正直、このカルメンのブログは3月9日に書いたが二三、資料を当たっているうちに震災が起き、オペラのブログどころではないだろうと、アップをためらっていた。でも毎日原発、放射能の放送を見せられるのもイヤだし、それについて批判めいたことをかいてもはじまらないと思った。ただ気になった事は、有識者と言われる方々の総意が、何処見ても伝わってこないことだ。これはジャーナリズムの怠慢ではないか。
そんな事で今日は3月9日に書いたブログをアップした。
ヒロイン三大オペラの中ではカルメンが一番スキだ。子供の頃からカルメン組曲として曲は前奏曲に親しんでいたことにもよるが、物語の起承転結の変化がおもしろいからだ。オペラのスコアーを買ったのもカルメンが最初だ。好きな曲だけに手持ちも多いしどれも面白い
(クリックしてみてください)
・メトロポリタン対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全4幕
エリーナ・ガランチャ(カルメン)
ロベルト・アラーニャ(ドン・ホセ)
バルバラ・フリットリ(ミカエラ)
テディ・タフ・ローズ(エスカミーリョ)
エリザベス・キャバレロ(フラスキータ)
サンドラ・ピック・エディ(メルセデス)
キース・ミラー(スニーガ)
トレヴァー・シューネマン(モラレス)
アール・パトリアーコ(ダンカイロ)
キース・ジェイマーソン(レメンダード)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
リチャード・エア(演出)
ロブ・ハウエル(装置・衣装)
クリストファー・ウィールドン(振付)
ピーター・マムフォード(照明)
ブライアン・ラージ(映像監督)
収録時期:2010年1月
収録場所:メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク
収録方式:デジタル(ライヴ)
・ビゼー:『カルメン』全曲
アグネス・バルツァ(Ms:カルメン)
ホセ・カレーラス(T:ドン・ホセ)
サミュエル・レイミー(Bs:エスカミーリョ)
レオーナ・ミッチェル(S:ミカエラ)
マイラ・メリット(S:フラスキータ)
ダイアン・ケスリング(Ms:メルセデス)
アラ・バーベリアン(Bs:スニガ)
ブルーチュ・ハバード(Br:ダンカイロ)
アントニー・ウチウラ(T:レメンダード)
バーノン・ハートマン(Br:モラレス)、他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
ポール・ミルズ(演出)
ジョン・バリー(美術・衣装)
収録:1987年2月、メトロポリタン歌劇場でのライヴ
バルツァ、カレーラス、レヴァインのカルメンはLD時代に入手して感激したものだ、以来映像では総合的にベストといまでも思っている。配役がひとを得て役どころにはまり、ある意味記念碑的な仕上がりに成っている。ただ惜しむらくは、バルツァに華が欠けていることか。カルメン役を見ればガランチャが良い。時間的には逆だが、2010年のジルベスターコンサートでのガランチャのカルメンを聴き、期待を持ってメトロポリタンを見た。このカルメンはセガンの音楽も躍動感があってよいがフリットリ(ミカエラ)ローズ(エスカミーリョ)が役に合っていないのが減点か。だがそれを上回るガランチャの素晴らしさだ。奔放な女の色気が溢れでた魅力あるカルメンだ。
・ウィーン対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲
カルメン:エレーナ・オブラスツォワ
ドン・ホセ:プラシド・ドミンゴ
エスカミーリョ:ユーリ・マズロク
ミカエラ:イゾベル・ブキャナン、他
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:カルロス・クライバー
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
収録:1978年12月9日 ウィーン国立歌劇場
収録時間:154分
画面:カラー、4:3
音声:LPCM Stereo
字幕:日本語・フランス語
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲
カルメン:グレース・バンブリー(M)
