とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

大学のクラス会

2013年10月09日 | Weblog
 昨日久しぶりに大学時代のクラス会があった。病院の通院以外に久しぶりに都心に出る。
 会は夜の6時、都心の空気をスウために昼に家を出た。カメラをぶら下げ神田、アキバ、銀座を歩いたが、海外からの旅行者が多く、カメラをぶら下げ歩くと、中国人の観光客に見間違えられかねぬ事態に急遽バッグにしまいこんだ。クラス会の記念写真を撮るのが目的だったがバッグにしまい肝心の記念写真は撮り忘れてしまった。
 銀座の街が日々様変わり、銀座もだんだん日本の老舗の面影が薄れ、オフクロが好きだった立田野も親父が愛した歌舞伎座も私が通った山野も銀座の風景の中での調和が崩れた建物になった。目的にしていたニコンサロン銀座が其の日に限り3時に閉店しており、何のために早めに出たかが失われ、スマホでどうでもいい時の時間つぶしに安い理髪店を検索し新橋で時間調整をした。
 それでも30分前に会場である新橋亭新館に入った。私が1番乗りかと思ったが先客にO君がいた。会合の場合遠いところから来る人が早いのが常だが今回も同様だった。
 クラス会とはいえ、わが大学時代は正に団塊世代。しかも入学から卒業まで学園闘争というか紛争かは立ち場で異なるがたまたま語学でクラス編成されたなかの1クラスでしかもクラスの多数派をしめていた某政党系支持者以外の者の集まりであった。
 
 今回のクラス会初参加のH君、そして久しぶりの参加となった首都圏外からのA,U君の近況報告から始まり会は盛り上がった。団塊世代の人口660万人、大学進学率21%。
 たまたま仕事でアフリカに飛んだK君を加え11名の仲間の、当初の就職先は金融4名マスコミ1名サービス1名メーカー1名不動産1名創業企業2名弁護士1名、現状は現役バリバリは2名、名刺肩書付きが6名、完全リタイアー3名。物故者2名はいずれも創業社長だった。

われら団塊世代はこれまでは経済指標においてはプラス要因としてとらえられてきたが65歳の年金問題・健康保険問題を中心に大きなマイナス要因に変化した。政府は其の解決策に定年延長生涯現役なる言葉で、企業への押し付け政策に解決を求めたのだろう。その結果は派遣労働、ブラック企業、若年失業者、の多発だったのでは。今の若者が当時のわれわれより劣っているとは思えない、むしろ教育においても大学進学率は50%を超え、生まれながらにしてITスキルを身につけている。彼らの能力を阻害しているのはむしろ団塊世代のように思える。

 クラス会での当時の思い出話も、自身の行動も今の若者の行動を批判できるものではないし、むしろ勉強はしていなかった。今日の老後を迎えることができたのも、社会に出て社会での教育が大きな要素だった。それを思うと、現状の非正規労働者の異常な数値はむしろわれ等が世代の責任とも思える。
 我が息子と議論すると、息子は平然と「心配ないよ、親父世代が教育界から消えれば、日本の教育は元に戻るよ、親父世代の教師に教育を受けた母親が子供をだめにしたが、今、大学から小学校までの現状を知って、あえて競争率の高い職業を狙う人はそれなりの教師になるよ。」と日本再生は小手先ではかわらないと息子は言い切った。確かだ、どこぞの首相が3本の矢をオリンピックを加え4本の矢にしたところで、日本の政治屋が変わらぬうちは優秀な官僚ほど外資系企業に流れるであろう。
 教育界に小学校から大学まで優秀な人材をあつめる仕組みを作ることが先決だろう、しかも文科省の役人に権益を与えずに作ることが日本再生の早道かと、帰りの電車で思った。

 


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