
我団地の桜も開花、また春が来た。いつものように駅までカミサンの車。今日から西武池袋線は平常ダイヤに復帰。これまでは小手指始発の池袋行が多く待たずに座れた通勤が、平常に戻り、並んで待って始発に乗る事になった。
震災前の通勤風景にもどり、今日は淡路町で降りた。いつものようにスカイツリーが震災前と変わらず聳え、工事の進捗が気になった。
事務所前のしだれ桜が咲いた。

角館の桜を移植したそうだが、本家負けぬ花を咲き続けて欲しいものだ。
仕事で、会員の地域金融機関の職員向けのコラムを書いている。4月号は本来のテーマは違っていたが、震災が発生し急遽変更した。初稿を書き上げたが、あまりにも個人的な思い入れがあるとして異論が出た。本番は改編されたがブログでは個人的な思い入れの強い初稿だ。
タイトルはソーシャルビジネスで「ガンバル」日本をとした。
今TVで流されるマスコミ報道は、声高な事実の連呼ばかりだ。現実はあまりにも過酷だが、その過酷な現実を連呼しても変わらない。むしろ被災者の失った「生きがい」をどうやってとりもどしていくかが、肝腎だろう。一番必要なのは地域の再生であり、地域経済のお金の循環だろう。お金が循環しないかぎり、道路がなおり、橋ができても地域は再生しない。マスコミの役割は被災者が被災地復興のために生きがいを持てる仕事に付き、働くことを応援することだと思う。マスコミの役割は「知恵と絆」のマッチングの支援をはじめ、被災者の自立支援の情報提供に徹するべきだろう。そんな思いから、拙いコラム原稿をまとめてみたのだが。
東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に、心より お見舞いを申しあげます。
私は3月11日14時46分、事務所の床が突き上げられるような揺れを感じ、生まれて初めて身の
危険を感じた地震の体験をしました。事務所のTV画面の映像は、誰しもが事実として受け入れがた
い光景の連続だったでしょう。多数の犠牲者を出したとは言え、被災者の姿に各国メディアからは深
い同情と称賛の励ましが寄せられました。「屈強な日本」;WSジャーナル、「日本の回復力、忍耐強さ、
絆の強い社会の力が発揮されるときだと思う」:NYタイムズ いずれも「ガンバレ日本」へのエール
でした。 各国のエールに応えるべく私たちは「ガンバル日本」を世界に示していけるはずです。
日本には古来より「災い転じて福を成す」の言葉があります。まずは災いを転じる行動が必要です。
しかし企業活動は「人・物・金」で成り立ちますが、被災地においてはすべてを失い、我国自体が、
少子高齢化による労働人口の大幅減、電力不足から来る物不足、巨額の財政赤字と、厳しい状況
です。しかしそれに勝る「知恵と絆と行動力」が、現状の閉塞感を打ち破る起爆剤でしょう。
震災前の3月7日に経産省は政府広報で「ビジネスの手法で社会的問題を解決 期待高まるソー
シャルビジネス」と題して、起爆剤となる例を紹介しています。(http://www.gov-online.go.jp/)
1.ソーシャルビジネスの定義
1.社会性:現在解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとする。
2.事業性:①のミッションをビジネスの形にし、継続的に事業を進めていくこと。
3.革新性:新しい社会的商品・サービスやそれを提供するための仕組みを開発したり、新しい社会的
価値を創出したりすること
2.ソーシャルビジネスは多種多様
詳しくは経産省の「ソーシャルビジネス・ケースブック~地域に「つながり」と「広がり」を生み出す
ヒント~と題して様々な分野での実例を紹介しています。(下記ホームページ参照)
(http://tyousa.jp/casebook/index.html)
現在の被災地の状況、また限界集落の増加を踏まえれば「地域活性化、まちづくり」が急務であろ
う。そうした課題に対しての活動事例として下記例を上げてみました。
1.「地産外商」を道の駅で復活:農家や地元主婦を巻き込み、農産物の直売、農産加工品の企画開
発・販売事業などを実施するとともに、地元産じゃがいもを使用したファストフード「じゃガール」など
新商品の開発にも取り組む。(北海道:まー美㈱)
2.過疎の村で高齢者が生き生き働く職場:過疎化のすすむ村の将来を憂い、熱意ある7人が地元の
素材と伝統、さらに労働力を活用した「新しい村づくり」を目指し、村、農協、そして仲間たちが出来
る事(知恵、労力、お金など)を持ち寄り地域ぐるみで村の高齢者の雇用の場として創業した。
(長野県:㈱小川の庄)
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