ドン・ホセ:ジョン・ヴィッカース(T)
エスカミーリョ:フスティーノ・ディアス(Br)
ミカエラ:ミレッラ・フレーニ(S)
フラスキータ:オリヴェラ・ミリャコヴィッチ(S)
メルセデス:ユリア・ハマリ(M)
モラレス:ロバート・カーンズ(Br)
スニーガ:アントン・ディアコフ(B)
ダンカイロ:クルト・エクヴィルツ(T)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮、芸術監督)
制作:1967年
収録時間:164分
記録方式:片面2層
画面:カラー(スタンダード)
音声:リニアPCMステレオ/ドルビー5.1/DTS5.1
・クライバーファンとして海賊版のVTRが出たときに飛びついた。TV録画の代物でひどかったがクライバーの指揮ぶりが結構頻繁に映り、楽しめた。その後DVDを買ったが、これは主役二人とその他に差がありすぎトータルと言うよりクライバーを楽しむものだろう。音楽はいつものごとく流れ、ワクワクする。同じことがカラヤン盤にもいえるが、リメイクされたとは言え、映像の作りは60年代のしろもの。主役二入にクライバー盤程の魅力はない。
・独仏対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲(フリッツ・エーザー校訂アルコーア版)
カルメン:アンナ・モッフォ
ドン・ホセ:フランコ・コレッリ
エスカミーリョ:ピエロ・カプッチッリ
ミカエラ:ヘレン・ドナート
スニガ:ジョゼ・ヴァン・ダム
モラレス:バリー・マクダニエル
フラスキータ:アーリーン・オジェー
メルセデス:ジャーヌ・ベルビエ
ダンカイロ:ジャン=クリストフ・ベノワ
レメンダート:カール=エルンスト・メルカー
シェーネベルク少年合唱団
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1970年(ステレオ)
・カルメン オペラコミーク版
カルメン:S・ミシェル
ホセ:R・ジョバン
他
パリ・オペラ・コミーク管弦楽団
パリ・オペラ・コミーク合唱団
アンドレ・クリュイタンス
1950年9月6~9日
・フランス語を理解しない私には、クリュイタンス盤をこれがフランスオペラの真髄だと言われても、マゼール版をを聴いた後では印象は薄くなる。この時代のマゼールはすごかった。私は彼のコンサートホール盤のモーツァルトが今でも好きだ。このカルメンは言わばショルティーのリングのように音だけで映像を表現しよとした録音だ。したがって不自然だと思われるが、彼の指揮はおかまいなしに物語を突き進む。ここでのモッフォのカルメンは正に「恋に生き」たカルメンを演じ素晴らしい。ホセ役のコレルッリもエスカミーリョのピエロ・カプッチッリも申し分ない。唯一の欠点は映像が無いことだ。
以下は付録のカルメンだが
・やり過ぎ対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲
カルメン:アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
ドン・ホセ:マーカス・ハドック
エスカミーリョ:ロラン・ナウリ
ミカエラ:リザ・ミルン
フラスキータ:メアリー・ヘガティ
メルセデス:クリスティーン・ライス
スニガ:ジョナサン・ベスト
モラレス:ハンス・フォスヘザンフ
ダンカイロ:クウェンティン・ヘイズ
レメンダード:コリン・ジャドソン
リリャス・パスティア:アンソニー・ワイズ
案内人:フランク・ロペス
子供の合唱:ストーク・ブランズウィック・スクール合唱団
グラインドボーン合唱団
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:フィリップ・ジョルダン
装置:マイケル・ヴェイル
衣裳:スー・ブレイン
照明:ポール・コンスタブル
振付:アンドリュー・ジョージ
2002年8月17日、グラインドボーン歌劇場(グラインドボーン音楽祭、イギリス)におけるライヴ収録
収録時間:全プログラム229分(本編170分)
カルメン :ヴェッセリーナ・カサロヴァ
ミカエラ :イサベル・レイ
フラスキータ :セン・グオ
ドン・ホセ :ヨナス・カウフマン
エスカミーリョ :ミケーレ・ペルトゥージ
スニーガ :モーガン・ムーディ
モラーレス :クレシミル・ストラジャナッツ
