とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢ミューズでブーニン、ブーイング

2008年11月22日 | Weblog
カミサンにせがまれ、ブーニンを聴きに所沢ミューズに行った。以前同じミューズでショパンの協奏曲を聴きに行った時は演奏自体は平凡な演奏だったが満員であった。
今回はリサイタルで、D.スカルラッティL187、バッハ=イギリス組曲2番、メンデルスゾーン無言歌op.19-1、シューマン=リスト編曲献呈が前半、後半はショパンとドビッシーの喜びの島とピアノ作品の歴史をたどるプログラムだったが、演奏は、ブーニン自身の問題なのか、ピアノのせいなのか、とにかくブーイングだった。
ピアノはわざわざプログラムに明記し、客席にロゴを大きく明示したファツィオリF-308とのことだが、とにかく響きだけは馬鹿でかく、そのためスカルラッティの作品の持つ良さがすっ飛んでしまったほどだ。しかも音の透明感も音色の多彩さもなく何のための選曲なのか最初から最後までデビュー当時そのままにドンドンペダルを踏みつける雑音が入る演奏で、がんがん弾きまくる演奏だった。
コレならばローランドのMIDIで聴いたほうがましに思えた。
会場の入りは7割で、演奏のできに反比例でマイスキーの時よりは良いが、ピアノリサイタルで子連れの客が多かっただけに、学割り席、親子割引を作るぐらいのマーケティングをしろよと言いたくなる、主催者の10年一律のお役所仕事に文化振興阻止財団と命名したい気持ちになった。


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