とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

癌の再発と今後の治療 ブラームスの交響曲を聴く

2008年12月22日 | LPレコード
先週、検査の結果で癌の再発を指摘され、今日は今後の治療の方法を決めるため癌研有明病院に行った。有明に着くと今朝ほどの温かさは消え冷たい風になっていた。休日の谷間なので混雑を予想したがさほどでなくほぼ予定時刻に呼ばれた。
こちらから放射線治療の希望を言うと主治医の先生はすぐに放射線科の先生に電話をされ、すぐに放射線科のK先生をしょうかいしていただいた。K先生は放射線治療の方法と自分の癌の状況と治療の特徴を説明してくれた。
1、ASP値の上昇が術後1年半をかけ緩やかな上昇をしていること、2.術後検査でリンパ線内での癌細胞の確認がなかった点。3.骨シンチ検査、CT検査で癌影がないことから摘出した癌の悪性度から、前立腺周辺に残存する可能性が高いとの判断だ。
治療は32回の連続の放射線照射だが1回あたり5分程度の時間で終了するとのこと。したがって初期段階の治療では副作用的な問題はないが、後半になると個人差により、大、直腸のの出血が現れ、頻尿、頻便等の症状が出るとの説明だった。
年明け早々に日程も決まった。
来年の我が年は、健康への不安、生活への不安、そして世界不況の中での、社会不安を抱えてのスタートになる。今日は病院へはマーラーの曲は持っていかなかった。行き帰りと病院での待ち時間にブラームスの交響曲を聴いた。ブラームスの4曲の交響曲はまさに季節を表現している。
1番は春。第一楽章は冬からの目覚めを呼び起こし、終楽章は冬から春への開放を歌い上げる。2番は夏、夏の高原の日差しを浴び牧歌的ななつの光景を歌う。
3番は秋。秋風が枯れ葉を舞いあげ、秋の夜のしみじみ感を歌う。そして4番は冬。雪原に吹く風の厳しさ、ひとり雪原を横ぎるが足跡はすぐに消える。荒涼とした雪原は吹雪となる。ミュンシュの1番、カイルベルトの2&3番、チェリビダッケの4番を聴いた。


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