ダンカイロ :ハビエル・カマレナ
レメンダード :ガブリエル・ベルムデス
合 唱 :チューリヒ歌劇場合唱団
〃 :チューリヒ歌劇場 児童・少年合唱団
管弦楽 :チューリヒ歌劇場管弦楽団
指 揮 :フランツ・ウェルザー・メスト
美術 :フォルカー・ヒンター・マイヤー
衣装 :スー・ビューラー
照明 :マルティン・ゲプハルト
演出 :マティアス・ハルトマン
[ 収録: 2008年6月26日,28日, 7月1日 チューリヒ歌劇場 (スイス) ]
・フォン・オッターのカルメンは、1994年のベルリンジルベスターのLIVEで経験済みだった。このときは、アラーニャのホセ、ターフェルのエスカミーリョでアバドの指揮だった。演奏会形式だが、三者ともに若さあふれた快演だった。グライドボーンはオペラとなると、フォン・オッターは本質的に色気のない役者が無理に色気を出す無理があり、それをあえてオーバー表現したため喜劇になってしまっている。
チューリヒはこのところ読み替えの演出が続く、舞台の狭さをどのように克服するかが演出の腕だが、現代への置き換えはあまりにも安易すぎる。タバコ工場が天井から吊り下げられた1本のタバコのネオンでは全曲演奏会形式のが納得できる。期待したカサロヴァも冴えなかった。唯一の救いは、ウエザーメストが相変わらず整理の行き届いた音楽を作っていたことだ。
追加
・VTRでしかなくDVDにダビングした、ロイヤルオペラのカルメンが、結構面白い。メータの音楽も良く、役者もバランスがとれている。ベストでは無いが楽しめる。
英国ロイヤル・オペラ/ビゼー:歌劇「カルメン」全曲
演出:ヌーリア・エスペルト
出演:マリア・ユーイング(カルメン)/ルイス・リマ(ドン・ホセ)/レオンティーナ・ヴァドゥーヴァ(ミカエラ)/ジーノ・キリコ(エスカミーリョ)他
演奏:コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、合唱団
指揮:ズービン・メータ
リージョン:2 片面2層×2 カラー スタンダード 4:3 トールサイズ 字幕:日本語
1:リニアPCM/ステレオ/フランス語 164分
そんな事で今日は3月9日に書いたブログをアップした。
ヒロイン三大オペラの中ではカルメンが一番スキだ。子供の頃からカルメン組曲として曲は前奏曲に親しんでいたことにもよるが、物語の起承転結の変化がおもしろいからだ。オペラのスコアーを買ったのもカルメンが最初だ。好きな曲だけに手持ちも多いしどれも面白い
(クリックしてみてください)
・メトロポリタン対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全4幕
エリーナ・ガランチャ(カルメン)
ロベルト・アラーニャ(ドン・ホセ)
バルバラ・フリットリ(ミカエラ)
テディ・タフ・ローズ(エスカミーリョ)
エリザベス・キャバレロ(フラスキータ)
サンドラ・ピック・エディ(メルセデス)
キース・ミラー(スニーガ)
トレヴァー・シューネマン(モラレス)
アール・パトリアーコ(ダンカイロ)
キース・ジェイマーソン(レメンダード)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
リチャード・エア(演出)
ロブ・ハウエル(装置・衣装)
クリストファー・ウィールドン(振付)
ピーター・マムフォード(照明)
ブライアン・ラージ(映像監督)
収録時期:2010年1月
収録場所:メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク
収録方式:デジタル(ライヴ)
・ビゼー:『カルメン』全曲
アグネス・バルツァ(Ms:カルメン)
ホセ・カレーラス(T:ドン・ホセ)
サミュエル・レイミー(Bs:エスカミーリョ)
レオーナ・ミッチェル(S:ミカエラ)
マイラ・メリット(S:フラスキータ)
ダイアン・ケスリング(Ms:メルセデス)
アラ・バーベリアン(Bs:スニガ)
ブルーチュ・ハバード(Br:ダンカイロ)
アントニー・ウチウラ(T:レメンダード)
バーノン・ハートマン(Br:モラレス)、他
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
ポール・ミルズ(演出)
ジョン・バリー(美術・衣装)
収録:1987年2月、メトロポリタン歌劇場でのライヴ
