センチメンタルジャーニー 札幌ー旭川

２８日に札幌泊まりだったが、つかれて夜の街は歩けなかった。
そのかわり好きな番組「ブラタモリ」をホテルでみた。
泊まったホテルはホテル京阪札幌。駅に近いことだけで選んだが、正解だった。朝の食事も良かった。
朝１のアポ先に向かった。大通公園は冬仕度にかかっていた。それをテレビクルーが取材していた。たくぎん旧本店を取り壊して新たなビルが完成していた。果たしてこのビルがこの先５０年、札幌を代表する街の顔になるのだろうか。
旧たくぎんビルには仕事でなんども訪れた。北海道開拓の歴史の重みと内部の重厚さはまさに歴史的建造物と思った。エレベーターが止まると「チン」となる音色がなんとも言えなかった。新しいビルには行く機会も無いが、行きたいとも思わない。
自分の中の思い出がまた消え去った。


札幌ー旭川間　何度この区間を通っただろうか。今回久しぶりに昼間の晴れ間の中を走った。雪を頂いた暑寒別の山並みが望めた。
４０数年前に雨の中を登り真っ暗闇のなかで雨竜沼の湖畔に辿り付きテントの中で一夜過ごし、翌朝湖面の水芭蕉、ザゼンソウに感激した思い出が蘇った。あの時一緒に登った人たちは今何をしてらっしゃるのかと「フッ」と思った。

遅れた特急スーパーカムイは新しくなった旭川駅に滑り込んだ。工事中の駅は駅をでるのに時間がかかり、アポ先への遅刻は加算された。駅前から続く買物公園は、昔、人で溢れていたのが嘘のように、人影まばらな静寂の中にあった。
「地方都市はどこも同じ」と言ってしまえば終わりだが、先人の知恵と努力で作られた歴史遺産を再生の名のもとにたくぎんビルの二の舞だけは避けたいと願った。せめて毎月１度学生中心のイベントと地産地消を前提にした、フリーマーケットを開催する、「毎日がお祭り」通りぐらいの意気込みが、商店街に欲しいのだが、経営者にそのエネルギーは感じられない。




仕事を終え、旭川空港に向かった。途中夕日に向かってシャッターを切るカメラマンを見かけた。晩秋の大地の色が夕日に照らされうつくしかったがバスの中からは表現出来なかった。
「遅れ」に付きまとわれた今回の仕事旅は、羽田到着も新滑走路の影響か、上空で着陸待機させられ、大幅に遅れた。JAL便のためいつもは京急で品川に出て乗換だが、今回は息子のオーダーで空港で札幌・帯広のお菓子を買い込んだことから手荷物ががさばり、今回はじめて所沢行きのリムジンを利用した。７０分１５００円は正解だった。
空港で旭川の土産を買わないのも気が引け、カミさんように味見のつもりで買った「－４１度」と言うクッキーが紅茶にあい思いのほか美味かった。