前立腺がん（４）

ビッグサイトへ行く折、何気なく眺めていた有明病院に行く羽目になろうとは思ってもいなかった。最新病院だけに何もかもが機能的だった。病院定番の順番待ちも予約制で時間が読め、PHS端末を手渡された呼び出しもベンチでの待機から開放されたが、されど時間つぶしは従来と変わらず今日はザウルスに好きなマルケビッチのCDをダウンロードし、岩波新書を1冊持参した。
血液と尿検査を再度やらされ、持参したこれまでの結果のいわばセカンドオピニオン的説明を受けた。
処置の方法としては、１．何もしない　２．外科的削除　３．放射線治療で転移がないことから、ホルモン剤、抗がん剤的な物は必要ないとのこと　選択は自らの人生観が決めることとあっさり言われた。
来週は実際にがん細胞の位置の確定のためのCT検査を行うとのこと。
自分の気持ちの中には10年前に腎臓がんを宣告された時のような恐怖と追い詰められた気持ちは無い。身近に仲の良い友人が切らずに肝臓がんと共生しているし、食道がんの手術を受け、その後の再発にも戦いながら店を切り盛りしている友人を見ているからかも知れない。
1月5日の人間ドッグ以来3ヶ月がたってしまった。がんというよりはいささか検査疲れが出てきた感じがする。
帰りのユリカモメから２０１６年東京オリンピック選手村予定地の看板が眼に入った。