とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

BS-FUJI 日本フィル・アーカイブ

2007年04月28日 | LPレコード
4月26日のプログラムは、火の鳥を手塚幸紀、ペトルーシュカを岩城宏之、そしてマルケヴィッチが春の祭典とストラヴィンスキーの三大名曲が放映された。
もちろん目当てはマルケヴィッチであったが、最初に放映された手塚氏の指揮姿に我が青春の日々が呼び戻された。
当時の私はデモとバイトとコンサート通いの日々であった。中でも往復はがきでの申し込みで聴けた「東急ゴールデンコンサート」は貧乏学生にはありがたかった。
このコンサートの主役は手塚幸紀氏であった。そして手塚氏が日本を去るのと時を同じくして、学生運動は退潮し、私自身も渋谷公会堂から遠のいた。
時は流れ、日本経済がバブルに浮かれた時、ゴールデンコンサートで聴いた名曲はTVコマーシャルに使われ、消費経済をあおりにあおった。バブルの時代だからこそなしえたのかもしれないレコードが手元にあった。
バブル後に倒産してしまった、第一家電の特注の45回転Lpレコードだ。
DAMシリーズとしてカラヤンの逆回転のボレロ、フルベンの第9、ミュンシュのブラ1、と手元にあるのはすべて名盤だ。
手塚=大阪フィル盤はTVコマーシャル集としてカートリッジを交換するたびに、チェックレコードとして楽しんだ。でも貧乏学生が生のオーケストラの音に感動しながら聞いた音楽とは別のものとなっていた。
手塚氏のコンサートが最近聴けなくなったのはなぜだろう。


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