とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢ミューズで 気軽にクラシック 東京交響楽団

2011年11月05日 | 所沢ミューズ



 9月のゲルバーを聴きに行ったときに配られたチラシの中に「気軽にクラシック~女神たちの競演」のタイトルに美女の写真があり、それにつられてチケットを買ってしまった。幸いMy-seat、3階のセンター最後部を買えた。幸田浩子(ソプラノ)も奥村愛(バイオリン)実演はおろか、放送でも聞いたことがなかった。指揮者の矢崎彦太郎もだ。
 15時開演だが14時15分からロビーでのプレコンサートがあり、14時に会場に着くとすでにプレコンサートは人で埋まっていた。
出足も早いが客の入りがいつもと違う感じだった。開演時には3階席を残し85%の入りだ。
 この手のコンサートは私のコンサートゴーアーのきっかけを作ってくれた。今を去ること40数年前になる。東急ゴールデンコンサートと称して、オーケストラを中心に渋谷公会堂で、往復はがきで申し込みの公開録音コンサートに応募し良く通ったことを思い出した。今日のコンサート内容は本来東急ゴールデンコンサート的なものだろう。
 ファミリーで良質な音楽を気軽に聴ける環境が少なくなったのだろうか。あまりにもコンサートの値段が高くなったのだろうか。今日も子供の数はこれまでに比べれば多いが、圧倒的に老人ばかりだった。
 そんな中でこれまでこの「気軽にクラシシック」のコンサートが1999年から毎年行われていたことを知った。しかも3年前から地元所沢にある埼玉県立芸術総合高校の生徒がプロに混じって演奏していることを知った。この企画を考えた人は素晴らしいと思う。
 若い人の活躍の場を広げることが、クラシック音楽を身近なものにし、若い聴衆がふえるだろう。

 サラサーテのチィゴイネルワイゼンは親父がステレオを買った時、家にはレコードが1枚もなかった。オフクロが最初に買ってきたレコードが17センチEPレコードのハイフェッツの弾くこの曲だった。ただしモノラル録音だった。以来この曲は何度も聞いたが、オケ伴奏で聞くナマの演奏は今日が初めてだった。
 ラフマニノフのヴォカリーズも初めて生で聞いた。レコード、CDで聞きなれた馴染みの曲も、コンサートホールの空間の広がりの中で生で聞くことは、初めて聴く曲のような新鮮な感動を味わえた。
 それにしても今日のコンサートは若さの素晴らしさを知ったコンサートだった。

 


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