とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

2018年私のミューズでの最後のコンサートに行く。

2018年12月09日 | 所沢ミューズ

 午前中は、今日もカミサンと「愛猫さくら」の見舞いにA動物病院へ、薬が効いてきたのか昨日よりは、元気になったが、客観的に見れば、病状に回復の兆候は食欲が出てきたことか?。それでも私の顔を見るや鳴きながら寄ってきたのはうれしくもあり、悲しくもある。先生はクレアチンの数値が下がらないことには、次の段階へは進まないとのこと。明日の血液検査の結果待ちだ。

午後は2018年最後の所沢ミューズのコンサートに行く。しかもミューズは改装工事が予定され、2020年3月まで閉鎖されることになったと開演前に市長自らが説明に舞台に上がった。来年私はコンサート難民になる。

今日は、航空公園駅の「サボテン」でカキフライ定食1000円の昼食をとり、ミューズへいつものように航空公園を横切って行った。改装前のミューズを記念撮影した。

 

 最初の曲は、モーツァルトの歌劇「魔笛」の序曲で始まった。古楽演奏の小気味よいテンポで、一気呵成に進む幕開きの期待を高める演奏の様は素晴らしかった。正直この楽団による魔笛のオペラ全曲を味わってみたいと思った。二番目の曲はハイドンの交響曲「時計」だ。弦楽器の柔らかい音色そして時折アドリブを交えた木管の響きが躍動感あふれる演奏の中でアクセントとなって素敵な響きが会場に広がった。このところ聴く機会のなかったハイドンの交響曲だが、ヤルヴィの演奏に新鮮な驚きを感じた。古学奏法は詳しくはわからないが、響きは柔らかでありながら、メリハリのある強弱が強烈に印象として残り躍動感が素晴らしい。その音色に引きこまれた。

 最後のシューベルトの以前は9番の番号をつけられた8番だが、正直今までは手持ちの音源はすべて「冗漫」な曲だと思っていたが、「時計」以上に古楽奏法?の特色なのか躍動感あふれた演奏で、正直これまで聞いた演奏の中ではBestではないかと思った。

 アンコールはシベリウスの「アンダンテ・フエスティーボ」という初めてきいた曲だったが、柔らかな響きでありながら、透明感のある美しい調べがロマンティックな音色が響き、正直古楽器で透明感の響きがありなのかと驚いた。

 今年最後のコンサートが素晴らしいコンサートで終えたのはうれしかったが、開場を出ると「愛猫さくらの様態」が気になり、急に吹いてくる風が突き刺さり、気持ちが冷えてしまった。

わたしの手持ち

ハイドン 交響曲101番

①は時計と驚愕とハイドンのニックネームの付いた人気曲の組み合わせでどちらも素晴らしい出来だ。ペンギンガイドではすこぶる付きの名盤と絶賛しているが、英国人の英国人のための評価だけに日本人は割り引いて評価する必要があるが、それでも素晴らしい標準的な模範演奏。②私の好きな指揮者だが、モノ録音 ③最初に所持したハイドンの曲だが、今では傷だらけのLPレコードで英国人指揮者だがペンギンガイドでは無視されている。③古楽奏法の演奏だが、ヤルヴィの演奏は自然の流れが感じられるが、この演奏はある意味どぎつさを感じる。

シューベルト 交響曲 8番

  

 この曲は私が最初に聞いた高校生の頃は交響曲9番と言われていたが、手持ちの中では⑦だけが8番明記 ⑧は9番(7番)併記となっていた。

 ①はフルベン信仰の我が国音楽評論化の一押しゆえに購入したが、音楽そのものも、冗漫で音も悪し ②は古楽演奏のパイオニアでベートーベン、シューベルトと古楽演奏(オリジナル楽器による)で全曲録音したグループで私は興味本位で求めたが、古代米がおいしいと思う人にはお勧めする。③私の好きな指揮者の演奏、シューベルトのぜい肉をそぎ落とした骨だけの演奏。それを良しとする人にはお薦め ④演奏自体は素晴らしいが、オーケストラに艶がない ⑤指揮者とオケのミスマッチの演奏 ⑥指揮者もオケもバランスの取れた演奏でこの曲のスタンダード?⑦松本でのLive NHKの技術の良さが生かされた演奏 ⑧あまり話題にもならなかったレコードだが、今でも私はこの演奏は素晴らしいと思っている。飽きの来ないスタンダードな演奏だと思う。

 でも今日のヤルヴィの演奏は私の手持ちとの比較の出来ないオリジナルに満ちた素晴らしい演奏だった、躍動感がなによりも素晴らしかった。

 



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