57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

『雨の日には車をみがいて』 Part 2

2020年04月23日 | BOOK
お待たせしました。
五木寛之さんの クルマ短編小説集
『雨の日には車をみがいて』
続きのエピソードと登場するクルマたちです。

第五話 シトローエン 2CV


第六話 ジャガー XJ6


第七話 メルセデス・ベンツ 300SEL 6.3-


第八話 ポルシェ 911S


第九話 サーブ 96S


9つのエピソードごとに、魅力的な女性が登場します。

『いいクルマ』には『いい女』

この辺りが、いかにもエンターティメント小説の極意をわかってらっしゃる、五木寛之さんの真骨頂。

お洒落で、スマートで、さりげなく小説世界の中へ、僕たちを連れて行ってくれるのです。

本を読むという行為。
それはちょっとばかり、苦痛を伴うときもあります。
でも時には、読んでいる時間が愛おしく感じる。
そんな本に出会える時があります。
グイグイ読者を惹きつける、作者の力量。
どんどん読み進めて、気がつくと、あと少しで読み終えてしまう。
ガマン、ガマン。
明日のお楽しみに、ページを残しておこう。
そんな小説集は、滅多に出会えないと思います。
本作はそんな体験をさせてくれる、希有な一冊といえるでしょう。
***
ぼくが個人的に好きなエピソードは、第一話。
時代は1966年。ビートルズ初来日の時。
”ぼく”は、若くて、まだ青臭い、駆け出しの放送作家。
”ぼく”は、なけなしの貯金を叩いて、念願のマイカーをついに手に入れます。
それが、中古のオンボロ輸入車。

シムカ1000
別名『走る弁当箱』


でもれっきとしたフランス車です。小粋でお洒落を感じさせる、愛おしいやつ。
”ぼく”はこの車に夢中になります。

「よし、この車で彼女とデートだ!!」

と主人公は、喜び勇んで、恋人を迎えにゆくのですが……。

***
この小説集、きっと、女性の方も楽しんでお読みいただけることでしょう。

『なんで男は、こんなオモチャに夢中になるの?』
『理解できな~い!』

と思っている女性の方にも、ぜひ一度読んでいただきたい。

男性とは、幾つになっても『オトコの子』である、ということが、この小説集をよめばお分かりいただけると思います。
いつまでも夢とロマンを追いかけている。
そんな『オトコの子』男子と、愛すべき『オトナの』女性たちに捧げたい。
珠玉の名作短編集です。

***本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村にほんブログ村 車ブログ 車 モータースポーツへにほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