とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

ロストロポーヴィッチ逝く

2007年04月28日 | クラシックDVD
ロストロポーヴィッチは20世紀の最高のチェリストと言えるだろう。
残念なことに私は彼の生演奏は聴けなかった。でも彼の演奏は出来るだけ多くを聴くようにしてきた。チェロを主役とした曲を彼はおそらくすべてを残したのではないだろうか。
私の手持ちのメディアの中でベスト3は
1.ベートーヴェンのチェロソナタ全曲 
 1964年のエジンバラ音楽祭の実況のDVD。リヒテルとの四つ相撲、音も画像もほめられた物ではないが真剣勝負の演奏は、同じ組み合わせのCDよりは映像の加わった分だけ迫力が増す。音だけではフルニエ=ケンプの方が好きだが映像の迫力は音を超える。
2.ブラームスのソナタ
 ゼルキンのピアノが思いのほか歌っている。ロストロさんの音色はここでは粘っこい演歌となっている。フルニエ=バックハウス盤の優美さはないが演歌はロマンと心に染み入るメロディーが良い
3.ドボルザークのチェロ協奏曲
 ロストロさんは生涯何回演奏したのだろうか、私の手持ちだけでも5種類ある。一般的にはカラヤンとの演奏がいいのだろう。しかし私はロストロ節を堪能するには小澤とボストンのコンビによる演奏が合っている。
番外
 ソ連時代の録音をまとめたBRILIANT盤の10枚組には彼にささげられた曲を含めチェロの名曲が詰まっている。音は玉石混交で当たり外れはあるが「ソ連時代」の歴史の音が聞こえる。
彼の死によってまたひとつの歴史が消えてしまった。でも彼の演奏した音は消えることはないだろう。彼を超えるにはいくつものハードルを越えなければならいだろう。合掌
 



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