース」をする人が、
じつは「強い、勝てるドライバー」なのです。
それを学べるのは『カートレース以外にない』と僕は思っています。


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訪問者100人越え、と、全日本規則書について

2017年07月23日 | 2017全日本選手権
おかげさまでこの一週間、僕のブログをご覧いただく方が増え続けております。


7月21日、とうとう、1日100人を超えてきました。

参加している「ブログ村」のPV(閲覧された回数)ポイントでは

昨日7月22日、430回という新記録。
なお、ジャンル別ではレンタルカート部門1位、モータースポーツ部門2位をキープしております。
全国区で『表彰台』に立てるとは大変光栄なことです。
今後も、レンタルカートの楽しさ、そしてモータースポーツ、およびレーシングカートの奥深い世界を楽しんでいただければ、と思っています。
***
さて、今回の全日本カート選手権を取材するにあたり、人さまに記事を公開するということで、僕なりに選手権のことを勉強する必要に迫られました。
それが、
「全日本・地方・ジュニアカート選手権統一規則」という冊子。


一般社団法人 日本自動車連盟が発行しているものです。
日本の自動車界をとりしきる『ドン』である、JAFが、このカート選手権を『公認』している、ということが、この規則書の一番初めにかかれてあります。
***
神戸スポーツサーキットで、レンタルカートに乗りはじめた時、受付や、休憩所に小冊子が、ドンと山積みされておりました。
どうやら無料配布らしい。
ふむふむ。
中高年は
「無料・タダ・貰う」という言葉に弱いのです。
タダだからとりあえずもらっておこう、と気軽に一冊もらって帰りました。
その後、神戸スポーツサーキットで、全日本カート選手権が開かれる、と知り、急にこの小冊子の重要性に、改めて気づきました。
物書きなのに、『本を読むのが苦手』という致命的な欠陥を抱える僕にとって、この規則書を読むのは本当に苦痛でした。
当初、何を書いてあるのか、さっぱり分からない、という有様。



三色ボールペンで、アンダーラインを引きながら、専門用語はネットで検索。
「ははぁ~、どうやら、こういうことらしい」
というところまで行き着いたところで、
もう本チャンのレース当日になってしまいました。

****

規則書の、何がキモの部分か?
僕が思うにそれは
「ペナルティ」に関する事項でしょう。
例えば
「ピットロードを徐行しなかった」
これは
『当該ヒート”失格”』なのですよ。
みなさん、おわかり?!

***

走るドライバーたちはまだ、こんな難しい規則書を読める年頃ではありません。
何せカデットクラスは小学生なのですから。



だからこそ、
「大人たちの責任」が重大になってきます。
レース本番。
子供達は一生懸命走ります。
そしてトップでチェッカーを受けた。
しかし、のちに規則違反が発覚。
その場合、
当然、ペナルティが課されます。
まずはそのヒートを走りきったタイムに10秒の加算。
もっとひどい場合は
『失格』
せっかく1位でゴールしたのに、
なんで?!
と子供達は思うことでしょう。
ピットの大人たちが、規則を知らなかったばかりに、犯してしまったペナルティー
それはすべて、
『ドライバー』に反映される、ということ。


ペナルティは、大人たちピットクルーではなく、
『子供達』にペナルティが課されるのです。

****

大変地味な作業ですが、カートレースに参加する場合、規則書をよく読んで、「ルールを理解する」ということは最低限、やっておくべきことでしょう。
僕も、規則書を読みながら、
「えっつ、これでペナルティになるの?」
と驚くことがたくさんありました。
レースを走り終えた後、
車検場ではエンジンの騒音レベルまで測定されるのです。




基準値を超えた騒音を出している車のドライバーには、ペナルティーがあるのです。
次回は僕が最も興味を抱いた
「フロントフェアリング」について書いてみたいと思います。

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2017 全日本選手権 決勝の午後

2017年07月21日 | 2017全日本選手権
2017 ジュニアカート選手権 FP-Jr 西地域 第3戦 決勝


さあ、全日本選手権、決勝戦の様子をレポートしますね。
動画は全日本FP-jr部門決勝です。

レースの展開は文章より、動画で見れば一目瞭然。
決勝戦のハイライト
FS-125部門の動画はこちらから。

僕は、そのレースの舞台裏を取材してみました。

カートのレースはローリングスタートと言われるやり方。
ゆっくり走って隊列を整えます。


そして、シグナルがゴー!!


