モーツァルトの交響曲全曲演奏を標榜するアマオケのアマデス室内管弦楽団のシリーズ13の演奏会に行った。残念ながら前回は聴き逃してしまい、今回こそはと待ち望んでいた。しかも今回はモーツァルトの数ある名曲の中でも名曲中の名曲だけに演奏前からわくわく感で出かけた。1時半前に会場に着くとすでに長い行列ができていた。
所沢のマーキーホールは円形の中ホールで舞台と客席の距離が近いためどちらかというとリサイタル向けでオーケストラの演奏には不向きだ。そんなわけでどちらかというと音がダイレクトに届くよりはまじりあって届くほうを好むので少しでも距離感のある二階席を選んだ。でもあまり変化はなかった。むしろ金管の音が飛び出る感じで、私の好みではなかった。会場のせいなのか、演奏者の意図なのかは定かではないが。
22番、23番はそれでもいいが、39番ではもう少しまとまりがほしかった。もっともこのオーケストラは指揮者なしの演奏で、各人の自発性と個性を出す意図がうかがえるので、その特徴は活かしてほしいのだが。
ただ今日は久しぶりに「生」のK.488 23番が聴けたのがうれしかった。好きな曲だけに注文はいろいろあるが、無料で質の高い演奏を聴かせていただき主催者に感謝です。さすが2かいせきのためか、途中入場、退席もなくお客のマナーも向上したのかな。
参考 私の手持ち
Sym No.22 &23
ヨゼフ・クリップス+アムステルダムコンセルトヘボウ
クリップスのベートーベンをブログで取り上げたが、それと同様にむしろオーケストラの素晴らしさが加わりひじょうにノーブルな気品を感じる演奏。良い意味での「標準品」の良さが味わえる。
クリストファー・ホグウッド+エンシェント室内管弦楽団
最初に聴いたときには刺激的だったが、クリップスを聴いた後では少しやりすぎというか「解釈は自由されど時代は元にもどらない」
Pf Con23 K.488
①私の好きなクララ・ハスキル
シャルルミュンシュ+フランス放送管弦楽団
録音は悪いが演奏は素晴らしい。Liveの熱気が伝わる演奏だが、両者のK.466ほどではない。ただ抱き合わせのベートーヴェンのNo.3がK.488以上に素晴らしい。
Otmar Nussio+スイスイタリア語圏放送管弦楽団
同じ組み合わせでのアウトール・ルビンステインとの比較で聴くと面白い。
パウムガルトナー+ウィーン交響楽団
唯一の商業録音だがモノラル。ただ抱き合わせのこれまたベートーベンNo.3がマルケビッチ のサポート録音も素晴らしい。
②モニークデラ・ブルショルリ+パウムガルトナー+モーツァルテウム管弦楽団
K.466は素晴らしいがK.488にはもう少し明るさと華やかさがほしい。
③バレンボイムの弾き振り新旧
新=ベルリンフィル 旧=ECO
私のお勧め その1
A.B.ミケランジェリ+カルロ・マリア・ジュリーニ+ローマ放送交響楽団
K.466もK.488も非常に洗練され、録音は良くないが、美しさは十分味わえる。この美しさに勝るものはないと思う。
お互いがやりたい放題でいながら結果は非常にまともなモーツァルトに落ち着くのがすごい
教科書的で平凡な演奏に思えるのがすごい。スタンダードな演奏
交響曲39番については私の手持ちが整理できていないので日を改めてUpしたいと思います。
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