とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

DSCHフィルハーモニー管弦楽団を所沢ミューズで聴く

2012年09月09日 | 所沢ミューズ


 以前所沢ミューズのコンサート予定をNetで検索していたら、DSCHフィルハーモニー管弦楽団という正体不明の楽団に出会った。その楽団をまたNetで検索したらなんとDSCHはショスタコーヴィチの頭文字でショスタコの曲を演奏したいがために設立したオケだということを知った。そんなことからぜひとも聴いてみたいと思いミューズに出かけた。

 会場に1時に着くとすでに何人か並んでいた。招待券がない人には入場整理券が配られた。整理券をもらって少し時間があるのでいつもの様にミューズの事務所2階のロビーで音楽雑誌を読んでいた。
 開演近くに会場に入る。プログラムをもらい読む。初めて今日のメインがショスタコでなくサン・サーンスの3番のオルガン付き交響曲だったのを知った。どうもアマオケにはミューズのパイプオルガンは魅力なのか、プロオケの3番はこれまで聴いたことが無いがアマオケはこれで2度目だ。
 肝腎のショスタコは「10月革命」の表題でてっきり2番の交響曲と思っていたら、交響詩「10月革命」とのことで初めて聴く曲だった。

 会場は1階だけとのことで8割の入りか?。
 プログラムは最初がデュカスの「魔法使いの弟子」この曲も題名は楽しいがアマオケにはきつい。でも素晴らしかった。ティパニーのアクセントが素晴らしいと思った。ただ全体に弱音の美しさがこの曲の命なのだがその弱音の美しさが欲しかった。
 期待したショスタコだが交響詩「10月革命」は手持ちの音源もなく初めて聴いた。作曲年代からショスタコの管弦楽分野での不毛の時期か?一番悪い「ソビエト社会主義芸術」の代表作のような曲だった。同時期の弦楽四重奏とは正反対のプロパガンダの見本のようだ。だからといって今日の演奏がダメというので無く、曲が良くなければどんな名演でも感動はしない。はっきり言って好きにはなれない曲だ。

 最後のサン・サーンスの3番はどうしてもオルガンの迫力がオケを煽って必要以上に力がはいってしまって力演になるが、この曲も「魔法使い」同様弱音の美しさがポイントだと思う。この曲こそ3階の一番後ろで聞きたかったのだが、1階席ではオケとオルガンが分離して聞こえ以前の時も同様だが、融け合っていないのが残念だった。
 あまり年寄りの好みを書いても意味は無いのだろう。
 むしろ若さの爆発力を聴くべきなのだろう。その意味ではウーマンパワーの炸裂するホルンといいトランペットと言い、日本のオケの将来は女性で持つような女性陣の活躍は素晴らしかった。
 ショスタコの全曲演奏を目標に世界に唯一のオケとしてこれからも素晴らしい演奏を聞かせていただきたいと願っています。
 

 


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