バルツァ、カレーラス、レヴァインのカルメンはLD時代に入手して感激したものだ、以来映像では総合的にベストといまでも思っている。配役がひとを得て役どころにはまり、ある意味記念碑的な仕上がりに成っている。ただ惜しむらくは、バルツァに華が欠けていることか。カルメン役を見ればガランチャが良い。時間的には逆だが、2010年のジルベスターコンサートでのガランチャのカルメンを聴き、期待を持ってメトロポリタンを見た。このカルメンはセガンの音楽も躍動感があってよいがフリットリ(ミカエラ)ローズ(エスカミーリョ)が役に合っていないのが減点か。だがそれを上回るガランチャの素晴らしさだ。奔放な女の色気が溢れでた魅力あるカルメンだ。
・ウィーン対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲
カルメン:エレーナ・オブラスツォワ
ドン・ホセ:プラシド・ドミンゴ
エスカミーリョ:ユーリ・マズロク
ミカエラ:イゾベル・ブキャナン、他
ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
指揮:カルロス・クライバー
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
収録:1978年12月9日 ウィーン国立歌劇場
収録時間:154分
画面:カラー、4:3
音声:LPCM Stereo
字幕:日本語・フランス語
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲
カルメン:グレース・バンブリー(M)
ドン・ホセ:ジョン・ヴィッカース(T)
エスカミーリョ:フスティーノ・ディアス(Br)
ミカエラ:ミレッラ・フレーニ(S)
フラスキータ:オリヴェラ・ミリャコヴィッチ(S)
メルセデス:ユリア・ハマリ(M)
モラレス:ロバート・カーンズ(Br)
スニーガ:アントン・ディアコフ(B)
ダンカイロ:クルト・エクヴィルツ(T)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮、芸術監督)
制作:1967年
収録時間:164分
記録方式:片面2層
画面:カラー(スタンダード)
音声:リニアPCMステレオ/ドルビー5.1/DTS5.1
・クライバーファンとして海賊版のVTRが出たときに飛びついた。TV録画の代物でひどかったがクライバーの指揮ぶりが結構頻繁に映り、楽しめた。その後DVDを買ったが、これは主役二人とその他に差がありすぎトータルと言うよりクライバーを楽しむものだろう。音楽はいつものごとく流れ、ワクワクする。同じことがカラヤン盤にもいえるが、リメイクされたとは言え、映像の作りは60年代のしろもの。主役二入にクライバー盤程の魅力はない。
・独仏対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲(フリッツ・エーザー校訂アルコーア版)
カルメン:アンナ・モッフォ
ドン・ホセ:フランコ・コレッリ
エスカミーリョ:ピエロ・カプッチッリ
ミカエラ:ヘレン・ドナート
スニガ:ジョゼ・ヴァン・ダム
モラレス:バリー・マクダニエル
フラスキータ:アーリーン・オジェー
メルセデス:ジャーヌ・ベルビエ
ダンカイロ:ジャン=クリストフ・ベノワ
レメンダート:カール=エルンスト・メルカー
シェーネベルク少年合唱団
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
ロリン・マゼール(指揮)
録音:1970年(ステレオ)
・カルメン オペラコミーク版
カルメン:S・ミシェル
ホセ:R・ジョバン
他
パリ・オペラ・コミーク管弦楽団
パリ・オペラ・コミーク合唱団
アンドレ・クリュイタンス
1950年9月6~9日
・フランス語を理解しない私には、クリュイタンス盤をこれがフランスオペラの真髄だと言われても、マゼール版をを聴いた後では印象は薄くなる。この時代のマゼールはすごかった。私は彼のコンサートホール盤のモーツァルトが今でも好きだ。このカルメンは言わばショルティーのリングのように音だけで映像を表現しよとした録音だ。したがって不自然だと思われるが、彼の指揮はおかまいなしに物語を突き進む。ここでのモッフォのカルメンは正に「恋に生き」たカルメンを演じ素晴らしい。ホセ役のコレルッリもエスカミーリョのピエロ・カプッチッリも申し分ない。唯一の欠点は映像が無いことだ。
