松本ありさんの語り舞が岐阜 三甲美術館で開かれました。
去年の秋に初めてみせていただき、とても感動を受けました。今年も思いが叶ってチャンスをとらえることができました。
この日はまず 地唄舞 寿 ではじまりました。
地唄舞も、今までなじみがなかったのですが、能の世界を思わせる静けさのなかに凛としたものが感じられる舞でした。
ひとつのポーズが決まって円のようにつながっていくことが大事なのだそうです。
そのあとに語り舞でした。
源氏物語に登場する女性に焦点をあてた、源氏女人抄 というテーマで語りながら舞うというものです。いままでにない・・・知らなかっただけですね・・・10年続けておられるそうですから。
昨年の「朧月夜」から、今年は「末摘花(すえつむはな)」でした。
美術館内にある茶室を舞台として、観客は庭を隔てて対面する部屋から観せていただきました。鐘・太鼓・笙の音をバックに 松本ありさんの朗々とした声が響きます。
しなやかに舞いながら、源氏物語「末摘花」を語る、その姿に観客は水をうった静けさで聞き入りました。
松本ありさんは、中京テレビのアナウンサーを経て、地唄舞の名手 出雲蓉さんに師事して20年、独自の創作舞台を続けておられます。
ガタガタと忙しく過ごしている日常を、しばし忘れさせてくれるひとときを過ごすことが出来ました。
詳しくお知りになりたい方は 語り舞のホームページへ → http://www.haroro.com/katarimai/