で、レース開始です。

なお、一つ下のクラス、カデットクラスでは、中村海斗くんが優勝しましたね。


僕はその表彰式を見ていました。
2位は カーナンバー17番、脇万葉くん、3位は27番、加藤大翔くん。


表彰式をみていると見慣れた姿が。
我が子を見守る「海斗くんママ」の後ろ姿を見つけました。
ちょっと、背中が震えているんです。
うれしさと、感激なんでしょうね。


海斗くんママ、おめでとうございま~す。
と声をかけると、この表情です。
もう、言葉にならない。



表彰台ではシャンパンファイトが始まりました。



とても、10歳ソコソコの、子供たちとは思えない、堂々としたシャンパンファイトでした。
表彰式を終えて、ピットに戻る途中、海斗くんには早速メディア取材。



もう、スター扱いですよね。
さて、それぞれのレースが終わると、必ず行われるのが
『車検』です。



ここで、車に何か、違反事項がないか、チェックされます。
程度により、決勝タイムに「**秒加算」などの厳しい措置がなされます。
最悪は
「失格」処分もあるのです。
***
車検場で見つけたもの
ハンドルにつけた、計測機器ラップタイマー
僕はこのタイプ、初めて見ました。新型かな?


また、車検場でこんな車も見つけました。


左リアタイヤに、タイヤカスが張り付いてますよね。
これを「ピックアップ」と呼ぶそうです。
これが起きると、本来のタイヤのグリップが期待できない。
当然、加速が鈍る。コーナーで踏ん張れない、タイムが伸びない。という悪循環になります。
きっと、この車のドライバー、レース中、苦労しただろうな、と思いました。

***
レースは、その華やかさと裏腹に、厳しい現実が突きつけられます。
全日本FP-Jrクラスのレースが終わり、表彰式。



レースクイーンのお姉さんたちが両脇で花を添えます。
その表彰式を見ていたのが……。


6位でレースを終えたカーナンバー11、坂上選手でした。


彼女は決勝グリッド、9番手からスタート。
決勝戦、出場台数15台全てのベストラップが45秒台でした。つまり。トップとビリの選手。その技量の差は、1秒の誤差の範囲ということ。
そんなデッドヒートの中、坂上選手の走りを、僕は観客席で見守っていました。
我慢、
ひたすら我慢。
レース中盤、前の選手との間隔が相当詰まりました。
「俺ならここで勝負だ!!」
とおもいましたが、坂上選手。
落ち着いていました。
もし、僕がしたような判断でコーナーに突っ込めば、おそらく接触、悪くすればスピン、コースアウトでしょう。
そのリスクを冒さず、自分のグリッドから、丁寧に丁寧に、順位を上げてゆく坂上選手。
その姿に僕は感動を覚えました。
彼女は、お父さんも言っているように
「超がつくほどの負けず嫌い」
その彼女が
「我慢のレース」をやっている。
いったい、レースの最中、どんな心境だったのでしょうか。
表彰式を見ていた坂上選手の後ろ姿を、僕はじっと見ていました。


やがて、坂上選手、その場から立ち去りました。
表彰式から立ち去った後、僕は彼女が泣き崩れているのを目撃しました。
ああ、これがレースなんだ、と思いました。
坂上選手のお父さんに声をかけました。
「本当に悔しい、我慢のレースでしたね」
お父さんも悔しそうです。
それはそうでしょう。
木曜日、学校にも了解を得て休みを取り
わざわざ福岡から深夜、車で出発。
7時間かけて、神戸に到着。
サーキットに到着すると、すぐにセッティング開始。
練習走行。セットアップ。
その姿を僕は、ずっと傍で見ていました。
その努力をもってしても、結果は結果。
これがレース。
これがモータースポーツ。
このくやしさを忘れない。
そして、次のレースで勝つ。
坂上選手のお父さんの言葉が印象的でした。

「こんな順位で終わる訳にはいかないですから……。」

モータースポーツって、やっぱりいいな、と思います。
本当に素晴らしいドラマを垣間見た、このレースウィークでした。

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全日本選手権、決勝の朝

2017年07月20日 | 2017全日本選手権
昨日の記事で、修正がございます。誠に申し訳ございません。
タイヤが”ブリヂストンからダンロップに変わった”という部分は「全日本FS-125部門」ということです。なお、昨日の記事も修正済みとさせていただきました。
よろしくお願いいたします。
なお、カデット部門優勝の中村海斗君が履いていたのは「ヨコハマタイヤ」です。付け加えて修正させていただきます。
*****

