レコード芸術の新年号を買いに池袋のHMVに行った。レジで精算しているとレジの横にベートーベンの肖像画の入った四角い缶が積まれていた。
なんとベートーベンの交響曲全曲が収められていて990円だった。しかも演奏者がヨーゼフ・クリップス=ロンドン交響楽団で、昔録音を売りにしたエベレストレーベルのCD化だった。即精算をやり直して追加した。
缶はボンのベートーベン記念館のお土産コーナーでクッキーが入っていそうなデザインで蓋をあけるとブリリアントレーベルによくあるセットもののCDケースに5枚のCDが収められていた。包装は過剰で奇抜だがCDの中身は至極まっとうで、どの曲も素晴らしい。
業界では良くバブルのモーツァルト、不況のベートーベンだそうだ。統計的な検証はしてないが、オペラの料金を出せる人もスポンサーもそう多くはいない。ベートーベンのオペラは1つしかないしバブル時には似合わない。
反面モーツァルトのオペラはお金がすべて。来年結構日本でモーツァルトのオペラが上演予定にあるが、不況を予想してない契約だったのだろう。
さて本題の缶入りベートーベンだが、我手持ちのEMI盤のフルベンの全集の訳のわからぬ精神論を振りかざす先生絶賛盤より、コンビチュニーのかび臭い演奏より、レニーの聴き終わる(見終わると)とグッタリする演奏より、そして流行の古楽演奏法は論外で缶入りの方がよいかも。
ただサバリッシュの演奏に近い点オケの音色、LIVEの臨場感で劣ると思う。個々の曲ではカルロス・クライバー、C.ミュンシュ、I.マルケヴィッチを取るものもあるが全集で聴くにはサバリッシュと双璧で飽きのこない良い意味での教科書的な演奏だ。
でも彼の最良のCDはモーツァルトだ。1955年の生誕200年記念に入れたドンジョバンニは、ベーム、父クライバーと並び今なお色あせない。また没後200年記念に向け死によって全集未完となった21-41番の交響曲は飽きのこない名盤だ。なぜクリップスはウィーンを追い出されたのだろうか。
なんとベートーベンの交響曲全曲が収められていて990円だった。しかも演奏者がヨーゼフ・クリップス=ロンドン交響楽団で、昔録音を売りにしたエベレストレーベルのCD化だった。即精算をやり直して追加した。
缶はボンのベートーベン記念館のお土産コーナーでクッキーが入っていそうなデザインで蓋をあけるとブリリアントレーベルによくあるセットもののCDケースに5枚のCDが収められていた。包装は過剰で奇抜だがCDの中身は至極まっとうで、どの曲も素晴らしい。
業界では良くバブルのモーツァルト、不況のベートーベンだそうだ。統計的な検証はしてないが、オペラの料金を出せる人もスポンサーもそう多くはいない。ベートーベンのオペラは1つしかないしバブル時には似合わない。
反面モーツァルトのオペラはお金がすべて。来年結構日本でモーツァルトのオペラが上演予定にあるが、不況を予想してない契約だったのだろう。
さて本題の缶入りベートーベンだが、我手持ちのEMI盤のフルベンの全集の訳のわからぬ精神論を振りかざす先生絶賛盤より、コンビチュニーのかび臭い演奏より、レニーの聴き終わる(見終わると)とグッタリする演奏より、そして流行の古楽演奏法は論外で缶入りの方がよいかも。
ただサバリッシュの演奏に近い点オケの音色、LIVEの臨場感で劣ると思う。個々の曲ではカルロス・クライバー、C.ミュンシュ、I.マルケヴィッチを取るものもあるが全集で聴くにはサバリッシュと双璧で飽きのこない良い意味での教科書的な演奏だ。
でも彼の最良のCDはモーツァルトだ。1955年の生誕200年記念に入れたドンジョバンニは、ベーム、父クライバーと並び今なお色あせない。また没後200年記念に向け死によって全集未完となった21-41番の交響曲は飽きのこない名盤だ。なぜクリップスはウィーンを追い出されたのだろうか。
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