6月1日の大坂なおみさんのニュースは衝撃的でしたね。
当初は、全仏オープンテニスの『記者会見に応じない』発言への賛否が話題になりました。
大坂なおみさんは、その理由について、ツィッターで『アスリートの精神衛生をないがしろにしているメディアの人たちが少なからず存在するから』と発信しています。しかし、その後のツィートで、
『全仏オープンテニス大会の棄権』
『2018年の全米オープン優勝から、長期のうつ状態にあること』そして、
『私はしばらくコートを離れる』と発表しました。
彼女は、誰もが認める、テニス界のトッププレイヤー。
一時は、世界ランキングNo. 1に上り詰めた選手でもあります。
厳しい勝負の世界で、勝っても負けても、注目度は半端ではありません。そんな中で、勝ち抜いてゆくのは、『そうとうタフなメンタルの持ち主』なんだろうなぁ〜、と僕なんかは、ぼんやり思ってたんですが……。
その大坂さんが『うつ』告白。
えっ、まさか?! と僕は少なからず、ショックを受けました。僕自身、このブログで、前回、自分の精神疾患である『双極性障害』(僕の場合、うつ状態、と軽い躁状態を繰り返します。人によって、その軽重があります)について書いたばかりだったからです。
大坂なおみ選手の『うつ告白』はまさに、ジャストインタイムで、僕の心に突き刺さりました。
精神疾患については、いまだに根強い『偏見』があります。
なぜなら、外から見ても『病気とは分からない』からなのです。
例えば、車椅子に乗っているのなら、
「ああ、障害者の方なんだな』とすぐわかります。ところが、精神疾患の場合、その病気の程度が、どのぐらい重いのか? 外から見ても、全く分からないのです。
私の知人に、『てんかん発作』の持病を持っている女性がいます。たいへんにこやかな、明るいご婦人で、よく笑います。一緒にお茶しながらお話ししていても、
『この人、どこが悪いんだろう?』と首を傾げます。
ところがです。
この方、外出できるのは雨か、曇り、そして夜だけなのです。そう、太陽の光を見ると、いつ、てんかん発作が起きるかわからないのです。ですから、外出の際は、常にヘルパーさんの付き添いが欠かせません。
大坂なおみさんは、プロテニスプレイヤーとして、コートを縦横無尽に駆け回って、時速200km/hの弾丸サービスを打つ選手なのです。周りから見れば、恵まれた環境で練習ができて、世界中のファンから愛され、注目される存在。世界トップの女子テニスプレイヤー。地位と名誉とお金を手に入れた彼女。これ以上望むものはないほどの高みに上り詰めた、ほんの一握りの『超スポーツエリート』。
その人が、『うつ』だなんて……。
テニスに限らず、スポーツ選手には、強靭なメンタルが必要とされます。
もちろん、モータースポーツでも、同じですね。
僕の好きな映画にF1のニキ・ラウダさんを描いた、
『ラッシュ/プライドと友情』という作品があります。
映画『ラッシュ/プライドと友情』予告編
映画は事実に基づいて作られています。
ニキ・ラウダは、レース中の事故で生死の境をさまよいます。一命は取り留めたものの、顔には、ひどいやけど、ケロイドが残りました。しかし、ラウダはすぐにレースに復帰します。
そこで、レース復帰についての『記者会見』が行われるのです。この会見の模様は、映画本編でもきちんと描かれております。
参考までに動画をどうぞ。
F1 RUSH ラウダとハントの和解シーン
命さえ危うかったラウダが、元気にサーキットに帰ってきた! 多くの記者たちは、好感を持って迎えました。ところが、ある記者が傷口に塩を塗りつけるような質問を仕掛けてきます。
『ラウダさん、そんな顔になって、真剣な話、夫婦生活は続けられるんですか?』
ラウダはそれに答えました。
『ならば、僕も真剣に答えよう……。くたばれ❗️』
そして会見場から席を立ってしまいます。
このシーン。
まさに、今回の大坂なおみさんと、マスコミとの関係を彷彿とさせるシーンです。
ニキ・ラウダは、たいへん強気なレーサーです。しかし、その強気には根拠があるのです。
彼のあだ名は『走るコンピューター』
マシンを極限までセットアップし、ドライバーとしての技量も磨き上げ、チームさえも『勝てる組織』に育て上げてゆく。考えられる全てのことをやり遂げた上での根拠ある『強気』なのです。
今回の大坂さんの報道はスポーツとメンタルヘルス、そして、もちろん、モータースポーツと、メンタルヘルスについても、改めて考えてみる、いい機会を与えてくれたのではないでしょうか?
