(葬式アーティスト)フュネラルアーティスト

森本由美:欧米で葬儀装飾習得のフュネラル(葬式)アーティスト第一人者。アート葬式はサンケイ大阪賞受賞・商標登録済。

イギリスのオーダー・ギター

2005-11-20 | アート
写真はイギリスのオーダーひつぎ屋さんが作成した、ギターのひつぎである。

写真では分かりにくいが、ギターのボディー部分だけで、2メートルはあるこのギターは、ティーン・エイジャーの少年が、事故で亡くなり、彼の両親が彼が最も愛したギターの形のひつぎで彼を送ってあげたいとの事でギター・オーダーひつぎを依頼したらしい。ギターのボティーの部分にご遺体を入れるらしい。

以前にも言及したが、イギリスの葬儀は約1週間かけ、ご遺体は冷安置所にしばらく安置される。
又、私の知人のこのオーダーひつぎ屋さんは、こう言った個性的なひつぎを色々と作成しており、ある程度の変わったひつぎの雛型は持っている為、対応出来るようだ。

イギリスは土地が島国で少ないので、約70%はクレメーション(火葬)である。
このギターも木材で出来ており、燃やす事は出来るが、日本では火葬の釜の形などがあるので、こう言ったギターの形のひつぎは無理であろうが、私はロンドンのクレメーション(火葬場)に何度も行ったが、ロンドンの釜の大きさは日本より大きい様に思う。

こう言った個性的なひつぎを日本でも展示し、皆さんにご紹介したいと思っているが、
色々な方のご意見を聞くと、皆、一度実際に本物の個性的なひつぎを見てみたいとおっしゃる。少なくとも,私のブログを見てくださっている方々は、こういった個性的なひつぎを選択の1つだと思っていただいている様だ。

私自身も『死』をふざけた感覚でご紹介しているつもりは毛頭無い。
『故人を主役』とした葬飾の、1つのチョイスとして真面目にご紹介している。
イギリスや、アメリカのフュネラルアート(葬儀・葬式の装飾)をそのまま日本に取り入れる事は無理があるかもしれないが、1つの選択肢として、日本の葬儀社主導の葬飾に新風を吹き込みたいがゆえに情報発信している。
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