17番ソラリア山笠の笹野才蔵
『笹野権三郎名槍伝』の笹野権三郎
大橋重雄作の笹野才蔵の人形
かの戦国の猛者「可児才蔵」が博多では、美男の若侍「笹野才蔵」として知られています。
これは近松門左衛門の浄瑠璃「鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)」に登場する
「笹野権三郎」が講談でも大流行し、才蔵の図像を考案したお札の図案の製作者か
博多人形師が「可児才蔵」とは全くの別人「笹野権三郎」の人気にあやかった結果、
「笹野才蔵」が若侍姿となったと言われています。
【笹野権三郎】
宝蔵院流の槍術家。名は義胤。紀州藩士、のち、筑後柳川藩士(三百石)。
父の仇討と美男とで知られ、槍の権三とうたわれた。
寛永~慶安(1624‐1652)頃の人(コトバンクより)
【参考】 昭和10年 須田元一郎「九州北部の伝説玩具」『旅人伝説』8巻8号通巻92号