(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

イギリスのカラフルな葬飾

2006-03-16 | アート
イギリスの子供用の墓標である。見えにくい画像で申し訳ないが、、、。

墓石は単なるシンプルな四角であるが、カラーでクマさんの絵が描かれてある。
幼くして亡くした子供さんに、少しでも楽しく天国で過ごしてもらいたい為にこの様な鮮やかな色のクマさんを描いたのであろう。

イギリスの子供さん用の墓石を幾度となくこのブログでご紹介してきたが、ハート型の墓石や、クマさんの形、機関車の形などの墓石などが多く墓石にも色鮮やかな装飾を施す事が日常的である。

可愛い墓石にピンクや、オレンジの薔薇や、ガーベラを沢山飾ってあげるのだ。

イギリスの墓地は墓石の代わりに墓標を薔薇の苗にする事がとても人気で、まるでフラワーガーデンのような咲き誇る薔薇達で春から初夏にかけて、メモリアルガーデンは天国の様になる。

ロンドンに暮らし、現地の大手葬儀社に入りこんでイギリスのフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)を学んだ私であるが、春のメモリアルガーデン(墓地)はとても美しく、特にご遺体を預かる冷安置所がすぐそばにある、ガーデンなどは、孔雀が放し飼いにされている所もあり、ガーデンを散策すると、まるで、幻想の国を散策しているような気持ちになってくる。

日本の暗くて、怖い感じの墓地とは雲泥の差である。死しても尚、美しく葬飾してあげてどうしていけないのか?

昨日テレビでユーゴスラビアの元大統領ミロシェビッチ氏のひつぎを見る機会があった。
確か葬儀は4月18日とか、、。亡くなったのが13日くらいだったので、約1週間後の葬儀である。ヨーロッパでは亡くなってから葬儀まで、一般の人でも平均約1週間かける。

私がお世話になったロンドンの大手葬儀社でも、日本の葬儀が平均約3日で行われる事を告げると『なぜそんなに早いのか?』と驚かれたものである。

そのミロシェビッチ氏のひつぎの上には満開の真紅の薔薇達が、彼のひつぎを覆い被さるように飾られていた。
真っ赤な薔薇はヨーロッパでは、葬飾の1番人気の花である。

カラフルな葬飾は、ヨーロッパでは1番の弔い方法なのである。墓地でも、墓石でも、葬儀の花でも、、、。

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