とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

フルニエのバッハ TDKオリジナルコンサート

2008年02月29日 | クラシックCD
TDKオリジナルコンサートはNHK-FMのバイロイト音楽祭の実況と同様70年代の私の音楽体験には欠かせないFM番組だった。1972年の来日演奏会のバッハの無伴奏チェロ組曲が全曲2100円のCDとなって当時の記憶を呼び戻してくれた。
私はこの番組をティアックの4トラックのテープデッキでエアーチェックをしていた。ただしテープはTDKではなくソニー製だったが。これはその後デッキはアカイに変わり、ソニーVideo8のPCMにダビングし聴いていたが、PCM録音機能が壊れCD-Wが現れる前に私が単身赴任中にカミサンにより家が狭いとの理由で他のテープともども廃棄されてしまった。廃品回収業者がいやいや引き取っていったとカミサンはのたまった。
今度のCDは演奏会の雰囲気も、フルニエのバッハ解釈も聞かれ、音もすばらしく、なによりも慈愛に満ちたフルニエの演奏に聞きほれてしまう。これは一生もののバッハと思う。


ヤーノシュ・シュタルケル
ヨハンナ・マルツィの無伴奏バイオリンソナタとの組み合わせで、フルニエの演奏とはある意味対極に位置するが、これはまたこれで颯爽とした、切れ味の鋭い鋭角的なチェロの音色に驚くとともに、モノラル録音の頂点にあるような録音が演奏とマッチしてすばらしい。


パブロ・カザルス
伝説とは1度は聞く価値があるかと思い、廉価盤があったので手にしたが上記の音楽を聴いたあとでは、「こんな時代もあったのか」と思う演奏だ。

昔NHKの番組で、ヨー・ヨー・マが様々なダンサー確か6
番が「玉三郎」の日本舞踊とコラボレーションした全曲が放映された。最近もカナダバレー団が放映された。確かに組曲は舞踊曲だ。ダンサーの個性とヨー・ヨー・マの演奏のぶつかりが楽しかった。
同じ映像でもロストロさんとなるとなぜが背景が不似合いな環境に思える。田舎の小さな教会をバックとしたらもっと音楽に集中するだろうにと思ったのだが、映像が聴くものの神経を散漫にする。
ロストロさんの弟子のマイスキーの1991年の来日ライブのテープが手元に残っていたので今回何年かぶりで見直したところ、映像は所どころテープが劣化しドロップしたが音声はまともに聴けた。これは流れるような歌うようなメロディアスな演奏で、キリスト像のような風貌とは別に賛美歌的なバッハだった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