岩波俳句佳作３０句

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岩波俳句には昨年の６月号から投句を始めたので１周回って１３回目の結果発

表です。岩波俳句では特選３句、佳作３０句と極端に入選句が少ないのですが、

選者の池田澄子先生と超相性がよく、１３回の中で佳作７回（今回も含め）特

選１回と8／13と打率にしたら６割１分５厘と云う信じがたい数字です。池田

先生本当にありがとうございます。今月（６月号）の佳作の句です。　

　　

　

この句は「猫の子」（と云う晩春の季語）で「こ」が２つあるので、後ろにも

っと「こ」を付けるとリズミカルな韻が踏めるだろうな！と思い「猫の子の声」

と七音の中に３音「こ」を入れ中七が出来ました。下五の最初も「こ」で行き

たいと思っていたのですが、つじつまが合うストーリーが見つからず、俳句ノ

ートの未完の「ヒント欄」に長いこと「猫の子の声」を収めていたのです。

ある日、仰天ニュースだったかそんな部類のバラエティーで、猫を飼っていな

いのに「壁の中から子猫の鳴き声がする」からと壁を壊して救け、飼っている

人が出ました。なぜ壁の隙間にいたかと云うと、猫の家族が何処からか入って

天井裏で暮らしていたらしいのですが、天井裏から子猫が誤って壁の隙間に落

ちたらしいということでした。それを聞いた瞬間に一気に上五「屋根裏に」が

浮かび、「猫の子の声」に続く下五にも、高い所からだから「零れる」と云う

「こ」が見つかりました。

屋根裏に猫の子の声零れたり　⑦パパ

下五は「零れたり」「零れをり」でさんざん悩んだのですが、「をり」より

「たり」の方が継続感があるかな？と「たり」にしました。

分かり易い句だし、語呂が良いでしょ！（自画自賛ｗ）　

 

〇　今月の同じお題で書きましょうは「丼」こだわり、北海道の豪華海鮮、町

中華の中丼、カレー丼、かつ丼、しらす丼、想い出でも失敗談でもなんでも良

いですので２０日にお願いします。出来れば一句添えて。２１日まとめます。

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