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第39話「最後のコンクール・県予選」
本当に最後の最後。中高6年間やってきた吹奏楽、最後のコンクール県予選だ。
昔からの伝統で、1番になるための縁起を担ぎ、毎年1本のポニーテールにしている髪型
は同じだが、今年は1番不利といわれる「いの一番」(化学調味料じゃないよ)の演奏
なので、更に縁起を担いで、前髪も全員がアップにひっつめた。
更に更に、全員にゴールドのウエットティッシュも持たせてみたw
準備万端、今までにないくらいの「えんぎ担ぎ」をしたのは、演奏順だけじゃなく、
課題曲がH山が苦手にしている「マーチ」だから。前回マーチの課題曲を選んだ年は
ダメ金の県落ちだった。だから今年は沢山の縁起を担いだ。
課題曲はⅣ「南風のマーチ」 自由曲は、ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲
「南風に乗って、孔雀は普門館に舞い降りるのだ!」とベタな語呂合わせを考えついたが
ベタ過ぎて恥ずかしかったので、口には出さなかった。
最後だから本当は聴きたかったが、店を閉め憎い曜日だったので、悩んだが諦めた。
まあ、ここ3年聴きに行かないで、中大に出場しているので縁起を担いだのもある。
そして例年と同じように、翌日の夕方の結果発表だけは会場に駆けつけた。
会場に到着すると、H山の父兄を探し出す前に、中立でプロの耳のT津さんに出会う。
「大丈夫ですよ。3小節聴いた時点でH山は代表間違いなしって確信しました」と仰る。
「しかしよく仕上げましたね。2週間前のホール練習を聴いた時は、正直『今年は無い』
と思いましたから。ましてや1番くじだったでしょ。点数が出にくいですからね」と
「Tさん、あとはどうです?」
「S道、S峰、K際、S庄かなと私は思うのですが、まあS峰とS道は間違いないです」
H山の父兄と合流後、今T津さんから聞いた代表予想を伝えると「わ~ほんと」と全員
少し気が楽になった様子だった。
40校がエントリーした高校A部門の県予選の結果を「去年もここらだったから」と、
去年と同じ場所(3階の1番後ろ)に、高3の保護者は移動した。縁起担ぎばっかw
緞帳が上がると、各校1名、40名が並んでいた。前の列の向かって1番左に娘が立って
いる。緊張してガチガチかと思ったが、緞帳の下りている舞台の上で、親しい他校の部長
達と冗談を言い合っていたらしく、そのお陰で意外とリラックスしてみえた。
「1番H山女子中学高等学校、ゴールド金賞」何回も聞いたF先生の声で発表された。
1番は、賞状も「以下同文」ではなく、全部読んでもらえるのが良い。
結局、ゴールド金賞は13校。そして中国大会への推薦校の発表なのですが、いつもと違
うことが2つあった。
まず、今年は広島が開催県なので、枠が1つ増えて推薦状は5校に与えらるれことと、
中国大会への推薦校の発表の仕方を、昨年までの演奏順から、今年は成績上位から発表
すると言う。確かにこれだと4校の発表が終わっても、まだ望みがあるw
まず1番に呼ばれたのは、Sヶ峰女子で、得点はなんと100点。2番はS道の99点。
やはりこの2校は強い。別格だ。
そして3番目に娘達の高校も過去最高得点の98点と云う高得点で3位通過しました(涙)
因みに4位通過は97点のK際学院、5位通過はS庄が初選出でした。
そして、なんとT津さんの予想は、パーフェクトでした。さすが支配人、すごい耳です。