とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

ラグビー観戦 シーズン前半を見終えて。

2013年11月28日 | ラグビー

 退職後の楽しみは、ラグビー観戦が見られることと期待していたが、いざ退職すると、ラグビーの試合は土日に重なる。

 結構土日には野暮用で埋まる。そのためサラリーマン時代同様に録画、J-SportsのTV観戦が主体の体制に変化はない。誤算だったのは平日のチャネル権をカミサンが手放さないことだった。そのため録画の山は「鬼のいぬ間」ならむ「カミサンのいぬ間」に取り崩すことになる。結果のわかった試合を見るのはつまらないので結果がわからぬようにしているのだが、悲しいかなラグビー人気のなせる業か、サッカーでは家族中での話題になるが、ラグビーは無視され話題すら上がらない。

 そのため録画も見ても結構興奮するのだ。

 JAPANの試合。

オールブラックス戦

 6月のウエールズ戦でのスコットランド以来の勝利、しかも快勝に、オールブラックス戦での期待は膨らんだが、結果はノートライ。好きなマコウがいつものNo.7でなくNo.8での出場だったが、勝ったウェールズとは違ってほぼベストメンバーで望んだオールブラックスにを48点に抑えたのは2015のWCに向けては正直良くやったと言えるが、この試合に出た選手で2019年WCJapanまで何人が残れるかを思うと福岡クラスの若手が5人はほしかった。また課題は9-10番のゲームメイクを痛切に感じた。田中の後継者として人に強く瞬発力のある前に出れる9番とゲームメイクできる司令塔の10番はミスを犯さない堅実なプレイヤーの養成が急務だろう。ここに日本ラグビーの形が作れない限り、2019年は惨めな結果で終わる。

 大学のラグビー部は2019年をめどにとりあえずは7人制ラグビーでのオリンピック選手発掘をあわせ、50mでの5-6秒台の選手をスカウトすべきだろう。日本の勝機はスピードのある展開ラグビーに尽きるのではとつくづく思った。

 ヨーロッパ遠征

 スコットランド戦

 後半20分経過までは、「もしかしたら」が頭をよぎったが、力尽きた。でも前半は互角に戦い、日本らしい動きが見られた。ここでも福岡・五郎丸の前に出る姿勢が良かった。しかし戦術的にはフォワードでぶつかるより、より正確なキックとひろいスペースを使ったオープン攻撃が基本だと思うのだが。外人部隊を入れることでFW戦で戦うよりはすばやい球出しでオープン攻撃が日本ラグビーの形だと思う。走れる選手が必要だ。それを福岡は示しているのでは。オールブラックス戦でも感じるのだが、後半20分でも走れるFWが課題だろう。

 ロシア & スペイン戦

 試合そのものよりもグランド環境で、ラグビーがサッカー程世界では受け入れられていないことが一目瞭然に知らされた。 国際試合としての会場があまりにも哀れを誘う。この画面を見るとラグビーは日本でも同様だがマイナースポーツなのだと実感させられた。したがってこのような会場で少ない観客の前で試合に勝利しても日本の強化、WCに向けての強化につながるかは疑問に感じた。またレフリーの笛にも不可解だった。むしろ選手を見ていて選手に怪我がないか心配だった。これがサッカーだったら、話は違うだろうし会場も観客も桁違いであっただろう。

 

トップリーグ

 1st が終わってみれば、キャノンを除けばほぼ予想通り。キャノンの外人部隊の働きが旨くかみ合い、トップリーグを面白くさせた。神戸製鋼が期待はずれだった。もう少し良い試合ができたはずだと思ったが、どうも天候に恵まれなかったようだ。

 親会社の景況に左右されるのか心配だったが、電気関連ではパナソニックが出足でもたつき、東芝が、選手層の入れ替えが遅れつまずき、NECが選手に変化が少ないことを見れば結果は大健闘だった。親会社は史上最高益のトヨタが低迷したのはどうしたことなのか。ヤマハは出だし期待を持たせてくれたが、昨年よりはましな試合を行ったが、基本的には肝心なときにミスが多く、フォワードは前に出る力はあるがリカバリーができない選手が多く、チャンスをピンチしての失点が多すぎる。優勝できない体質になっている。サントリーは総合力ではやはり頭1つ出ている。しかもデプレアなくしての結果だ。南ア代表としてのデプレアのゲームを見るとすごい選手だとわかるのだが、サントリーの中でのプレイを見ると周りの選手がデプレアのすごさが見えなくしている。2stではデプレアのすごさを見たいものだ。

大学対抗戦グループ

 早慶明浮上せず。3校に共通項は時代が変わったことに対応できていないことだろう。これは協会の問題でもあろう。サッカーとの比較で見れば歴然だろう。サッカーリーグにより、極端に言えばサッカー選手の供給は大学のサッカー部以外の供給が主流になっている。むしろ高校からプロへの供給が主流になるか、プロを目指しての大学進学となっている。そうした中で大学ラグビーが、トップリーグが動いている中で、指導者が片手間にマネッジメントと選手育成ができる時代ではなくなってきているのではないだろうか。サッカー大学選手権で活躍した伝統校からの出身選手は?その現象は何を物語るのだろうか。

 早明両校の選手顔振れは、高校ラグビーの全国大会上位常連校からの推薦入学組が過半だろう。それらの選手が大学で伸びているかは疑問だ。帝京大に感じるのは選手の素質の良さを感じるのだ。小技はできないが忠実なプレイができる。それが毎年進歩が伺える。そこが早稲田、明治の選手との違いではないか。早稲田、明治の選手は1年でも頭抜けた選手は4年でも頭抜けているが、それ以外は4年たっても進歩が見られない。

 帝京大が控え選手に不祥事が起こらなければ今のような選手の発掘と育成を続ける限り今後も帝京大の強さは続くだろう。それにしても、対抗戦とリーグ戦の統合と1,2部化が日本ラグビーの強さにつながるのだが、ラグビーの名選手を協会トップに置くサッカー協会に比べ、総本山のラグビー協会自体がサッカー協会を見習う姿勢に変わらない限り、2019年WC日本開催は成功するかどうかはなはだ1ラグビーファンとしては不安に思う。

 

 

 



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