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自己PRの組み立て方 その2

2016-04-08 | 仕事

今回は、本の紹介と共に自己PRを考えて行きたいと思います。

お勧めするのは「自立の心理学」という少々古い本で、著者は国分康孝という心理学者す。私は今のキャリア支援という仕事を始めて間もない頃に国分先生の存在を知り、それ以来手にした数冊の著書を、今でも教科書のように読み返すことがあります。

国分先生は、言わずと知れた日本を代表する心理学者の第一人者としてご高名で、心理学者だけでなく多くのキャリア支援者や、教育関係者に多大な影響を与えてこられた方です。

実に多くの著書を世に送られていますが、その中でも、自己PRに関してこの本をお勧めするのは訳があります。

それは、子供の自立について、主に親の視点から考えるという構成になっているからです。

私自身、娘を持つ親として共感できる部分が多いのですが、この内容は就活生が自立を意識する場面にも良いのではないか?と思う部分もたくさん登場します。

就活は、いわば自立を実現化する活動でもあると、私は思います。

単に卒業しても一緒に住むか否かではなく、一人の個人として保護者(他者)に依存しない、助けを必要としない状態になるには、一体どうするべきかを考えるのも、就活だと思うのです。

そういったことを、この本は分かりやすく教えてくれて、しかも親から観た子供の自立という観点で書かれているので、こうしろああしろ、という指示的な言い方もしていない点が、学生にも読みやすいのではないかと思います。

ではなぜ自己分析ではなく、自己PRなのかですが、それは分析はインプット的作業で、PRはアウトプット的作業だからです。

自分のことをアウトプットして、相手に理解してもらう自己PRという場面で最も大切なのは「自分らしさ」を伝えることです。

この”らしさ”こそ、実は親からの影響を最も受けやすい側面なのです。

親の接し方、つまり育て方と”らしさ”は切っても切り離せない関係にあります。

だからこそ、自分の親がどんな思いで自分に接してきたのかを考える必要があると、私は思います。

就活の時期だからこそ、自立を目前にした今の時期だからこそ、「自分らしさ」にフォーカスして、自信をもってPRしてほしいと思い、この本をお勧めすることにしました。

 

 
 

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