ヤマの人形の背景には「波」「波花(華)」「岩瘤」「道」「雑木」「牡丹」などが用いられます。
形状や表現は人形師によって様々ですが、元は日本画の岩の立体表現です。
「岩こぶ」などは竹ひごを曲げて組み合わせた骨に紙を幾重か重ねて貼り、彩色されています。
表面が紙で芯が竹のため、飾るときにヤマ大工が人形師の指示を受け
収まりの良い位置で針金を裏から通して固定できるものです。
重ねて隙間なく飾る必要があるため、根元が団扇のような形になっています。
人形師;小嶋慎二氏
人形師;置鮎正弘氏
尖頭に金紙を用いるのが伝統的な手法で、沈んだ背景の中に煌びやかさを演出します。
人形師;白水英章氏
人形師;田中勇氏
人形師;中村信喬氏
彩色や表現は人形師それぞれで異なり、ヤマの味や風格の要素となっています。
「ヤマほめ」(様々な山笠の見学)の際に改めてご覧になってはいかがでしょう。