とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

ブーレーズとシェーファー 

2007年02月10日 | クラシックDVD
Pierre Boulez Conducts MODERN CLASSICS
Alban Berg:Lulu Suite
Claude Debussy:Le jet d'eau 3Ballades de Francois Villon
Christine Schafer
Igor Stravinsky:L'Oiseau de feu
Chicago Sym
2000/04/25-26 Cologne Live

このDVDで驚くことはシェーファーの登場だ。白のドレスに臨月の大きなおなかを抱え込んで舞台中央に出てきて、ルルを熱唱するのだ。
見ているだけでもハラハラドキドキだがシカゴの大音響をバックに小柄な彼女の歌はル全曲のエッセンスの再現となっている。
ドビッシーではシカゴがニュアンスに富んだ音を出し、ブーレーズの音作りがいかされている。
火の鳥は迫力ある音が放射される。

PIERRO LUNAIRE One Night.One Life
Pierre Boulez
  Ensemble Intercontemporain
    Christine Schafer

バーンステインが「答えのない質問」で取り上げた、台詞と歌の中間的な歌唱で12音階歌曲を作り上げた革命をこのコラボは見事に表現している。背後の映像はシュールな世界を作り上げ、見事なまでにシェーンベルクの新世界を表現している。
 何かこれを聴いてしまうと、もうひとつの売りであるシェーファーの「詩人の恋」は蛇足のように思えてしまう。
 





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