そして、何より、偏見に満ちた『精神疾患』を、あえて、勇気を持って公表された大坂さんに敬意を表したいです。今回の大坂なおみさんの一連の報道、もっとも深く傷ついているのは、もちろん当の大坂さん本人です。しばらくゆっくり静養されて、元気な姿でコートに帰ってきてほしい、いちテニスファンとしてそう願っています。
****** 本文の著作権は天見谷行人に帰属します©️Yukito amamiya 2021
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当初は、全仏オープンテニスの『記者会見に応じない』発言への賛否が話題になりました。
大坂なおみさんは、その理由について、ツィッターで『アスリートの精神衛生をないがしろにしているメディアの人たちが少なからず存在するから』と発信しています。しかし、その後のツィートで、
『全仏オープンテニス大会の棄権』
『2018年の全米オープン優勝から、長期のうつ状態にあること』そして、
『私はしばらくコートを離れる』と発表しました。
彼女は、誰もが認める、テニス界のトッププレイヤー。
一時は、世界ランキングNo. 1に上り詰めた選手でもあります。
厳しい勝負の世界で、勝っても負けても、注目度は半端ではありません。そんな中で、勝ち抜いてゆくのは、『そうとうタフなメンタルの持ち主』なんだろうなぁ〜、と僕なんかは、ぼんやり思ってたんですが……。
その大坂さんが『うつ』告白。
えっ、まさか?! と僕は少なからず、ショックを受けました。僕自身、このブログで、前回、自分の精神疾患である『双極性障害』(僕の場合、うつ状態、と軽い躁状態を繰り返します。人によって、その軽重があります)について書いたばかりだったからです。
大坂なおみ選手の『うつ告白』はまさに、ジャストインタイムで、僕の心に突き刺さりました。
精神疾患については、いまだに根強い『偏見』があります。
なぜなら、外から見ても『病気とは分からない』からなのです。
例えば、車椅子に乗っているのなら、
「ああ、障害者の方なんだな』とすぐわかります。ところが、精神疾患の場合、その病気の程度が、どのぐらい重いのか? 外から見ても、全く分からないのです。
私の知人に、『てんかん発作』の持病を持っている女性がいます。たいへんにこやかな、明るいご婦人で、よく笑います。一緒にお茶しながらお話ししていても、
『この人、どこが悪いんだろう?』と首を傾げます。
ところがです。
この方、外出できるのは雨か、曇り、そして夜だけなのです。そう、太陽の光を見ると、いつ、てんかん発作が起きるかわからないのです。ですから、外出の際は、常にヘルパーさんの付き添いが欠かせません。
大坂なおみさんは、プロテニスプレイヤーとして、コートを縦横無尽に駆け回って、時速200km/hの弾丸サービスを打つ選手なのです。周りから見れば、恵まれた環境で練習ができて、世界中のファンから愛され、注目される存在。世界トップの女子テニスプレイヤー。地位と名誉とお金を手に入れた彼女。これ以上望むものはないほどの高みに上り詰めた、ほんの一握りの『超スポーツエリート』。
その人が、『うつ』だなんて……。
テニスに限らず、スポーツ選手には、強靭なメンタルが必要とされます。
もちろん、モータースポーツでも、同じですね。
僕の好きな映画にF1のニキ・ラウダさんを描いた、
『ラッシュ/プライドと友情』という作品があります。
映画『ラッシュ/プライドと友情』予告編
映画は事実に基づいて作られています。
ニキ・ラウダは、レース中の事故で生死の境をさまよいます。一命は取り留めたものの、顔には、ひどいやけど、ケロイドが残りました。しかし、ラウダはすぐにレースに復帰します。
そこで、レース復帰についての『記者会見』が行われるのです。この会見の模様は、映画本編でもきちんと描かれております。
参考までに動画をどうぞ。
F1 RUSH ラウダとハントの和解シーン
命さえ危うかったラウダが、元気にサーキットに帰ってきた! 多くの記者たちは、好感を持って迎えました。ところが、ある記者が傷口に塩を塗りつけるような質問を仕掛けてきます。
『ラウダさん、そんな顔になって、真剣な話、夫婦生活は続けられるんですか?』
ラウダはそれに答えました。
『ならば、僕も真剣に答えよう……。くたばれ❗️』
そして会見場から席を立ってしまいます。
このシーン。
まさに、今回の大坂なおみさんと、マスコミとの関係を彷彿とさせるシーンです。
ニキ・ラウダは、たいへん強気なレーサーです。しかし、その強気には根拠があるのです。
彼のあだ名は『走るコンピューター』
マシンを極限までセットアップし、ドライバーとしての技量も磨き上げ、チームさえも『勝てる組織』に育て上げてゆく。考えられる全てのことをやり遂げた上での根拠ある『強気』なのです。
今回の大坂さんの報道はスポーツとメンタルヘルス、そして、もちろん、モータースポーツと、メンタルヘルスについても、改めて考えてみる、いい機会を与えてくれたのではないでしょうか?
そして、何より、偏見に満ちた『精神疾患』を、あえて、勇気を持って公表された大坂さんに敬意を表したいです。今回の大坂なおみさんの一連の報道、もっとも深く傷ついているのは、もちろん当の大坂さん本人です。しばらくゆっくり静養されて、元気な姿でコートに帰ってきてほしい、いちテニスファンとしてそう願っています。
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