
バルトークの弦楽四重奏曲を聴き、すばらしい曲だと思ったのは80年代後半から90年前半にバルトーク弦楽四重奏団が来日して、NHKのスタジオで録音しその全曲がFM放送されたのを録音したのが最初の出会いだ。その後の来日時今度は録画がTVで流れ、それを録画し、「バルトーク」の名を冠した楽団だけにこれぞ本場ものとの思い込みから、録音・録画の放送版をしばらくは愛聴していた。同じころに東京クワルテットの全曲が話題になり、CD3枚組みが3千円の手ごろ価格の輸入盤で見つけ入手した。しかしバルトーク四重奏団に慣らされた耳には、違和感を感じなじめなかった。
それから平成の時代に入ると、CDは廉価盤が出回り、LP時代に手が出せなかった名盤が安くなり、最初にジュリアード四重奏団を買った。CD2枚組みで1枚あたり750円。デジタル化の一番の恩恵は価格の低下だ。このCDの特徴は現代音楽としての側面を機械仕掛けの精緻さをもって表現している点にある。その後これまた評判の高かった、アルバンベルク四重奏団を2枚組み1千円で入手した。演奏の質、録音の出来等、総合的にみて優れた演奏だ。しかも1千円と言う価格はこの演奏を凌駕したとしても、この価格に対抗しえるのだろうか。バルトークは1千円のこのCDだけで良いみたいな世界になってしまいそうだ。
これら3種のCDをザウルスに入れ込んで先日癌研の検査に行ったとき続けざまに、待ち時間にきいていた。
そのとき今まで一番違和感を持っていた東京四重奏団の演奏に引き込まれた。なんて生き生きとしてエネンルギーに満ちた演奏なのだ。それと曲に対してのめり込むような熱き共感が伝わってくる。30年以上前に録音されたものだが、今現在この曲が出来たような同時代のインターナショナルな人間の言葉として今日の生活を語っているすばらしさを感じた。
その反面、アルバンベルクの演奏は過ぎた時代のロマンを語り思い出を奏でているようだ。またジュリアードの演奏はあまりにも客観的に楽譜を見つめ、醒めた目でおたまじゃくしを追っかけているようだった。
この熱き東京四重奏団のバルトークに魅了された。
それから平成の時代に入ると、CDは廉価盤が出回り、LP時代に手が出せなかった名盤が安くなり、最初にジュリアード四重奏団を買った。CD2枚組みで1枚あたり750円。デジタル化の一番の恩恵は価格の低下だ。このCDの特徴は現代音楽としての側面を機械仕掛けの精緻さをもって表現している点にある。その後これまた評判の高かった、アルバンベルク四重奏団を2枚組み1千円で入手した。演奏の質、録音の出来等、総合的にみて優れた演奏だ。しかも1千円と言う価格はこの演奏を凌駕したとしても、この価格に対抗しえるのだろうか。バルトークは1千円のこのCDだけで良いみたいな世界になってしまいそうだ。
これら3種のCDをザウルスに入れ込んで先日癌研の検査に行ったとき続けざまに、待ち時間にきいていた。
そのとき今まで一番違和感を持っていた東京四重奏団の演奏に引き込まれた。なんて生き生きとしてエネンルギーに満ちた演奏なのだ。それと曲に対してのめり込むような熱き共感が伝わってくる。30年以上前に録音されたものだが、今現在この曲が出来たような同時代のインターナショナルな人間の言葉として今日の生活を語っているすばらしさを感じた。
その反面、アルバンベルクの演奏は過ぎた時代のロマンを語り思い出を奏でているようだ。またジュリアードの演奏はあまりにも客観的に楽譜を見つめ、醒めた目でおたまじゃくしを追っかけているようだった。
この熱き東京四重奏団のバルトークに魅了された。
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