こんばんは。
タイトルが何やら枕冊子めいて面映いのですが、他に思いつかず失礼ながらそのままで…
文、今ならメールもあり、急ぎの用事があれば電話という時代に手紙が届きました。
大学時代は親友として、毎日のように新しいカフェに行ったり、バーゲンに行くのに靴はあの店、バッグはこの店と攻略を考えたり、二度の海外旅行も彼女と行くような深い付き合いだったのに、結婚出産育児と母親の仕事に無我夢中で、子供が幼稚園、小学校、中学校に進むに連れて子供絡みの友人も出来ていつの間にか年賀状やお互いの誕生日にプレゼントにメッセージを添えるぐらいになり、いつか大学の頃のように二人で旅したりしたいね、と言うばかりになった彼女からの手紙でした。
書道の師範の資格もある彼女の達筆を見ると懐かしさで胸がいっぱいになりました。
手紙には、電話にもメールにもない暖かさがありますね。私も返事をゆっくりとしたためようと思います。
ふと、スマホを見て電波の形📶を見て何かに似てるなと思い、ああ大阪市の市章にもなっている澪標に似てるんだと気付きました。
澪標(みおつくし)は難波江の浅瀬に立てた水路の標識です。
江戸が八百八町と言われるなら大阪は八百八橋と言われる水の都でしたから、水路の標識は沢山あったのでしょう。
和歌にも澪標はよく使われる言葉です。
身をつくし(澪標)恋ふるしるしにここまでも
めぐりあひける縁は深しな
(身をつくして恋する証として、この澪標のある難波までもやって
来て、めぐり逢ったあなたとの宿縁は本当に深いものです)
主に恋の歌に使われたように思います。身をつくし=澪標ですからね。(上記の和歌の訳は古語辞典も引かず勝手に訳したので、間違ってるかもしれませんがお許しください。)
水路の標識の澪標が、現代でも携帯やスマホの電波を表す形📶として使われているのは不思議にも思い、選んだ人のセンスの良さを感じ、風流な人だなと思います。
メールは簡単に送れますが、夏の夜に大切な友人や家族や恋人に手紙を書くのも良い時間のすごし方と思いませんか?
読んでくださりありがとうございました。
では、また明日…