80歳を過ぎてまだ、毎年富士登山を行っている我が叔母に刺激を受けたのか、我がカミサンがスポーツジムに通い始めた。そして突然、おととい、登山靴を買ってきて、山に連れていけと言い出した。これまでも何度か鳥撮り歩きを兼ねての山といえるほどでもないところに連れて行っては途中で何度も音を上げられ往生した経験から、我が小学生の時に歩いた山ならばと応諾し、出かけた。
今も昔も小学生の遠足定番なのか、小手指9:01分飯能行きには、小学生の遠足団体が乗り込んでいた。どういうわけか、秩父の時も今回も乗った電車は京急カラーの電車だった。
しかし小学生たちは顔振峠に上るとのことで、武蔵横手駅での降車したのはわれらほか3組程度だった。この駅に降りるのは初めてだが、駅の規模に比べトイレがやけに大きいのは、東京方面からのハイカーが降車後に一度に利用するためなのか。ということは土日のハイカー客が多いとのことか?
われらもトイレを利用して出発。五常の滝を目指した。なだらかなのぼり舗装道路の1本道、途中森林パトロールのジムニーに追い越されて車はしばらくしてUターンしてきた。不審者に思われたのか?小川のせせらぎの音と風が涼しく気持ちがよい道だが舗装道路は興ざめだった。
駅から30分弱で五常の滝についた。このコース唯一の観光資源だが、案内板はつつましいものだった。
行政区域が、飯能市・毛呂山町・国土交通省・環境省と行政の間の境にあるためなのか、案内表示版に統一性がなくかつまた不親切なものだった。
北向地蔵までの道は特に見るべきものはなく山村風景としても私の目には絵にならずシャッターを押せなかった。北向地蔵が売りならば舗装道路を行くのも手ではないかと思った。
杉木立の中を眺望もなく物見山まで歩く。春先には杉花粉症の私にはこれないコースだ。この時期彩もなく鳥の声も聴けずとりあえずは山頂にベンチがあり昼食をとったが、眺望はなく早々に高指山を目指し歩いた。中間に駒高というところに売店・自販機・トイレがあったが、トイレは水洗ではないとカミサンはパスした。高指山山頂はパラボラを取り外したアンテナの鉄塔のみで立ち入り禁止になっており、そこから日和田山への道は途中で草が伸び放題で消えていた。カミサンの非難と罵声を浴び高指山の登り口まで引き返し日和田山を目指した。
日和田山の登りはもろくなった岩場で下りも同様で金毘羅神社まで続くので、子供には注意が必要だと思うし、ファミリーコースを宣伝するなら、登山道の整備は急務と思うのだが。山頂でカミサンの知りあいに声をかけられた。山頂はわれら同様ジジ・ババハイカーの定番コースのようだ。山頂からは、われらが上った奥武蔵の山の中を武甲山からの石灰岩を直線の地下トンネルで運んで、セメントを作っている工場の煙突が見えた。また金毘羅神社からは。彼岸花の消えた巾着田が望めた。
当初予定通り14時前に高麗駅の踏切についたが13時51分飯能行きには踏切が閉まり近道を選んだのがあだとなり、次発14時21分まで待たされた。高麗駅のホームからは今日歩いた山並みが青空の下に望めた。
高麗駅には山では出会わなかった小学生の遠足組が専用車両に大勢乗った。巾着田に行ったのだろうか。
カミさんの靴のテストとしては良き「低山徘徊」だったが鳥さんとの出会いは、ヒヨドリとトンビだけだったのはいまいちの「低山徘徊」だった。
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