さて、全日本カート選手権、決勝の朝を迎えました。
サーキットの雰囲気。
泣いても笑っても決勝戦。



昨日までにやるべきことは全てやっておく。
それが、全日本で戦える選手とチームなのですね。



朝一番、
スクーデリア沖縄のピットに僕は向かいました。

「オキナ監督おはようございま~す!」
とあいさつ。
オキナ監督。温厚な笑顔で出迎えてくれました。


意外でした。
決勝戦の当日です。
チームは当然ぴりぴりムードだと思ってました。
ところが、監督さんのこの笑顔。

多分、昨日までで、ほぼ、いいセッティング、それなりの勝算が立ったのだろう、と僕は推察しました。

さて、朝のピットをうろついていると、神戸スポーツサーキットの名物スタッフ「Sさん」に出くわしました。



にこやかに記念撮影。
その笑顔。
なにせ、全日本選手権。サーキットで行われるのは一年に一度きり。
まさに『大イベント』
それが、良いお天気の下、無事に迎えられた。
やはり、ホッとしているのでしょうね。
なお、Sさん、このサーキットでは自称「何でも屋」

あるときは『必殺!! 草刈り人』


あるときは敏腕メカニック



そしてレンタルカートの受付事務や、地方レースでのオフィシャルも努めます。
神戸スポーツサーキットに着いたら、まずはSさんを頼ってください。
なんでも教えてくれますよ。

***

さて、レース関係者は、もう、決勝戦になると
「やることはやった、あとは走るだけ」
という状態。
大変恐縮なのですが、実は僕もそうでした。
一週間前の先乗り、練習走行。
そして、レースウィーク。
木曜、金曜、土曜日。
徐々に車を仕上げてゆく、チームとメカニック、そしてドライバーたち。
その過程を記録し、写真に撮り、文章にもまとめていました。
そして、決勝当日。
はっきり言って、
「やることなし」
という状態にあることを、我ながら、ちょっとびっくりする想いで、日曜日を迎えました。
決勝の日、僕は1コーナーに設けられた、観客席で、午前中のほとんどをレース観戦していました。
この観客席に、一人のおばあちゃんがいらっしゃいました。
いままで、何度かピットで、そのお姿を拝見していたので、ご挨拶。
「ここは涼しいですねぇ~」
「ほんと、気持ちいいわねぇ~」とにこにこ。
「どちらから来られたんですか?」とお聞きすると、
「名古屋です」
ああ、実は僕も名古屋に18年間住んでたんですよ、と一気に距離が縮まりました。
名古屋のチーム『Ash』にお孫さんが所属。車番は13番の服部慎くん14歳です。
なんでも、1年間、中島悟さんが校長を務める、鈴鹿のレーシングスクールに通っていたとか。
日曜日の朝の公式練習。
FP-Jrクラス。
タイムを見てみましょう
1位 野村勇斗くん    ベストラップ 45,194
2位 鎌苅一希くん    ベストラップ 45,317
そして
3位 服部慎くん     ベストラップ 45,326
***

すごいですね
ベスト3に入っている。
ちなみに
5位に坂上真海選手が入ってます。 ベストラップ 45,410
いやぁ~、すごいなぁ~、
同じ45秒台ですよ。坂上選手。

***
この日は快晴。
気温も朝からぐんぐん上昇。


オフィシャルのみなさんも大変ですね。
熱中症にならないよう、水分補給を心がけてます。
さて、この日のスケジュール。
午前中は公式練習と、各クラスの予選ヒートがあります。
その際エンジンのウォームアップは



この、『暖気エリア』で
なおかつ
「リアタイヤを地面に接地した状態で」行われます。
この辺りの規則も、全日本格式ではきちんとしてますね。
消火器も準備されてます。



朝の予選ヒートに向かう、カデットの選手たち。
ヘルメットにはオートバックスのシールがあります。
加藤大翔くん。ゼッケン27番、FA-KARTレーシングチーム所属。若干9歳ですよ。ただいまランキング4位の選手です。

こんな微笑ましい光景もあります。


ヘルメット乾いたかな?
背中の文字は
RYOTA
はて、カデットクラスのエントリー名簿で
りょうたくん、という名前を探すと。
なんと、第二戦を終えてポイントトップの
「洞地遼大選手」ではありませんか!
やっぱり、その姿はまだ、あどけない11歳の小学生。
そんな子供たちが一生懸命に走ります。
そして、タイヤを決勝レースに向けて一皮剥いてきます。



レースの決勝戦は、まず地方選手権から。
本番30秒前を迎えたコース上です。


(次回へ続く)
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