以下は付録のカルメンだが
・やり過ぎ対決
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲
カルメン:アンネ・ゾフィー・フォン・オッター
ドン・ホセ:マーカス・ハドック
エスカミーリョ:ロラン・ナウリ
ミカエラ:リザ・ミルン
フラスキータ:メアリー・ヘガティ
メルセデス:クリスティーン・ライス
スニガ:ジョナサン・ベスト
モラレス:ハンス・フォスヘザンフ
ダンカイロ:クウェンティン・ヘイズ
レメンダード:コリン・ジャドソン
リリャス・パスティア:アンソニー・ワイズ
案内人:フランク・ロペス
子供の合唱:ストーク・ブランズウィック・スクール合唱団
グラインドボーン合唱団
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:フィリップ・ジョルダン
装置:マイケル・ヴェイル
衣裳:スー・ブレイン
照明:ポール・コンスタブル
振付:アンドリュー・ジョージ
2002年8月17日、グラインドボーン歌劇場(グラインドボーン音楽祭、イギリス)におけるライヴ収録
収録時間:全プログラム229分(本編170分)
カルメン :ヴェッセリーナ・カサロヴァ
ミカエラ :イサベル・レイ
フラスキータ :セン・グオ
ドン・ホセ :ヨナス・カウフマン
エスカミーリョ :ミケーレ・ペルトゥージ
スニーガ :モーガン・ムーディ
モラーレス :クレシミル・ストラジャナッツ
ダンカイロ :ハビエル・カマレナ
レメンダード :ガブリエル・ベルムデス
合 唱 :チューリヒ歌劇場合唱団
〃 :チューリヒ歌劇場 児童・少年合唱団
管弦楽 :チューリヒ歌劇場管弦楽団
指 揮 :フランツ・ウェルザー・メスト
美術 :フォルカー・ヒンター・マイヤー
衣装 :スー・ビューラー
照明 :マルティン・ゲプハルト
演出 :マティアス・ハルトマン
[ 収録: 2008年6月26日,28日, 7月1日 チューリヒ歌劇場 (スイス) ]
・フォン・オッターのカルメンは、1994年のベルリンジルベスターのLIVEで経験済みだった。このときは、アラーニャのホセ、ターフェルのエスカミーリョでアバドの指揮だった。演奏会形式だが、三者ともに若さあふれた快演だった。グライドボーンはオペラとなると、フォン・オッターは本質的に色気のない役者が無理に色気を出す無理があり、それをあえてオーバー表現したため喜劇になってしまっている。
チューリヒはこのところ読み替えの演出が続く、舞台の狭さをどのように克服するかが演出の腕だが、現代への置き換えはあまりにも安易すぎる。タバコ工場が天井から吊り下げられた1本のタバコのネオンでは全曲演奏会形式のが納得できる。期待したカサロヴァも冴えなかった。唯一の救いは、ウエザーメストが相変わらず整理の行き届いた音楽を作っていたことだ。
追加
・VTRでしかなくDVDにダビングした、ロイヤルオペラのカルメンが、結構面白い。メータの音楽も良く、役者もバランスがとれている。ベストでは無いが楽しめる。
英国ロイヤル・オペラ/ビゼー:歌劇「カルメン」全曲
演出:ヌーリア・エスペルト
出演:マリア・ユーイング(カルメン)/ルイス・リマ(ドン・ホセ)/レオンティーナ・ヴァドゥーヴァ(ミカエラ)/ジーノ・キリコ(エスカミーリョ)他
演奏:コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、合唱団
指揮:ズービン・メータ
リージョン:2 片面2層×2 カラー スタンダード 4:3 トールサイズ 字幕:日本語
1:リニアPCM/ステレオ/フランス語 164分
面白いのはデル・モナコとアルヒーポア主演のボリショイ劇場のライヴDVD、もうマイリマシタ。
間奏曲のところに、ついでに「アルルの女」まで出すのですよ。驚き!!
そしてカルメンや合唱はロシア語、デル・モナコだけがイタリア語、これってあり?なんて。
いくら歌がよくても声が素晴らしくても、もう聴きません。
ミカエラはイタリアのプリマだったらフレーニやリッチャレッリはいいのですが、フリットリはド真剣でどちらかというと「トゥーランドット」のリューのタイプかな、と思いますが。